登山での歯磨きマナー!山を汚さず、歯も綺麗に口臭対策もバッチリ!
引用:pakutaso.com
登山で一泊以上する時に気になることは、歯磨きをどうしたらいいかということですね。特に女性の方は口臭も合わせて大いに気になると思います。登山では「山に何も残さず帰る」ということが鉄則です。したがって、登山で歯磨きをしたければ歯磨き粉をつけずに歯ブラシだけを使用し、口をゆすいだ水はそのまま飲み込むというくらいのことが必要になります。
登山で歯磨きをするということを考える
引用:froh.tv
歯磨き粉は成分としては化学物質がほとんどで、自然界で分解されません。さらに清掃助剤としてプラスチック製のマイクロビーズが使われており、大きさがミクロンオーダーで動物プランクトンがのみこめるほど小さく、生態系への影響は大きいと言われています。これらのプラスチックや化学物質を山の自然界へ遺棄したくはないですよね。
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上に写真を載せたのは、KURUMUさんの歯磨き粉。界面活性剤不使用、山から採れた鉱物で出来ています。
環境に優しい歯磨きなので、こちらはアウトドアや登山にももってこいです。
本題からは離れますが、歯磨きした後に食事をしても食べ物の味が変わらないと言うのも嬉しいポイントです。
▼KURUMUさんの、モンモリロナイトで作った歯磨きはこちらで購入可能です。
http://kurumu.net/hamigaki/
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登山においては水は貴重品です。自分で携帯していく水は行動中に飲んだり、食事に使ったりで余分には持っていけません。
山小屋では、自家発電でポンプアップしたり、雨水を貯めたり、ヘリコプターで輸送したりして確保しているので、水は大変貴重なのです。
ですので、山小屋などでは「歯磨き禁止」になっていることもあります。
歯磨き粉を使わないで歯磨きする
引用:amazon.co.jp
歯磨きのできない時の手軽なオーラルケアとして歯磨きガムがあります。使い方の例としては、まず、水で口をゆすいで飲み込みます。次に歯磨きガムを数分間噛んだ後で、歯ブラシだけで素磨きをします。最後に口内を水でゆすいで飲み込みます。噛み終えた歯磨きガムはちゃんと自宅へ持ち帰ります。
歯ブラシを使わない歯磨きの方法として、歯間ブラシを使う方法があります。歯間ブラシとは歯の間にたまったプラークや食べかすを清掃するものです。もともと歯間部にたまったプラークは歯ブラシでは落とすことができにくいものなので、歯間ブラシでプラークを取った後で、水でゆすいで水を飲んでしまえば効果的です。
また、歯磨きシートを使う方法もあります。歯磨きシートとはウェットティッシュのような素材に歯を綺麗にする成分などを染み込ませたものです。その成分としては、口の中をさっぱりさせるものやキシリトールが配合されているものや赤ちゃんでも使えるものなどがあります。
歯磨き粉は少しくらい飲みこんでも大丈夫
引用:skeptics.geo.jp
登山で歯磨きをする場合は歯ブラシに歯磨き粉をつけないで素磨きをすればいいのですが、普段の習慣からどうしても少量の歯磨き粉をつけたいという人もいると思います。そういう場合は口をゆすいだらそのまま飲み込んでください。歯磨き粉を飲み込んで問題となるのはフッ素の中毒ですが、含有量から計算すると一般の歯磨き粉のチューブ2本くらい飲み込まないと問題にはなりません。したがって、1回の歯磨き分を飲み込んだとしても全く問題ないと思われます。
また、緑茶で口をゆすいで飲み込む方法もあります。緑茶には渋み成分であるカテキンに抗炎症作用が歯周病予防や虫歯予防にも効果的だと言われています。
自然由来の成分でできているマウスウォッシュで口をゆすぐ方法もあります。化学合成成分が一切含まれておらず食品に用いられる植物由来成分でできているものは、口をゆすいだ後はそのまま飲み込んでも問題はないと言われています。
歯磨きなしで口臭対策をするためには?
引用:askul
登山での歯磨きについては色々な方法があるのですが、口臭対策についても気になる人も多いと思います。そんな人にオススメの方法の一つが口内清潔ウェットシートを使う方法です。手軽に口の中を綺麗にし、口臭予防も期待出来る便利なウェットシートです。シートは厚手のソフトな素材でできており、ノンアルコールなので安心で使い易いアイテムです。
また、口臭サプリメントを使う方法もあります。吐息をいい香りにする「香り成分」が配合されたものや腸内環境を改善して口の中やお腹の中をスッキリさせるもの、殺菌力を持つものなど多くの種類があります。
即効性を期待すれば、ブレスケアなどの口臭抑制剤を利用する方法もありますね。
登山での歯磨きマナーは山を愛する心に通じる
登山での歯磨きについて色々な観点から考えてきました。全てに通じるのは山を愛する心だと思います。山が自然に分解できないものは山には残さないということが大前提だということは、私たちが山に行くのではなく、私たちが山という自然の中に身を置かさせてもらうという謙虚な気持ちが大切だということだと思います。それが歯磨きという行為一つとっても、その根底には自然を大切にする、自然に感謝するという気持ちがあるのだということですね。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。