子どもも大人も楽しい、山の絵本を読んでみませんか?
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今、山を題材にした絵本が注目されています。子どもの心を育てるだけでなく、大人にとっても、山登りやアウトドアへの関心を高めたり、山を通して感動したり、考えさせられるような絵本が多くあります。いくつかのジャンルの本をご紹介しますので、興味を持たれた本がありましたら、ぜひ一度読んでみてください。何か新しいことを始めるきっかけとなったり、新たな発見や気付きを得ることができるかもしれません。
今、山の絵本が注目されています!
今、山の絵本が注目されています。子どもたちに、植物や動物、天気といった自然を絵と言葉でわかりやすく伝え、自然に興味を持ってもらう手段として絵本は絶好のツールです。一緒に絵本を読めば親子のコミュニケーションも進みますし、絵本であればお子さん一人でも読みやすいことでしょう。
また、山の絵本は子どもたちだけでなく、大人が読んでも新鮮で楽しいということで、静かなブームとなってきています。日々の生活で忘れがちな自然のぬくもりや厳しさを思い出させてくれたり、山の絵本が登山を始めたり再開するきっかけとなる方もいるようです。そんな山の絵本について、おすすめのものをいくつかご紹介させていただきます。
「ポレポレやまのぼり」で自然や山登りに興味が湧く!
たしろちひろさん作の「ポレポレやまのぼり」を初めにご紹介します。
お調子者のはりねずみ、あわてんぼうのやぎ、しっかり者のぞうが、「たかいたかいやま」を目指して出発します。途中、緑の森を抜け、岩を登り、雲海を越え、夜の闇に包まれます。自然を知ることができ、また山の美しさも見事に表現されており、子どもはもちろん楽しいですが、大人が読んでも山に登りたくなるような楽しい絵本です。山の頂上ではみんなで楽しく山ごはんのイベントもあります。登山の楽しさがこの一冊に詰まっていますので、ぜひ読んでみてください。
「はじめてのキャンプ」を読んで、家族でキャンプへ!
林明子さん作の「はじめてのキャンプ」という本をご紹介します。
主人公の女の子のなほちゃんは、周囲の大人が止める中、大きい子たちにまざって、一人でキャンプに参加します。なほちゃんは大きい子たちに負けないようにまきを集めたり、懸命に努力します。おいしいごはんを食べて、一日は楽しく過ぎます。夜にはテントでこわいお話を聞いたりしますが、なほちゃんは一人でトイレに行く事もできました。なほちゃんの成長の物語を通して、子どもたちのアウトドアへの興味や、自立への関心が高まるかもしれません。この本を親子で読んで、ご家族でキャンプに行かれてみるのも素敵なことではないかと思います。
「山はいきている」を読んで山のことを知りましょう!
キャスリン・W・ゾーフェルトさん作の「山はいきている」という絵本を続いてご紹介します。
山とは一体どんなところだろう、そう思って、子どもたちが山に登って探検をします。途中、山の中なのに、当時海にいたアンモナイトの化石を見つけたり、世界地図をプレートの形にちぎってぶつかりあいを示して学んだりします。地球の歴史の中で、山がどの様にできたのかを、わかりやすく知ることができる絵本です。ぜひ親子で読んで、お子さんと一緒にお話しをしながら読んでいくと良いかと思います。
子どもも大人も感動する名作、「花さき山」
最後に、斎藤隆介さんの「花さき山」という絵本をご紹介します。山に山菜をとりに行き、山んばに出会う、あやという女の子の物語で、優しいことをすると美しい花が一つ咲くという花さき山の感動の絵本です。子どもの心を育むのに良い絵本ですし、大人が読んでも、感動すること間違いなしです。
あやが優しいことを行うと、それに応えて花さき山は花を咲かせ、それにあやは勇気づけられます。目に見えるあやの優しさから、目には見えない、幼い妹のために、祭りの着物を我慢したあやの優しさにも、花さき山は応えます。 子どもにとって、「愛されている、見守ってくれている」との揺るぎない自信を持つことの大切さを大人にも静かに語りかけます。名作「花さき山」を、ぜひ親子で読んでみてください。
以上、子どもが読んでも大人が読んでも楽しい絵本を何冊かご紹介しました。自然や山について知ることができる本から、登山やキャンプといったアウトドアについて関心が湧くような絵本、また、心にしみわたるような名作絵本まで様々なジャンルをご紹介しましたが、この他にも山を題材とした絵本はたくさんあります。親子で読んでみたり、または大人が読んでも素晴らしい絵本がたくさんありますので、ぜひ一度山がテーマの絵本を読んでみてください。きっと、子どもの心を育むのに役立ち、また家族で登山やキャンプをするなど、良いきっかけになるかと思います。皆さんそれぞれの楽しみ方で、山の絵本を手に取ってみてください。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。