森林限界で高山登山を堪能!眺めても登っても美しい浅間山の魅力

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2018.04.19

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長野県小諸市にそびえる浅間山は、古くから人々の尊敬を集める信仰の対象でありながら、今尚活発に活動を続けている世界有数の活火山です。連峰が多い長野県にしては珍しく、独立峰としてそびえ立つ浅間山。周辺から眺める姿が美しいのはもちろんのこと、登ると遠くは富士山まで眺めることができる大パノラマが広がっています。

今回はそんな浅間山の持つ魅力と、登山の際に知っておきたい情報をご紹介しています。

浅間山とは?

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長野県小諸市が誇る浅間山は、標高2,568mの活火山です。これまでになんども大規模な噴火を繰り返しており、直近では2015年にもごく小規模ながら噴火している、非常に活発な火山です。特に2017年6月11日には気象庁がその警戒レベルを引き上げ、さらに火山が活発化していることが認められています。

一方でその山中には、高山植物や高山動物などといった生物が生息しており、特に高山にしか生息しない蝶が豊富に見られることで良く知られています。火山噴火の危険性が常にあることから、その安全対策も他の山々に比べるとしっかりと取られていますので、登山をする際にはそれらの安全対策をしっかりと行い浅間山の自然や展望を楽しむと良いでしょう。

浅間山へのアクセス

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浅間山へのアクセス方法はいくつかありますが、最もおすすめなのはマイカーで向かう方法です。最寄りインターは上信越自動車道の小諸となっています。

また、本数は少ないですが公共機関でのアクセスも可能です。佐久平駅から1日2本、高峰高原行きのバスが運行されています。このバスで3つ目の停車駅が、浅間登山口です。公共機関を利用する際には行きの始発が8時35分。帰りの終電が16時38分(2018年3月時点)となっていますので、必ず時間をこまめに確認してペース配分するようにしましょう。

必要な装備

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浅間山は2,000メートル越えの山。しかし登山スポットとしての人気も高く、初心者でも日帰りで登れる登山コースが整備されています。そのため、一般的な登山装備であれば登ることは可能ですが、万が一噴火が起きた際に備えていくつかのアイテムを持っていくことをおすすめします。特に一般に配布されている「浅間連邦 登山・ハイキングマップ」は、緊急時のシェルターや各警戒レベルに合わせた登山ルートなども掲載していますので、必ず持っていくようにしましょう。

また、噴石から頭を守るヘルメットや警報等の入手手段となる携帯電話やそのバッテリー、降灰対策のゴーグルなども持参することをオススメします。

持っていってよかったもの

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浅間山に行くときには、噴火対策グッズはもちろんですが、防寒グッズにもしっかり気を配って装備ギアを選ぶようにしておきましょう。浅間山は標高が高い独立峰ならではの、叩きつけるような強風に襲われることが多々あります。風が強いということは、それだけ雲の動きも早いということ。突然の天候変化等も考えられますので、いつも以上にしっかりと全天候に対応できる装備を持っていくと安心ですよ。

難易度

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浅間山は初心者でも登山ができる、比較的難易度の優しい登山スポットです。しかしながら、上記したように強風や火山噴火の危険性等もありますので、少なくとも最低限の知識は必要です。

また、ルート途中には非常に滑りやすいスポットや、急な下り坂等もあり、山全体が安易に挑戦して良い登山スポットとは言えません。初心者の方が登山する際には、経験のある上級者と一緒に登山するのがおすすめです。

イチオシポイント

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浅間山のイチオシポイントは、ひと口には語り尽くせません。しかしあえてオススメのスポットを挙げるとすると、草木の生え方がガラッと変わる「森林限界」をオススメします。浅間山の森林限界は非常にくっきりと美しく、この景色に感動して登山にハマったという人も多い絶景スポット。高山登山の醍醐味でもありますので、ぜひゆっくりと楽しんでくださいね。

混雑している時期、空いている時期

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浅間山で一番人が多い時期はやはり紅葉シーズンの9月下旬ごろ。このころは、登山ルートだけではなく、下の駐車場や最寄りの施設なども大混雑となることがあり要注意です。

また、5月上旬に浅間山開きが行われてから雪が降り始めるまでの夏山シーズンは、どの週末も割と混雑しがちです。大人気の登山スポットですので、どうしても空いている時に行きたいという人は平日の登山をおすすめします。一方の冬山シーズンも登山客は比較的多く、定番のスノートレッキングスポットとなっています。

おすすめの登山ルート

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一般的な登山ルートは2ルートありますが、特におすすめなのは一の鳥居、二の鳥居を抜けていく車坂峠からの登山ルートです。

所用時間4時間程度、総距離8,8kmと初心者でも楽しむことができるコースとなっています。道々で浅間山が山岳信仰の対象となっていたことを感じさせる一の鳥居、二の鳥居を通り抜けたり、独立峰ならではの大パノラマがっていたりと、活火山でありながら高い人気を誇るのも納得のコースです。こちらのコースはあまり登山経験のない方でも登ることができますが、独立峰で高山という特徴から風を遮る木々がなく、強風に長時間晒されることが多くなっています。

また、途中滑りやすい草原の下り道などもありますので、初心者でもいけるコースだからといって油断はしないようにしておきましょう。

浅間山で高山登山の楽しさを味わって見よう!

−浅間山には怪力無双の鬼がいて清和天皇の末裔の武将が釜山近くで閉じ込められた鬼を助けると、鬼は山の守護神「鬼神」となった。−

この伝承からもわかるように、浅間山は古くから信仰の対象となってきた山ですが、現在は初心者でも登山ができるように登山道も整えられた、登りやすい登山スポットとして人気を集めています。
高山登山の醍醐味とも言える森林限界や、高山植物、高山生物といった魅力もたっぷり。浅間山に挑戦したいという方は、火山に関する必ず十分な警戒と防災知識を得てチャレンジして見てくださいね。

★★長野県は名山が多いのでこちらも是非チャレンジ!★★

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。