ゴアテックスウエアの洗濯・保管やメンテナンス方法は?キャンプ女子Kajoが洗ってみた!
皆さんこんにちは、ライターのKajoです。
少しずつ暖かくなってきて、野山を歩くのに気持ちのよい季節がやってきました。
すがすがしい空気、最近吸っていますか?吸ってらっしゃる方も、まだ吸えていない方もいらっしゃいますよね……最近の私はと言えば、本格的な外遊びに楽しいシーズンが始まる前に、ウエアやギアを取り出してはせっせとメンテナンスをしていました。
そして気づきたくなかった事実に気づくのです。ゴアテックス(GORE-TEX)ウエア、最後に手入れしたのはいつだった……?
というわけで、今日は自宅でゴアテックスウエアを洗ってみます。
山岳警備隊のAさんが、「手入れしないと『シミテックス』になる、ガハハ」って、ネタで使ってたもんね〜。
1.洗濯表示を確認する
まずは洗濯表示を確認しましょう。ちなみに今回は初めてのホームクリーニングに挑戦です。普段から使い慣れている洗濯機を使用して洗ってみます、ドキドキ。
製品によっては、洗濯機NGの場合もあるので要注意です。
今回準備したものはこちら。
- THE NORTH FACEの「サミットシリーズ」上下
- GORE-TEXなど防水透湿性素材の専用洗剤・撥水剤「NIKWAX」のセット
撥水剤は洗濯中に使用できる洗剤タイプ、ウェアに直接散布するスプレータイプとありますが、今回は洗剤タイプをセレクトしました。
洗濯機に投入する前に、すべてのジップやベルクロを閉めます。しっかり閉めておかないと、衣服同士で傷をつけてしまう場合もあると聞いたので、くまなく確認しました。
2.いざ、洗濯機へ投入!
専用洗剤のボトル裏側に、必要な情報がすべて書かれているので、それを参考に準備をしていきます。
- 一回あたりの衣服の枚数
- 水位
- 使用量の目安
- 水温
パンツは、ジャケット1枚として換算しました。
透湿性防水布地以外にも、ソフトシェルやフリース、綿とポリコットン素材などにも対応している洗剤です。
キャップが計量カップの役割を果たすので、きちんと表示に準じて洗剤を投入していきます。洗濯機の中に控える、わたしのパートナーたちも緊張しているのでは?
わたしはめちゃくちゃ緊張した。
今日この瞬間を迎えるまでに、下準備としてさまざまなサイトを検索し、正しい情報を選別し、心の準備を十分にしてから挑んでいるわけですが……
なんだろう、めちゃくちゃ心配。
すすぎ残しは撥水機能を低下させる恐れがあるため、しっかり2回コースで設定して、そわそわしながら待ちます。
洗剤がしっかり落ちているかを確認します。ひとつめの“洗濯”ミッションは無事に遂行です!
このまま、洗濯機を使った撥水処理に移ります。
最大2着の撥水作業が推奨されているので、このままいきましょう。洗濯機の水量は35ℓを目安に標準コースで設定して、水が溜まった段階で一時停止・撥水剤を投入します。
なんと、使用はまるまる一本300ml!ボトルをよく振ってから投入し、洗濯をスタートさせます。白い液状の撥水剤、ボンドみたいな見た目で少しビビりました。
透湿性防水布地用と記載ありますが、防風にも効果あり。純粋に嬉しい。
「覗きすぎ」と友人から声をかけられる始末。初めてのホームクリーニング、全責任はわたしにある!と意気込んだものの、それでもやはり素材が……替えのきく物ではないので、慎重にいきたいです。
分量を守り・手順を守ってセッティングをすれば完了してしまった洗濯・撥水処理。
衣類を取り出し、撥水剤が残っていないか、くまなく確認します。残っている場合はすすぎをもう一度してあげてください。
脱水の工程に関しては、必要・不要と意見が分かれており、わたしは今回の挑戦では脱水はしないことにしました。最新の機能がついた洗濯機であれば、弱モードで行ってもいいかもしれない……。
3.風通しのよい場所で乾燥
なるべく水を落としてから、乾燥の工程へ。紫外線のダメージリスクを考えると、直射日光を避けたほうが無難です。わたしは今回、完全に水分が落ちるまで屋外の日陰→ある程度乾いたら室内干しにしました。
撥水剤を使用する際、自然乾燥後にアイロンなどで熱処理を推奨する商品が多いです。今回使用した専用撥水剤は、自然乾燥のみで100%の撥水効果が期待できるとのこと!
さらに「気軽」に拍車がかかります。
「このウェアがあったから、今回も快適なアウトドア体験ができた」と、わたしは毎回思っています。
山から帰って、汗やホコリでどろどろ・しっとりしたアウター。一生懸命、ウェットティッシュで拭ったのもいい思い出です。
次回からは、迷うことなく自宅で・洗濯機を使用し・気軽に手軽にケアをしていきたいと思います。
お気に入りのウエアを長く着るために、とても大切なクリーニング方法の実践をお届けしました!
「最近、山はご無沙汰だなあ」という方も、ぜひ一度この機会に、お気に入りのパートナーと向き合ってみませんか?
写真・文章 Kajo
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。