間違えると危険!登山で痩せるための正しい考え方とは

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2017.08.16

引用:写真AC

最近は登山がちょっとしたブームであり、身近になってきました。

普段の運動不足を登山で解消しようとする人、ついでにダイエットにも活用しようという人も増えていています。しかし、登山で痩せるということは、注意すべき点がいくつかあり、それを知らないと危険な状態を招く恐れがあります。

登山で痩せるということについて、基本的な考え方をご紹介します。

 

登山は痩せるための効率的なスポーツか?

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引用:写真AC

登山は単純に考えて、長時間荷物を背負って歩き、基本的には坂道を上るのであり、時には傾斜のきついところを上るため、痩せるのに持ってこいです。有酸素運動とともに、身体の様々な筋肉をまんべんなく使用し、軽い筋トレにもなります。山の高度が上がれば、身体の負荷もそれだけ大きくなり、消費するカロリーは増大します。しかし、高い山を登るようになる頃には、登山で痩せるという考え方は無くなっているかもしれません。登山は、実は厳しいスポーツであり、栄養補給を間違うと遭難などのリスクにさらされるのです。痩せるということを考える前に、計画的な栄養補給が重要になります。

一回二回の登山で効率的に痩せるかどうかというと、そうでもありません。しかし、登山が趣味となり頻繁に山に登ると総合的には身体が鍛えられ、痩せる結果につながる可能性はあります。

 

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痩せるからと、登山で食事をセーブしてはいけない

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引用:Pixabay

登山は確かに、多くのカロリーを消費します。重い荷物を持って、長時間歩くのは身体にとって負担です。しかし、自然の景色や仲間との会話、ゴールを目指す気持ちや高揚感があって、結構歩き続けることができるんですね。頂上に到達するころには、脳内物質も分泌してテンションが上がっているかもしれません。ここで注意するのは、体重を減らそうと食事を控えてはいけないということです。

カロリーは、糖分から先に消費され、次に脂肪分を消費します。登山で痩せる目的は、この脂肪の燃焼を狙っているのかもしれません。しかし、脂肪のカロリーを消費するということは、同時に筋肉も消費していることになります。ボディビルダーの人が有酸素運動をしないのは、このためです。筋肉が落ちると、その後の基礎代謝が低下するので、痩せるということに置いては不利となります。

 

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登山で栄養補給をしなくてはならない理由

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引用:Flickr

さらに、身体が糖分を使い果たし脂肪と筋肉の燃焼に入ると、身体が非常に重く感じられるようになります。脂肪燃焼から得られるエネルギーは効率が悪いため、身体が動かなくなってくるのです。脳の栄養である糖分も枯渇すると、頭がボーっとしてきて判断力が鈍ります。このような状態では、山歩きを続けることはできなくなります。適切な栄養補給を行わなかったことによる、「シャリバテ」に陥ってしまったのです。

これは、低い初心者向けの山であっても遭難の恐れがあり、危険です。
慣れるまでは、登山で痩せるために食事を制限することを考えるのは止めたほうが良いでしょう。登山中の行動食は十分に用意し、下山できるまでは慎重に摂取しましょう。帰宅後に、達成感や疲労感からドカ食いをしてしまうのを踏みとどまれば、それだけで痩せる効果はあると言えます。

 

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登山では、痩せる習慣を身体に覚えさせよう

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引用:引用元

減量のことに主眼を置いて、カロリー摂取を行わない危険性については上記の通りです。しかし、登山が痩せることに繋がらないかというと、そうではありません。長期的に見れば、確実に減量または体調の向上が実感できると思います。運動する習慣が身に付くこと、余分な栄養を身体に入れないこと。こういった点で登山が痩せることに役立つのではないでしょうか。

漫然と行うジョギングや筋トレが続かないのは、それを行う必要性が薄いからではないでしょうか。やってもやらなくても、別に生活に影響がないものであれば、やらなくなりますよね。しかし、登山はゴールを目指すというシンプルで明確な目標があります。そして登るうちに変化する景色があり、ちょっとしたチャレンジもあるかもしれません。そのため、長時間の淡々とした運動でも苦にならずゴールまで続けることが出来ます。その経験を繰り返すことで自然と身体を動かす習慣が身に付けられるのです。

 

余分な栄養を身体に入れないという習慣で痩せる

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引用:Flickr

登山に携帯する食糧に無駄なものは不要です。ナッツやドライフルーツ、飴、チョコレート、チーズ、魚肉ソーセージなどバランスの取れたおやつを選択することになるでしょう。自分の好きなものを持って行って良いのですが、こうした食糧を食べ慣れることによって効率的に栄養を補給することが出来ます。そうすると、日常生活でも次から次へとお菓子を食べてしまうということが防げるようになってきます。次から次にお菓子やジャンクフードを食べてしまうのは、単に身体が欲している栄養を摂取できていないからである場合が多いです。(食べること自体がストレス解消の目的であれば、仕方のない場合もありますが)。良質な油や塩分、糖分を十分に摂取できれば脳は満足することがほとんどなのです。登山時の食事では、自分の状態と向き合いますので、自分がどの程度の栄養を欲しているのかが把握できるようになってきます。その感覚は、日常にも反映しますので、食事の質が変わってくることで、痩せることにつながるのです。

 

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登山でナッツなどの行動食を携帯するのに、ジップロックなどの袋では粉々になってしまうことがあります。そのため、このようなボトルに入れて携帯する人が増えています。
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結局、登山って痩せるの?痩せないの?

結論を言うと、登山だけで単純に減量をすることは出来ません。しかし、登山を楽しみ、習慣的に登るにつれて自分の食生活の無駄を省き、体質が改善していく中で痩せるということは期待できるかもしれません。やり方を間違えなければ、登山という趣味は強い味方となってくれます。危険を伴うスポーツということだけは、忘れないようにしましょう。

 

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。