なぜそんなに値段の差があるのか?登山グッズの最新技術に迫る。
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引用:PEXELS
初めて登山に興味を持ち、アウトドアショップやネットで登山グッズを調べ始めると、あまりにも高価な製品が多く、驚いた人も多いと思います。アウター一つ見ても、街使いする服と比べ、2倍近くする物もありあす。最低限必要とされる【登山靴】【ザック】【レインウェア】と3つ揃えるだけで、初期投資がある程度かかってしまいます。そこで今回は、なぜ登山グッズには値段が高い商品が多いのかを考えて行きたいと思います。
登山=危険は付き物。自分の身を守るための値段。
引用:写真AC
当たり前すぎる話ではありますが、登山は基本危険が付いて回ります。滑落や遭難、雨や風などいくつもの危険と隣り合わせで楽しむ趣味です。その登山のリスクを少しでも減らす為の値段として捉えるのが、一般的な考え方かと思います。例えば登山靴にしても、足首をしっかり守れる為に、ホールド力があるものを選びますよね。しかし強度だけを求めてしまうと、重く硬い物が出来てしまうので、そこに最新技術をつぎ込んだ素材や、製法で作られた登山靴が必要になるのです。一言で最新技術と言っても、様々な特徴があり、それを知ってアウトドアショップに行くと、また違った楽しみもあるのでお勧めです。
超有名な最新技術【ゴアテックス】とは?
引用:http://ysroad-funabashi.com
ほとんどのブランドで利用されている【ゴアテックス】が一番有名な最新技術だと思います。ゴアテックスとは防水透湿性素材の一つで、防水についてはこの製品に敵う物は、当分先に出て来ないと言われるほど優秀な技術の一つです。このゴアテックスはアウトドアブランド以外でも、利用されていてメンズファッションブランドで有名なREGAL(リーガル)やVICTORINOX(ビクトリノックス)等でも利用されています。4つの層で出来た独特の構造は、暑いときは湿気を外に逃し、雨の時は一粒も通さない防水性を保つ事に成功しています。品質で問題があれば、商品取り換えや修理を無償保証すらしています。そのプライドを持てる程の高品質が、ゴアテックスの値段を上げているのでしょうね。このゴアテックスが製品を販売している訳ではなく、あくまで技術を売っている企業になります。アウトドアメーカーはこの技術を使用し製品を作るのですが、特許や技術力の関係で、消費者の手元に届くまで更に値段が上がってくる仕組みになっています。しかし、街中で雨に濡れるのと違い、登山中に雨に降らると途中で引き返したとしても、数時間は濡れたままで歩かなければならない状況ですので、少しの雨が命取りになる可能性もあります。レインウェアのように準備したのに、出番があるかないか分からないような物もありますが、多少値段が高くでも自分を守れる製品を使いたいものですね。
独自技術を活かしたブランドも!その分値段もお手頃に
引用:amazon
先ほど紹介したゴアテックスを利用しないで、独自の技術を優先して使用しているブランドもあります。有名なところで言うとColumbia(コロンビア)でしょうか。元は帽子問屋として運営されていたコロンビアですが、今ではすっかり有名なアウトドアメーカーの一つになっています。そのコロンビアは独自のOMNI(オムニ)と言った技術を推進、利用しているので同じ防水や熱を放出する作用もあれば、ウェア内の静電気を抑える効果などもあり優秀な製品を作っています。どうしても登山家からタウンユース用だったり、ライトユーザー用に思われがちなコロンビアですが、値段も手ごろで初めて登山グッズを揃える人にはお勧めかも知れません。
登山の醍醐味とも言えるテント泊にも最新技術が!
引用:amazon
山が好きで登山にハマり出すと、絶対に一度は憧れるテント泊。静かな山に自分だけの空間を作り、自分だけの贅沢な時間を楽しむ。それを実現するには勿論テントが必要不可欠です。最近のテントは軽量化や耐久性だけでなく、色んな付加価値の付いた製品が出てきています。数あるテントの中でお勧めしたいのが【BIGAGNES(ビッグアグネス) TFLY114-フライクリークUL1】です。このソロキャンプ専用のテントのスゴイ所は、テントの縫い目にLEDライトが施されている所。ソロキャンプ中の楽しみはやっぱり張った後、テントの中で本を読んだり、コーヒーを飲んだりすることだと思います。そこで必要なのが適度な明かりですが、ランタンなどを持って行くとどうしても荷物が増えてしまい、邪魔になってしまうと思います。このビッグアグネスのテントは、テント1つで明かりも手に入れる事が出来る優れものなのです。ちょっと値段は上がってしまいますが、その分の価値は十分にある製品です。まだ日本では扱っているショップが少ないので、ネットで一度探して見て下さい。
山との戦いは命がけ!値段よりも質で選ぼう!
レインウェアやテントのように身に着け、雨風から自分の身を守るアイテムは多少の出費が出てしまっても、しっかり登山用を購入することをお勧めします。作りがしっかりしている物であればあるほど、持ちも良くなり結果的に経済的だったりもします。何より自分の身体を守るため、また安全に登山を頼むためにも必要な経費だと思います。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。