八ヶ岳連峰 北横岳で雪山デビュー
ヒュッテを出発して森林帯をしばらく歩きます。
ここから明確に雪の量が増えてきます。足下の雪、木に付着している雪が目に見えて増えていきます。
下山者とすれ違うために道の端に避けようとすると膝下くらいまでツボるようになってきました。
木の枝に付着している雪も増え、登山道に覆いかぶさるように垂れてきます。
だんだんと風が強くなり、森林限界が近づいてきます。森林限界はほぼピークだけなので、一気に視界が開け、強風が吹き付けてくるんです。
ときには強風という単語ではちょっと表現しきれない、豪風が吹き荒れることも。夏は登頂後の風は冷たくて心地いいですが、冬は違います。
命の危険を感じるほど寒い。
顔が痛い。
正直、カメラを構えるのも精一杯。
エビの尻尾がどんどん大きくなっていきます(南峰)
北横岳にはピークは2つあり、それぞれ南峰、北峰。
南峰から北峰に進みます。5分程度。
南から北の間の道はまた森林です。道に一歩入ると風がピタリと止みます。
北横岳にはピークは2つあり、それぞれ南峰、北峰。写真奥が南峰
北横岳登頂
北峰に到着。今日のゴールです。
相変わらず豪風が吹き荒れていますが、見事に晴れて中央アルプスから北アルプスまで丸見えです。
個人的には北アルプスの山々が好きで山脈の写真が撮りたいのですが、目の前には蓼科山。
正直、邪魔ですw
じゃ、邪魔・・・
寒かった・・・
ヒュッテまで戻り、水を飲もうとすると・・・水筒内部が凍り始めています。
飲むことで体温を持っていかれるので少ししか飲めません。歯も滲みそう。
ちょっとだけ飲んで、一気に下山です。
下山は半分は滑り落ちるように歩き、30分程で下山完了。
ここまで降りてくれば、歯がある程度痛くなってもいいやとロープウェー乗り場でホットコーヒーをいただきます。
今回は総行程3時間程度だったので、シャリバテは起こさなかったですが、長時間コースだったらちょっとヤバかったかもしれません。
登山道具のメンテナンスと歯の定期検診は大事。
現場からは以上です。
今回の主な撮影機材
F値:2.8〜
重量:0.79 kg
フィルター径:62mm
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。