キャンプ女子Kajoが行く!〜天城の冬景色、凍る八丁池へ〜vol.13

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2019.02.12

こんにちは、ライターのKajoです。

ウィンターシーズンの到来に、浮き足立っているみなさん!
言わずもがな、楽しんでいらっしゃいますよね。


わたしもこの冬、モリモリ楽しんでます。


気づけばもう、年が明けてから早1ヶ月・・・。
早すぎるよ、やれやれです。

モリモリ楽しんでいるなどと申し上げたわたしですが、冬の代名詞:スキーは20年前にやったきり。
例年この時期はジャムおばさん(ジャムを作り続ける職人)に変身、内職に精を出していたわけですが。

この冬は、外に出た!ら、めちゃくちゃ楽しいことに気づきまして。

今までの分取り戻す勢いで、楽しんでます。
少しずつみなさんとも共有させていただけたらなと思います。

 

ではでは、シーズン第一弾「天城山の冬景色、凍る八丁池へ」行ってきました〜!

 

朝食分もまとめて用意した行動食たち

 

とは言え、冬に外に出るなんて狂気の沙汰と思っていたど素人。

まずは一番大事(わたしにとって)な食事部分から。

 

目指す「八丁池」は標高1125メートル、例年通りであればこの時期には雪が積もり、池がカッチコチに凍っているような場所です。

8:00には登山口に居たかったので、当日出発は朝6時前後を想定。
前日の夜のうちに写真のものを準備して、朝は少し早起きをして炊き込みご飯のおにぎりを6個握りました。(足りた)

白菜漬けとピクルスは我が家の常備菜、車内で食べる朝食用に、タッパに詰め替えて持ちました。
ドライナッツにはデーツも混ぜて、すぐ取り出せるようリュックの外ポケットへ。

 

出発は「水生池下駐車場」

この日のルートは以下。

 

【往路】

①水生地(1.1km , 30min)→下り御幸歩道起終点(1.5km 60min)→下り八丁池歩道分岐(1.5km , 50min)→八丁池

【復路】
上記うち八丁池と下り八丁池歩道分岐の間に2.4km、岩尾林道分岐(60min)通過

 

当初の予定ではピストンでしたが、復路でコースを変更しました。

なぜかというと、全然雪、積もってなかったから!

 

車に雪山用登山靴も積んで来たのですが、出番無かったです。しゅん
続いて服装です。

【服装・装備】

インナー:ミズノ ウールヘビーウエイトクルーネックTシャツ、THE NORTH FACE フリース
アウター:THE NORTH FACE SUMMIT ダウン
パンツ:ミレー ウォームパンツ
ストック:LEKI
靴:SALOMON トレランシューズ(登山靴と迷った挙句)
リュック:Patagonia

ちなみにGore-TEXのアウターも出番が無かったです、しゅん。

 

途中、道が分かりづらい部分も。紙地図必須です。

 

しばらくは林道を歩き続けます。
時折足場が悪いなあと感じましたが、おそらく台風の影響などがまだ残っているのでしょうか。
道をロストすることはありませんでしたが、紙の地図は絶対に持って行ってください。

 

歩き始めて1時間、朝日が差し込み気持ちが良い

 

林道を抜けると、どうやら周囲の木々の様相が変わって来ました。
天城山といえば、ブナにヒメシャラ・アセビなどが茂る原生林として有名です。

 

午前9時ごろ、太陽が与えた風景にうっとり

 

これを・・・自然が作り出した、だと?

歩いている最中、勝手に「今はブナゾーン」「ヒメシャラゾーン」とゾーンごとで名前をつけ、自然とふんふん漏れる鼻歌に、何度も足を止め木々に差し込む光が作り出す影を眺めました。

 

まるで箱庭のような造形

ついうっかりと、すごい手入れされてるなあなどと思ってしまいましたが、これらは自然が作り出した美しさ。

そうそう、お伝え漏れするところでした!

歩いている最中ですが、時折水の流れる音、近くに川の存在を感じ続けます。
ときおり眼下を眺めれば、わさび田が点在しているんです。
水の綺麗な天城では、わさびが有名。他のルートで行くと圧巻のわさび田ゾーンも見れるようなので、それはまたの機会に。

 

葉の落ちた木々たちが雪のように白く照らされる

 

足を止めて振り返れば、この景色・・・。
空の青と、神々しいほどに朝日に照らされ白く浮かぶ木々のコントラストに、尊さを感じました。

や、もうすごい満足

一人でもすごい楽しい

予定より大幅に時間の余裕有り、歩を進めます。

 

固い霜柱に、残雪がちらほら


ちゃんと雪、あった〜〜!

