登山 靴下/初心者の方におすすめの4選をはじめ、選び方などをご紹介!
靴下は、普段の日常生活でも足先を保護するための衣類として、何気なく使われていると思いますが、登山では、靴下の選び方次第で疲労の度合などが違って来るほど、重要なファクターとなります。今回は、登山初心者の方へ、登山に使える靴下の選び方をはじめ、おすすめ3選をご紹介します。
登山用靴下の役割について
靴下は登山時、アンダーウェア同様に汗を吸収、発散したり、登山靴の中でのスベリ止めといった役目をはじめ、適度なクッション性から接地時の衝撃から足を保護したりと、非常に大切な必須アイテムといえます。コットン素材100%の靴下などは、汗や水分の吸収性は良いのですが、速乾性が備わっていないため、登山で使う靴下には適していません。この項では、登山時に最適な靴下の素材などを簡単にご紹介します。
靴下の素材について
登山に使う靴下には、使用される素材によって幾つか種類がありますので、簡単にご紹介しておきます。
1:化学繊維素材
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維素材は、高い吸湿性と速乾性、さらに耐久性を備えていますので、登山用の靴下素材としては最適で、登山靴内部を快適に保ってくれます。
2:ウール、メリノウール素材
ウールやメリウール素材、最大の特徴は高い保温性能となります。秋から冬場の寒い時期に、足元を確実に保温したい場合に最適で、さらに適度な厚みがあることから、クッション性にも優れています。但し、ウール100%の場合、化学繊維素材よりも耐久性が低いという面もあります。
3:混紡素材
コットンやウールなどの天然素材とナイロン、ポリエステルといった化学繊維との混紡素材です。素材同士の良い部分を組み合わせたものが多く、高い吸汗性や保温性をはじめ、速乾性や耐久性を備えており、登山用靴下に最適な素材です。
登山靴下に必要な要素は?
初心者の方が、登山用の靴下を選ぶ際の要素についてですが、高い吸汗性と速乾性を備え、適度な保温性能を備えた靴下を選ぶことをおすすめします。
登山用靴下の選び方
登山用靴下の選び方について、簡単にご紹介します。
素材で選ぶ
先の項でご紹介したように、登山用靴下は素材によって大きく3種類に分類することが出来ます。一番のおすすめは、混紡素材を使用した靴下で、天然素材と化学繊維の良い処を組合わせており、保温性をはじめ、吸汗性や速乾性といった高い機能性を備えていますので、長時間の登山でも靴の内部が快適に保たれます。
サイズで選ぶ
日常生活であれば、多少大きめの靴下でも影響はありませんが、登山の場合は長時間、過酷な状況を走破しますので、ご自身の足のサイズに合ったピッタリとフィットするタイプを選ぶことが大切です。靴下がズレたままで、歩き続けると靴擦れの原因となりますので注意が必要です。また登山靴の丈よりも長い靴下を選ぶこともお忘れなく。
保温性で選ぶ
登山中は、突然の雨に降られたり強風が吹いたりと、天候が急変することがよくあります。服装については3レイヤーを基本に温度調節が可能ですが、足元については簡単に調節することが出来ません。
そこで冬場にはヒートテック素材を使用したモデルやウール混紡素材など高い保温性能を備えたタイプ、夏登山の場合には適度な保温性能を備えたタイプを選ぶなど、登山時期に合わせて、靴下を選ぶことも大切です。
登山靴下のお手入れ、保管方法は?
登山用靴下も化学繊維で作られているタイプは、基本的には通常の洗濯機で洗うことが出来ますが、素材にウールなどが使われている場合には、ぬるま湯で中性洗剤や専用洗剤で手洗いをすることをおすすめします。ウールの場合、洗濯機の手洗いモードなどでも縮んでしまうこともありますので、少し面倒ですが手洗いがベストです。
手洗いが終わったら、しっかりと水気を取り、風通しの良い直射日光の当たらない場所で、乾燥させれば登山用靴下のお手入れは完了です。
おすすめの登山用靴下は?
初心者におすすめの登山用靴下を幾つかご紹介します。
モンベル メリノウール サポーテック トレッキング ソックス
素材構成: メリノウール
平均重量:101g
機能:テーパー形状、L字パターン、補強、メッシュ構造
登山用品の老舗メーカーであるモンベルからリリースされている「メリノウール サポーテック トレッキング ソックス」は、素材にメリノウール100%を使用し、高い保温性と吸放湿性を備えた登山用靴下です。メリノウール自体に防縮加工を施すことで、洗濯時の縮みが少なく長く愛用出来るようになっています。また120デニールのゴム糸が足全体を包み込むように織り込んであり、自然にフィットしてくれるため、長時間履いていても疲れ難くなっています。
ザ・ノース・フェイス トレッキング ミッドウエイト クルー
ザ・ノース・フェイスからリリースされている「レッキング ミッドウエイト クルー」は、ウールとポリエステルなど6種類の混紡素材で作られており、高い耐久性や保温性能を備えています。生地も厚めに作られていますので、優れたクッション性から長時間の登山やトレッキングでも疲れ難く、初心者の方へおすすめです。
ミズノ ドライベクター 中厚パイルソックス 73UF502
スポーツ用品メーカーであるミズノからも登山用の靴下がリリースされています。ご紹介する「ドライベクター 中厚パイルソックス 73UF502」は、アクリルやポリエステルなどの化学繊維の混紡生地であるドライベクター素材作られており、優れた通気性と保温性を両立した登山用靴下となります。中厚生地となっており、高いクッション性能を備えていますので、日帰り登山から1泊2日の山小屋を利用した登山まで、幅広く使用することが可能です。
最後に、レディース向けの登山用靴下をご紹介します。
ミズノ ブレスサーモ極厚ウールソックス A2JX4710
素材:ウール、ナイロン、その他
レディースフリーサイズ:22-24cm
ミズノからリリースされている「ブレスサーモ極厚ウールソックス A2JX4710」は、登山中の汗や雨などに反応し発熱する特殊素材である「ブレスサーモ」を採用したウールソックスです。女性は冷え性の方も多いため、秋口や春先などの寒い時期の登山の際に、靴の内部で発生した汗などの水分に生地が反応し、発熱して足全体を温めてくれますので非常におすすめです。
登山の必須アイテムである靴下
登山用の靴下について、選び方をはじめ、お手入れ方法やおすすめ4選などをご紹介しました。厚手の登山用靴下であれば、日帰り登山や低山トレッキングをはじめ、山小屋を利用するような縦走登山まで、幅広く対応出来ますので、ザックの中にも着替え用の靴下を忍ばせておくことをおすすめします。足先の保護をはじめ、汗の吸収発散など重要な役割がありますので、この機会に専門店で試着、購入されてみては如何でしょうか。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。