登山初心者にこそ知ってほしい。ストックで劇的に歩行が楽になる

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2016.10.09

引用:ぱくたそ

初めての登山に必要なアイテムの一つ「ストック」。このアイテムをもつか、もたないかで体への負担が大きく変わります。特に登山初心者は持っておきたい「ストック」の概要説明です。

登山にストックって必要?何のために使うの?

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引用:楽天
ストックといえば、スキーのストックを思い浮かべる人が多いと思います。スキーのストックはバランスを取ったりターン時の補助に使うのですが、登山のストックは別名トレッキングポールとも言い、主に歩行の際の膝への負担の軽減に使います。

特に下山時には足首や膝に体重がかかり、膝を痛めてしまうことがあります。ストックを使うことで足にかかる負荷を分散できます。もちろん登りの際にも不安定な場所で手をつく代わりにストックを使うようにすれば、体全体の大きな動きが減り体力の温存にもなります。また足を取られやすい砂利道などでバランスを取るためにも使います。

グリップは3種類。おススメは2ウェイグリップ。

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引用:photoAC
ストックの違いとして一番大きいのは、握る箇所(グリップ)の形状の違いです。大きく分けてT字型とI字型があります。T字型は下りで体重をかけやすく、富士登山のような小砂利の下り道で威力を発揮します。I字型は握りやすいので推進力が必要な登りや長距離、足場の悪い平坦な道での補助として使えます。最近では2ウェイグリップと呼ばれるT字型とI字型のいいとこどりをしたようなストックが発売されています。

お勧めは断然2ウェイグリップです。やはり登山初心者の場合は登山の終盤、まさに下りのタイミングで膝や足首が痛くなることが多いので、下りを助けるT字型の機能があるほうが下山が楽になります。1本でも問題ないのですが、慣れるまでは2本で使いましょう。

長さ、重さ、携帯性。自分のスタイルに合わせて。

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引用:ぱくたそ
長さが調節できるものが好ましいですが、持ち手の位置を変えることで対応できるのでしたら大きくは問題になりません。少なくとも登りと下りで持ち手の位置は変わってきますので買う前に持つ位置が自分の背丈に合っているかどうか確認しましょう。

柄の部分の素材はアルミ製とカーボン製があります。日帰り長時間の登山の場合はより軽いカーボン製をお勧めしますが、本格的な登山をする場合はアルミ製の方が耐久性に優れていますので安心して使用できます。
また折り畳みができるほうが便利なのですが、車で登山口まで行けるような登山スタイルであれば折りたためなくても大丈夫です。都会に住んでいる方だと電車や夜行バスで登山に行かれることが多いと思われますので折り畳みできるストックを選んだほうが無難です。最近は折り畳みが主流なので、こちらに関しては悩む必要はないかもしれません。

ストックを使う前に、歩き方をおさらい。

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引用:ぱくたそ
まずは登山における基本の歩き方から。基礎的な部分だけですが、知ると知らないとでは大違いです。登りの時は、一歩一歩を小さめに。足を擦るようなイメージで、足の裏全体で着地します。足元が気になりますが、なるべく視線は前に。大きな段差は極力控え、小さな段差を選んで歩きましょう。下りの時は体重を最後まで後ろ足に残すようなイメージで。体重を前足に乗せながら歩くとすぐ膝を痛めてしまいます。また靴の紐は下りの時は足首までしっかりと締めることで足首を守ります。

正しい歩き方を身に着けておけば、下りで膝が痛くて歩けない、といったことはあまりありません。次はストックの使い方を説明しましょう。

ストックを使っていざ登山。疲れ方が違う!

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引用:ぱくたそ
まずはストックの握り方です。T字型の場合は上からグリップを掴み、T字の部分を人差し指と中指の間に挟み、手のひらでグリップを包み込むように握ります。これで体重がかけやすくなり、下山がとても楽になります。
I字型は横から握ります。登りや平坦な道は推進力が大幅にアップします。下りの場合はグリップの上から手のひらで包むように握ります。

2ウェイグリップは登り、下りでそれぞれ持つ位置を変えればOKです。
次に使い方ですが、登りの場合はグリップの場所が肘を直角に曲げた時より上にならないような長さに調整し、ストックの先端がそれぞれの足の真横になるように動かします。下りの場合は、登りよりも少し長めに調整し、足より気持ち一歩分前に下ろします。

下りの際、前のめりになってストックに体重をかけるように歩くと手首を痛める原因にもなりますので、体重は常に後ろ足にかける気持ちで。足もつま先からではなくかかとから降りるイメージ。これで膝と足首への負担が激減します。

いかがでしたか?正しい歩き方、正しいストックの使い方を実践するだけで、長時間の歩行が格段に楽になります。

登山、あなたも始めてみませんか?「登山」と聞くとちょっと自信がない方も、週末近場の低山をトレッキングしてみたり、ハイキングに行ったりすることから始めてみてもいいですね。適度に体を動かせば運動不足解消になりますし、気分転換にもなります。体が慣れてきてから本格的な山に挑戦したっていいのです。関東であれば、2000m級の山頂ならば美しい富士山を見ることができます。その光景を目の当たりにすれば、登山にハマること間違いなしです。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。