奥多摩を代表する山、川乗山の登山ルート

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2016.11.29

奥多摩のほとんどの山を山頂から眺めることができる川乗山は、奥多摩を代表する山として有名です。

JR青梅線の鳩ノ巣駅から登ることができ、アプローチも非常にしやすい山となっています。
行動時間が5~6時間と、短かすぎず長すぎないため、多くの登山者に四季を通じて登られている川乗山について、その登山ルートをご紹介します。

川乗山について、その特徴と登山シーズン

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出典:写真AC

川乗山は、頂上から雲取山、鷹ノ巣山をはじめとする奥多摩山系の山々を眺めることができ、眺望が優れていることで知られています。川苔谷でカワノリが取れることが、その名前の由来となっています。なお、「川乗山」と表記されることが多いのですが、「川苔山」が正しい表現となります(当記事は通称の「川乗山」で記載しています)。

川乗山は標高1,363mと1,000m級の山となっています。よって、行動時間は往復で5~6時間となります。ただし、いずれのルートも多くの登山者が利用しており、5~6時間という行動時間にさえ対応できれば、それほど技術力を要しない登山ルートと言えます(行動時間の観点では中級者向けの山となります)。

多くの登山者に登られている山であり、四季を通じて登山者と出会うことができます。冬は山頂付近に積雪があるので、冬に登る際は防寒対策が必要不可欠となります。また、夏の登山も可能ですが、気温は下界とそれほど変わらないため、真夏の登山はあまりおすすめできません。

川乗山へのアプローチ、鳩ノ巣駅から登山が可能

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引用:街画ガイド

奥多摩山系の山はアプローチにバスを利用せざるを得ない山も多いのですが、川乗山はJR青梅線の鳩ノ巣駅から直接アプローチが可能。非常に登山をしやすい山として知られています。

新宿駅→(JR中央線)→青梅駅→(JR青梅線)→鳩ノ巣駅 約1時間45分

どのルートでも行動時間が5~6時間はかかるため、早朝に新宿を出発するイメージで準備を行う必要があります。中央線ほどではありませんが、他のローカル線等に比べると
青梅線もはるかに多くの本数が朝晩と出ており、アプローチがしやすい点も川乗山に人気がある理由となっています。

川乗山登山の往路、約3時間30分で頂上到着

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引用:写真AC
(1)鳩ノ巣駅→大根ノ山ノ神(50分)
(2)大根ノ山ノ神→川乗山山頂(2時間45分)

川乗山の登山ルートは、それほど複雑ではありません。鳩ノ巣駅から大根(おおね)ノ山ノ神(大木の下に祠が祭られている)までは、途中の正法院まで舗装された道路を歩き、その後は整備された杉林を歩くルートとなります。実質的な登山ルートとしては、大根ノ山ノ神から先がスタートとなります。

大根ノ山ノ神以後は、通常の登山道です。尾根へのとりつきまでは、歩きやすいトラバース気味の登山道が続きます。杉林などが広がる奥多摩山系の典型的な風景を見ながら進むことになります。それほどきつい坂はありませんが、尾根への取り付きの際は急登が出現します。九十九折れ(ジグザグの登山道)の登山道で尾根に取り付くことになります。
ただし、逆に言えば、川乗山の登山で急登が出現するのは、尾根への取り付きの九十九折れルート程度となります。よって、尾根に取り付いた後は、雑木林の尾根道を少しずつ登る程度で川乗山のピークに到達することができます。

山頂手前の分岐点に茶屋(登山シーズンの週末のみ営業)があるので、頂上に向かう前に休憩することもできます。そして、茶屋からすぐに川乗山の頂上に到着します。川乗山の頂上からは、雲取山や鳩ノ巣山をはじめとする奥多摩山系の山々のほとんどを見届けることができ、景色を十分に楽しむことができます。

川乗山の復路、2つのルートで下山可能

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引用:写真AC

(1)往路を戻る(約2時間)
(2)川乗山→百尋ノ滝→川乗橋(2時間50分)

川乗山の復路は、往路をそのまま引き返すのが最も確実となります。往復で約5時間30分のルートとなり、純粋に登山を楽しむ場合、日常的な登山トレーニングの場としても最適と言えます。

しかし、百尋ノ滝を経由して川乗橋に至るルートを取ることもできます。川乗橋を目指す場合、百尋ノ滝、その先の小さなわざび田の風景など、登山道としての風景も楽しむことができます。そして、細倉橋で林道に出ます。その後は林道に沿って歩けば川乗橋に到着となります。

川乗橋に向かう場合、合計の行動時間が約6時間30分となるため、若干体力が必要なルートとなります。しかし、トレーニング用の登山ルートとしては、アップダウンもあり、また適度な行動時間でもあり、登山シーズン前の行きつけ登山ルートとしておすすめできるルートです。

ただし、川乗橋に下山する場合は、川乗橋からバスで奥多摩駅まで移動する必要が生じます。全体的に奥多摩山系の山は、行動時間を長く取るとバスの利用が必要不可欠となるケースが非常に多いので、注意が必要です。川乗橋に下山する場合は、帰りのバスの時間を事前確認することが必須となります。なお、川乗橋から奥多摩駅まではバスで約15分であり、都合のよい時間にバスがない場合は、1時間以上かけて奥多摩駅まで歩くことも選択肢としてはありえます。

駅からのアプローチが便利な川乗山登山のまとめ

奥多摩山系の多くの山を頂上から見ることができる川乗山は、奥多摩山系の登山を行うのであれば、一度は登っておきたい山となります。
JR鳩ノ巣駅から直接登ることができるため、アプローチも容易で、行動時間も5~6時間と適度な山であり、通常の登山からトレーニング用の登山まで、非常に幅広く楽しめる山と言えます。
ご興味があれば、一度登ってみてはいかがでしょうか?
奥多摩山系の登山の魅力を十分に楽しむことができる川乗山登山、ぜひお試しください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。