八丁池まで、後30分ほどのあたりで残雪発見です。
やたらテンション上がる、雪に見慣れてない人!わたし!

そしてここからはクライマックス、胸がときめく光景の連続です。

 

ブナの林を抜けるオオルリ小道を通って展望台へ

 

「この道をず〜〜っと歩いていたい伊豆のベスト山道2019」にランクイン

ブナの林の、トンネルです。
冬なのに葉は濃い緑に力強く艶めき、苔の生えた岩に、残雪。
この道を抜けると伊豆七島まで望める「青すず台」展望台へ。


展望台から見た景色。中央には富士山が。


360度見渡すことができる展望台なのですが、確かに伊豆七島が見えました!

冬の晴れわたる日、土地の起伏が少ない式根島や、存在感を発揮する伊豆大島を目視するの、楽しい。
ここでもちょっと油を売り、あちらこちらをキョロキョロ。

 

再びトンネルをくぐって、池を目指す。

 

通常仕様と言われればそれまでですが、基本的ににやけています。

展望台からは10分足らず。
池の存在を先ほど展望台からしかと感じたわたし、思いのほか元気が有り余っているせいもあり、ついつい走りがちに。

 

スピード感・・・落ち着けと言いたい。


八丁池は、湖と断層の切れ目に水が溜まって出来た池。
池の周囲にはスズ竹(山に自生する細い竹)に覆われており、別名「アオスズの池」とも呼ばれています。
この「アオ」ってどこから由来が来たのか調べたところ、天然記念物である「モリアオガエル」の生息地であるようです。

※一定数いらっしゃるであろうカエルの苦手な方へ。彼らの活動時期は4月〜7月の模様です。
※私情を挟んだお知らせでした。

 

八丁池を眺めながら食事がとれる


着きました〜!

こ、凍ってる・・・駐車場を出発してから約2時間、お目当の”凍った池”である「八丁池」に到着しました。


湖面に近づくことができる

湛えていた水が揺らぎ凍った、湖面に描かれた曲線。

「伊豆のウユニ湖」に勝手に任命しました!

この上にさらに雪が積もることもあるそうです、今月中にもう一度来たいな〜スノーシューハイクなど良いですね!

やれやれ、それにしても誰ともすれ違わず一人黙々とにやけながら歩いて来た道のりですが、充足感がすごい・・・。

 

昼食は、八丁池を眺めながら。以前まであった東屋はもう無くなっており、階段に座るかたちでおにぎり、食べました。

 

帰りは少し距離の長いコースを選びます

 

雪道・ソロという前提で組んだルートでしたが、拍子抜けするほど雪がなかったため、帰り道のコースを変更することで時間を調整します。

朝日から昼の光に質感を変えた太陽が、ヒメシャラの林を支配している。

 

ヒメシャラゾーンはよそ見に注意!

「ヒメ」って名前についてるくせに大きい、ヒメシャラ。
帰りの足取りはさくさくっと。
周囲の景色を見る余裕があり、ついつい注意散漫に。気をつけて、この時の自分!!
でもでも、木肌が本当に美しいんです、光沢のある赤褐色にすべっすべの質感の幹・・・

ヒメシャラの花は6月〜7月ごろに開花する模様です、白い椿のような花々がこの林を賑やかに彩ると思うと、ぜひまた訪れたいと思わされる!

ちなみに10月の紅葉も美しいそう。・・・また来ちゃうよ〜。

 

どこを見ても美しい登山道


帰りも予定より大幅に時間を短縮して、足取りは軽いままに帰路につきました。

今回「凍った池を見に行く」という目的のもの実現した天城山ハイキング。
事前の準備と当日の判断次第で、この時期でも安全にハイクできることがわかりました。

「箱庭」

という表現が、自然を表すのに適しているのかしていないのか、わたしには分かり兼ねますが!
でも正直な感想として、天城の山が大切にしてきた箱庭に、お邪魔するという感覚で歩きました。

バスでも車でも、アクセス可能な中伊豆・天城。
どの時期に訪れても、きっとあなたも魅了されちゃうはずです。

 

ライター:Kajo

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
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Kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖有り、海外経験は延べ25カ国に及ぶ。食中毒に4回当たるもめげぬ真性マゾの精神力と、「アルゼンチンは近い」と言い切るフットワークの軽さが売り。直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。最近は岩場に住んでいる。