買うならこのクッカー!後悔しないクッカーの選び方

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2017.02.10

引用:Unsplash

登山での温かい食事は心も体も温めてくれますね。山頂での一杯の温かいコーヒーは、登山の楽しい思い出のひとつになることでしょう。

今のクッカーに満足していますか? ちょっと不満があったり、物足りない人は、クッカーの得意分野と自身の使い方が少し違うのかもしれません。自分に合ったクッカーを持参すると、これからの山での食事が激変するかもしれませんよ。ぜひ一度、クッカーの使い方をおさらいしてみましょう。

クッカーの素材は大きく分けて3種類

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引用:写真AC
クッカーにはいろいろな種類があります。クッカーでどういうものを作りたいかによって、どんなクッカーを買えばいいかが変わってきます。

まず、クッカーの素材には大きく分けて3種類あります。
・アルミ
軽量で安価だが、焦げやすい。衝撃に弱く、すぐへこみや傷がつく。傷の部分が錆びたりする。熱伝導率が高い。
・ステンレス
硬くて丈夫。焦げても磨けばすぐ落とせる。アルミより高価で重い。錆はあまり発生しない。
・チタン
非常に軽く硬いが、高価。熱伝導率が低い。

素材によって、向き不向きの料理があります。次の章で説明していきます。

どんなものを作りたい?素材別の得意分野はこれだ!

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引用:写真AC
何を買えばいいのかわからないという人は、アルミのクッカーを購入しましょう。なんでも無難にこなしてくれます。お米を炊きたい人は、アルミのクッカーですね。ステンレスでもチタンでも炊けないことはないのですが、慣れやコツが必要で、芯のない美味しいご飯を炊くにはハードルが高いです。

アルミは焦げやすいので、油を多めに引いたり、火加減に気を付けたりということが必要です。最近は表面加工されているものもあります。熱伝導率が高く、火が回りやすいので、炒め物などに向いていますが、取っ手も熱くなり、バーナーから素手で降ろせません。

ステンレスは他の素材に比べて重めではありますが、錆びにくく、焦げは金物たわしで簡単に落とせますので、手入れが簡単です。煮物や汁物が向いています。

チタンは汁物が得意です。お湯を沸かしたり、パスタを茹でたり、ラーメンを作ったりするのに最適です。さらに、熱伝導率が低いという点を生かして、取っ手を素手で握ったりバーナーから降ろしたばかりのクッカーに口をつけて食べることができます。アルミではこうはいきません。他の素材に比べて軽いので、縦走登山の時や汁物メインという方はチタンのクッカーを持参しましょう。

素材によって得意分野はあるものの、慣れていけば、どの素材でも山での食事を楽しむことができます。あまり身構えず、直感で選んでみてもいいのです。

どんな形やセットがおすすめ? 用途で選びましょう!

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引用:写真AC
形自体の違いは円とスクエアの2つくらいしかありませんが、その違いはかなり大きいものです。比較しながら見ていきましょう。

まず、袋ラーメンを作ったり、レトルトを作ったりということがメインの方は、スクエアを選んで後悔しないでしょう。袋ラーメンは基本的に四角い麺なので、丸いクッカーだと折らないと入りません。また、丸いクッカーだと注ぎ口がないものも多く、これが地味にストレスなのです。四角いクッカーだと角を利用して注ぐことができます。炒め物メインの方も、スクエアでよいと思います。底が浅く広いクッカーは、熱の回りもよく混ぜやすいです。円型のクッカーは底が深いものが多く、炒めているものを混ぜにくいです。

煮物が多かったり、何品か作りたい人は円型のクッカーがおすすめです。たいていは蓋もフライパン代わりに使うことができ、径の違うクッカーを重ねて収納できるものが多いのです。スクエア型のクッカーは、たいていは蓋は蓋の用途しかありません。

素材別おすすめクッカー。一押しはやはりアルミ円形。

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引用:写真AC
それでは早速、おすすめのクッカーをご紹介します。

筆者の一押しは「コールマン パックアウェイ ソロクッカーセット」です。アルミの円型で、安価なのに表面加工(ノンスティック加工)、目盛り有り、注ぎ口有り、取っ手もシリコンが巻かれており、これ1台でたいていのことができます。使う側が欲しい機能がきちんと取り込まれており、山めし中級者の人でも十分満足できます。中にはバーナーも格納できる大きさになっており、ザックの中でもかさばりません。

炊立ての御飯を食べたいなら「トランギア メスティン」です。こちらはスクエア型アルミです。1合炊くのにちょうどよい大きさで、軽くて携帯に便利です。蓋は皿にもなり、おかずを入れるのにちょうどよい大きさです。もちろん、ご飯を炊くだけではなく、普通のクッカーとしても優れものです。ただ、メスティンは表面加工されておらず、本当にアルミを削っただけのものなので、焦げや傷、錆には少し弱いです。とはいえ、そんなデメリットなど気にならないほど美味しいご飯が炊けますよ。

チタンクッカーのおすすめは「エバニュー チタンクッカー深型 セラミック」です。こちらはとにかく軽く、耐久性抜群です。ハードな登山をする人、荷物を1gでも軽くしたい人にはおすすめのクッカーです。

クッカーはパートナー。登山での食事が楽しくなる。

登山に慣れてきてそろそろクッカーを買おうかと検討している人も、今のクッカーに物足りなくて買い替えを検討している人も、自分の登山スタイルに合わせたクッカーを持参して山に登ってみませんか? 山での食事が格段に楽しくなること間違いなしです。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。