これでバッチリ!登山に絶対必要なものリスト
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8月11日は山の日。2016年に制定されたまだ新しい祝日です。国民の祝日としての「山の日」のほか、府県で独自に設けられた「山の日」もあります。7月第四日曜は「信州山の日」、8月8日は「やまなし山の日」「ぎふ山の日」となっており、山の日をきっかけにこの夏登山デビューしてみようと考える人もいるかもしれません。今回は、登山に必要なものリストをご紹介します。
登山に必要な衣類は「3レイヤー構成」
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登山の際の服装は、重ね着が基本。「レイヤリング」「レイヤード」という用語で表現されます。山では、歩いているときと座って休憩しているとき、日陰・日なた、風の強弱などさまざまな要因によって暑さ寒さの感じ方が頻繁に変化します。上着の脱ぎ着などで随時調節できるようにしておきましょう。
「ベースレイヤー」と呼ばれる下着、「ミッドレイヤー」と呼ばれる中間着、「アウターレイヤー」と呼ばれる上着の3レイヤー構成が基本となります。
ベースレイヤーには、暑い季節にはサラッと快適なメッシュ素材、寒い季節ならウール素材がおすすめ。綿は乾きにくく汗冷えしやすいため、登山には向きません。
素材:ポリプロピレン 66% ナイロン 28% ポリウレタン 6%
対象:メンズ
ミッドレイヤーには、暑い季節には化繊などのシャツ、寒い季節にはフリースやインナーダウンが定番です。
サイズ:M, XL
アウターレイヤーには、防水・防風性のあるアウトドアジャケットが最適です。暑い季節はアウター無しで、雨が降ってきたらレインウェアを重ねる形でもOKです。
サイズ:S, M, L, XL
対象:メンズ
このほか、帽子やサングラス・レッグウォーマーなどの小物を必要に応じて用意しましょう。
ぜひ登山専用のものを用意して!ザックとシューズ
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ウェア類は手持ちのものを活用できる場合もありますが、シューズとザックは初心者の方でも登山専用のものを用意するのが断然おすすめです。それなりに高額なのでためらうかも知れませんが、それだけの価値はありますよ。
まずシューズですが、登山靴と一般的なスニーカーの最大の違いは「靴底」です。登山用のシューズの靴底は、斜面を昇り降りするのに適したしっかりとしたグリップ力があります。また、布製のスニーカーで雨の日に靴の中までビチョビチョになってしまった経験のある人も多いと思いますが、登山靴は防水性の高い素材が使われており構造や縫製にも注意されているため、雨の日やぬかるんだ登山道を歩く場合にも安心です。また、足をしっかりとホールドしインソールにも衝撃を吸収する素材が使われているため、疲れを軽減する効果もあります。
ソール素材または裏地: 合成底
ヒールの高さ: 3 cm
ザックも、登山用のものは重さを肩や腰に分散して疲れにくいよう工夫されています。登山の際は必要な持ち物も多く、荷物が重たくなりがち。日帰りの比較的気軽な登山であっても30リットル程度の容量は必要です。この程度の容量があり、かつ背負いやすい普段用のカジュアルリュックはなかなかないと思います。ぜひ、登山用ザックをおすすめします。
安全のために必要なもの。欠かせない小物類
登山ルートを確認するためのコンパスや地図は必須です。
コンパスは日常生活で使う道具ではないぶん、事前に必ず使い方を確かめておきましょう。
現在はスマホの地図アプリもかなり優秀になっていますが、登山のときは必ず紙の地図も用意しておきましょう。スマホはバッテリー切れや急な故障で使えなくなる場合があります。山では街中よりも電波が入りにくく、バッテリーを消耗しがちという一面もあります。スマホの過信は禁物です。
地図をマップケースに入れてザックにさげておくと、いつでもサッと見ることができ便利です。
また、万一下山が遅れ日没を過ぎてしまったときに備え、ヘッドライトも用意しておきましょう。日が沈んでしまえば山は電灯もなく真っ暗闇です。
素材: アルミニウム合金
その他、腕時計や現金、保険証といったものも必要になります。
エネルギーと水分の補給は絶対必要
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登山では、思った以上に体力を消耗します。ただ歩いているだけで激しいスポーツをしているわけではないのに、こんなに疲れるのかと驚く方も多いと思います。山小屋などで食べる食事のほかに、ちょっとした休憩のたびに何か食べてエネルギーを補給する必要があります。お腹が空き過ぎると、気持ち悪くなって何も食べられない状態に陥ることもありますが、こうなってはスタミナ切れで安全に下山できなくなる恐れも。
ゼリー飲料やナッツ類、ドライフルーツなど、カロリーや栄養価が高く持ち歩きやすいものを用意しましょう。
また、水分もマストです。体格や荷物の重さ、登山ルートや季節などさまざまな要因によって必要な水の量は変わってきますが、1時間あたり300mlというのがひとつの目安になります。折り畳みできるタイプの水筒なら、飲んだあとはコンパクトになるので便利です。
他にも細々と必要なものがあります
登山では汗をかきますから、他のスポーツと同様にタオルは必要になります。普段使っているフェイスタオルなどでもとりあえずOKですが、幅が短くて全体の長さがやや長めのスポーツタオルだとより使いやすいです。吸水性と肌触りのよい今治タオルなら、お気に入りの1枚として長く愛用できるかも。
また、汗をかいたり汚れたりして着替えたとき、行動食のゴミを持ち帰るときなど、ビニール袋もなにかと必要です。普通のレジ袋でもよいですし、密封できるジップロックなどがあると便利です。
内容量:45枚
トイレットペーパーや携帯トイレも持っておくと安心です。トイレットペーパーはかさばるので、芯を抜いて潰して持ち運ぶとよいですよ。
その他、筆記用具や救急用品、夏なら日焼け止めや虫除けスプレーがあるとよいですね。
必要なものをしっかり用意し、楽しい登山を!
アウトドア用品店に行くと、登山に便利そうないろいろな道具が目に入りますが、まずはここで挙げたような絶対にひつようなものをしっかり用意することが大切です。登山の経験を積むなかで、「もっとあんなものがあればいいかも」と感じたら次回追加するのが良いかなと思います。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。