寒い冬だからこそ登山に行こう!冬登山に必要なピッケルとは?

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2017.02.14

引用:PEXELS
外が寒いと外に出るのが嫌になったり、家でゴロゴロすることが多くなりがちですよね?しかしそんな時だからこそ、冬登山でリフレッシュや思い出を沢山作りましょう!しかし、冬の登山は危険が付き物。防寒対策に遭難対策と色々とあります。その中でもピッケルを忘れるだけで、登る事が出来なかったり、一歩間違えると死ぬこともあるでしょう。今回はそんなピッケルの種類や、選び方を紹介して行きますので、参考にしてみて下さい。

まずはピッケルはどんな時に必要になるのか?

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引用:写真AC
そもそもアウトドアや登山が好きな人でないと、中々ピッケルと言う言葉自体聞くことが少ないと思います。ピッケルとはドイツ語ですが日本語に直訳することが出来ません。敢えてするのであれば、ツルハシが近いでしょうか。用途としては縦走する際に杖のように利用したり、氷雪の斜面で退場をかける為に利用したり、滑落しそうになるのを防止したりと様々です。中には歩いている時以外でも、雪上にテントを張るのにペグ代わりに使うことも出来ます。勿論、用途が違えば種類も変わり、サイズや形も若干違います。またピッケルと一言で呼んでも、1つのピッケルの中に様々なパーツがあり、使い方を知らないとせっかく持っているのに、使いこなすことが出来ないかもしれません。そこで今度は種類別に特徴や、使用方法、お勧め製品をまとめてみました。

もっとも一般的なピッケル【縦走用ピッケル】

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引用:amazon
一般的にピッケルと言えばこのモデルを想像する人が多いと思います。斜度がそこまできつくない、初心者向けの山行でも利用しやすく幅広く利用できる形です。氷雪に利用するというより、歩行する際に杖のように使いやすく、シャフト部分が直線的なモデルなので、雪に真っ直ぐ突きやすく、雪道も歩きやすくなります。ここでお勧めの縦走用ピッケルを紹介します。ブラックダイヤモンド(BlackDiamond) レイブン ウィズ グリップ BD31023、ピッケルには同じ商品でもサイズが幾つかあります。この商品も55cm〜70cmと選択肢がありますが、縦走用であれば出来るだけ長めの方が歩きやすくなるので70㎝がお勧めです。またこの商品、握る部分にグリップが施されていて、長時間握っても披露しにくく、握力が無くなって来る登山終盤でも掴みやすくなっています。

冬のクライミングに必須【ミックスルート用ピッケル】

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引用:amazon
次に紹介するのは、まず登山初心者では利用しないであろうミックスルート用のピッケルです。このピッケルは歩行などの補助には向かず、完全にクライミングをする際に、斜面に打ちつけながら進む為のモデルです。ミックスルートとは基本は岩場を登って行くのですが、時折通る氷部分に移動しながら登ことを指します。日本では札幌や東北の山で盛んに行われています。特徴としてはピック(ピッケルの先端)が下向きになっていて、素材も鉄鋼で出来ている製品が多く強度が高くなっており、急な角度になっている岩場や氷雪にしっかりと刺せるようになっています。また体重をかけながら、力いっぱい振るう事も多く、先の部分が欠けてしまう事もあるので、その部分だけ交換可能になっています。このモデルでお勧めなのがグリベル(GRIVEL) エアーテックエヴォリューションになります。ピッケルの先駆者とも言うべきメーカー、グリベルの商品で、どのパーツも強度が強く安心して利用が出来ます。また、用途が用途なだけに縦走用のピッケルより、短めの48㎝サイズが小回りも効き、収納もしやすいので使い勝手が良いと思います。

完全上級者向け【アルパインクライミング用ピッケル】

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引用:amazon
アルパインとは山や山に伴う崖などを登り、頂上を目指すことを言うのだが、山は山でも特に踏破、登攀が非常に困難な山を少数(明確に言うと6名以下)で頂上を目指すことを指します。アルパインクライミングとは、その過酷さから登山の中でも一握りの上級者しかトライしないクライミングです。そのアルパインクライミングにぴったりなピッケルがこのピッケルです。ピックの逆側にあるブレード部分が省略され、ハンマーのようになっている物もあります。手で握る所がカーブしていて、握力を温存しながら利用できるように作られており、氷の壁を登る際にしっかりと固定されるので、過酷な環境でも信頼出来る構造になっています。ちなみに写真の製品はGRIVEL(グリベル) ザ・テックマシーン GV-PIMACTECと言い、このモデルでは最もポピュラーな商品だと思います。

番外編・登山だけじゃない【軽量ピッケル】

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引用:写真AC
ピッケル=登山、クライミングではありません。バックカントリーで行うスキーやスノーボードで活躍する軽量ピッケルと呼ばれるモデルもあります。バックカントリーとはスキー場から離れた自然の中で楽しむスポーツです。しかし、勿論危険は付き物でもあります。滑っている途中で思いも寄らないスペースに入ってしまい、自力で動けなくなった時などは携帯しやすく、重量も軽いこのピッケルがお勧めです。ただ今まで紹介したタイプよりも強度に欠けるので、登山やアルパインでは心もとないかも知れません。

クライマーに必須アイテム。登山を極めるには1本は持っておこう。

ただ歩くことから始める登山ですが、いつかは映画や漫画のように、一見無謀とも思えるような巨大な壁に挑みたくなる時が来ると思います。その時、ピッケルがないと壁を登る事も、邪魔な氷を砕くことも出来ません。是非、この記事を参考に自分に合った1本を見つけて下さい!

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。