登山のパッキングのコツは3層に分けて考えること

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2017.02.13

引用:pexels

登山用品を揃えて、行くルートや仲間も決まったとなれば、次にすることはパッキング。登山はパッキングをうまくすることで、同じ荷物を背負っても、バランスよく歩くことができるようになります。

通常の登山から山小屋泊、テント泊のすべての登山において大切なパッキング。コツはそれほど難しくはないので、一度ゆっくりパッキングしながら、そのコツを掴むようにしたいものです。

ザックの中を上・中・下の3層に分けて考える

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登山のパッキングのコツは、ザックの中を「上・中・下」の3層に考えて行うとわかりやすいです。何も考えずにパッキングをすると「上・下」の2層でパッキングしてしまいますが、「中」の層もイメージします。

下の層から荷物を入れることになりますが、下の層は登山に必需品でも頻繁に利用しないものを入れます。テント泊の登山の場合は、テントやシュラフが該当します。なお、ザックによっては、下の層だけファスナーで閉じることができる構造のものもあり、そのようなザックの場合、効率的にパッキングをすることができます。

中の層は休憩などで利用するものを入れます。着替えなどの衣類、ガスや食事や小物入れというったものが該当します。

上の層は頻繁に利用するもの及び緊急時に利用するものを入れます。水、行動食、アウターやカッパ、小物類、ファーストエイドセットが該当します。

登山に持参するものを、上・中・下のどこに該当するかイメージしながらパッキングすることで、登山の行動中にスムーズな荷物の出し入れが可能になります。

サイドポケットやサブポケットもフル活用したい

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最近のザックにはサイドポケットやサブポケットが多くついているものもあります。そのようなザックを持っているのであれば、パッキングの際に、特に上の層に入れるものについては、サイドポケットやサブポケットを大いに利用すべきです。

ザックの中に入れてしまうと、いくら上の層とはいえ、一度ザックを開けて……という動作が必要となりますが、サイドポケットなどであれば、ファスナーを開ければすぐに目的物を取り出すことができます。それほど大きなものは入りませんが、行動食や地図、カメラなど、小型で頻繁に利用するものは、サイドポケットの利用をすることでストレスなく小物の取り出しが可能になります。

防水対策は必須、スタッフバックなどに入れること

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登山のパッキングに防水対策は必須です。ザックを購入する際にはザックカバーの購入も必要不可欠ですが、環境条件の厳しい山では、ザックカバーのみでザックの雨水侵入は防げません。よって、ザックの中の防水対策も必要不可欠となります。

すべてのものに防水対策が必要ですが、ビニール袋にしまえるものはビニール袋もしくは防水性のあるスタッフバックに入れてパッキングします。その際、空気を抜くことを忘れずに。シュラフ、テント、衣類などは、空気を抜くことで容量をずいぶん減らすことができ、ザック中のスペースを有効に利用できるようになります。

衣類については、市販の圧縮袋の利用も、非常にコンパクトになるためお勧めできます。衣類はフリースなど容量はあるものの重さはないものがほとんどであり、圧縮袋を利用するなどして容量を減らすようにしたいものです。

小物類については、タッパーの利用がおすすめです。タッパーの中に山での必要物を入れておけば、山に行く都度そのタッパーを持参するだけで済むので、雨対策になるだけでなく、登山の事前準備も楽になります。

昨今はスマートフォンを当然のように登山に持参しますが、多くのスマホに防水性能はないので、スマホの防水対策もしっかり行う必要があります。普段から利用しているスマホが山で利用不可能になると、日常生活にも支障が出る方が多いので、スマホの防水対策は厳重に行ってください。

パッキングした後のバランスにも気を付けること

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登山ザックのパッキングは、腰の負担を考えると、重いものほど上に入れるというのが基本となります。しかしながら、テント泊登山となると、テントを下層に入れることになるため、必然的に重いものが下に来ることになります。

重いものを上に入れるという基本要素は頭に入れつつも、もう1つ気を付けたいのがザックのバランスです。パッキングしてザックが自立しているようなら問題ありませんが、ザックが自立できないようならバランスが悪くなっています。バランスが悪いザックを背負うと、イザという時にバランスを崩して怪我や滑落の原因となりますし、登山中にザックのバランスが気になり非常に疲れます。よって、パッキングを行う際は、左右の重さのバランスも考えてパッキングを行う必要があります。

バランスの取れたザックは見た目も非常にキレイに見えますし、山も登りやすいので、パッキングを終えた後、ザックが自立できるかどうかという、バランスの確認も行うようにしましょう。

まとめ~パッキングのコツは一度掴めば難しくない

日帰り登山であっても、荷物が多くなってくるとパッキングの知識は必要不可欠となります。小型のザックの場合はパッキングの余地がない場合もありますが、せめてザックのバランスを考えたパッキングを行うようにしたいものです。バランスの取れていないザックは、イザと言う時に体重のバランスを崩す可能性があるので、思った以上に危険です。

一度覚えれば、それほど難しくないパッキングのコツ。次回の登山の際に、上記のことに注意してパッキングをしてはいかがでしょうか?

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。