リアルな開拓生活
こんにちは!
兵庫県の山を買い、キャンプ場を作っている上山夫婦・妻の「ちさこ」です。
今回は土地見学からメンタル崩壊まで待ったなし!お涙頂戴ストーリーです。
ちなみに涙を流すのは私たちです。
(左が私で、右が夫です。 撮影者:お母さん)
≪最初の記事はこちら≫
その前に
2019年は春から秋まで、山の開拓作業をしていました。
8帖の物置小屋を作ったり、
スウェーデントーチを作ってみたり…
冬は積雪3mくらいになるらしいので、とりあえず地元の大阪に帰ってきました。
ブロガーはすごい
連載記事を任されてから分かりましたが、ブロガーって凄い。
私は記事一つ完成させるのに、1週間はかかるポンコツ人間。
なんせボキャブラリーの無さがすごくて本当に…わたくし大丈夫でしょうか?
最近では良いな~と思った言い回しをメモするようになりました♪
「ホタテって本当違う表情見せるよね」
「そんなんボケとは言わん。ボケとはこうゆうもんや!」
…いつか使う日がくると信じています。
再び岡山県で山林見学
※記事に書いてあることは2018年11月山林探しが始まったころの出来事です
良さげな山が見つかったら、すぐ見学!をモットーに土地探し中だった我々は
担当Hさん「上山さん。良さそうな山が見つかりましたよ。」
という電話越しの甘い囁きに、全力で食いつきました。
≪前回の記事はこちら≫
車を走らせ2時間半。不動産屋に到着。先週来たとこだよ。
担当Hさん「まだホームページにも載せていない、新しく入ってきた物件です」
という、不動産屋3大あるあるみたいなことを言ってきました。
「ネットに載ってる安い物件はおとり」
「あとから良い物件を出してくる」
「まだあなたにしか紹介していません。
早く決めないと他の人に取られちゃうゾ☆」
(※画像はイメージです※偏見です)
ちょ~~っとだけ胡散臭さが鼻につきますが私たちは気にしません!
なぜなら、彼(Hさん)はそんな器用なことをする人間にはどうも見えないのです。
Hさんを信じている3つの理由
・実際お会いしたら分かりますが、彼の落ち着きようは常軌を逸しています。
・「実際にこの不動産屋で山を買い、自分で小屋を建てて暮らしていてる」ので、元々はお客さんサイドの人間。
・山を開拓している人に悪い人はいません(個人の感想です)
(Hさんの小屋は雑誌「小屋入門2」に載るほど有名)
Hさんへの愛情表現はこれくらいにして、山を見に行きましょう。
NEW!真ん中に谷がある山
こちら3万8000平米(1万1500坪)で、380万円です。
・最寄りICから15分と近い!
・一応沢が流れていたので、水には困らなさそう。
・山の頂上なので、景色は良さそう。
・道路に面してるから、敷地内も簡単に入れる。
・平坦地が多い…んですが、土地の真ん中に谷があります。
・間に橋を架けたら良さそうですが、私たちにできるのか…?!
結論:買いません。谷は面白いけど、初心者には難易度高い気がしました。
私「結構良くなかった?
なんかどんどん理想高くなってない?どこかで妥協しなダメじゃない?」
夫「妥協も必要やけど、もっと良い山があるはず。ビビッとくる出会いがあるはず。」
どこまでも高まる理想↑↑
さあ、運命の出会いを求めて次の山へ!
運命の出会い?
NEW!ブドウ畑に囲まれた山
はい、ビビッときましたーーー!
こちら3万6000平米(1万1000坪)250万円
さっきの山と広さ変わらないのに、100万も安いです。
最寄りICからは30分。許容範囲内です。
・平坦地がかなり多い
・周りにブドウ畑が広がっている
・景色もよし、日当たりもよし
・近くに天文台があるくらい、星が綺麗に見える
(水の確保も問題なし、下水道も伸ばして使えそう)
ルンルンで山を案内してもらっていると…
??「こんにちは~。まあ、おいでーな。」
なんと近所のご夫婦が声を掛けてくれて、庭でコーヒーをご馳走してくれました。
お話を聞くと、私たちと同じく大阪出身でこちらに移住してきたそう!
家も庭も自分たちで作ったそうで、意気投合しました。
キャンプ場にも賛成してくれ、連絡先まで交換してくれました。
とんとん拍子に進んでて「あ、ここの土地に決まるんだな」と直感しました。
「自分の直感を信じろ!」って成功者のなんちゃら本にもよく書いてあるしね!
契約の手続き
Hさん「ひとまず申込金を払えば、この物件は1週間キープできます。」
どうやら、10万円ほど一時的に支払えば、物件をキープできるそう。買うかどうか悩む期間が与えられて、その間は他の人に横取りされることはないと。
契約となれば、その10万円は一部金として契約時の代金に含められます。もしお断りとなっても、10万円そのまま返ってくるそうです。
夫「キープせずに、一旦持ち帰ってゆっくり考えたい。」
私「え!キープしようよ!誰かに取られたら嫌よ!」
特に損しないのに、キープすらしないという慎重すぎる夫。
私が勝手に決めている掟の一つ「最終判断はできるだけ夫」に則って、今回はお持ち帰りになりました。
実録!恐怖のご挨拶
まあ、全部実録なんですけど。
山の周辺で話を聞いていると、ある人に
「ここらの畑を管理してる〇〇さんに、とりあえず挨拶したらいいよ~」
と周辺のブドウ畑を管理されている方の連絡先を教えてもらいました!
何故か「私たちから聞いたことは絶対に言わないでください…」という、まんが日本昔ばなしのようなセリフもついてきましたが、私たちは気にしません!今ノリにのってるので大丈夫!キットイイヒト!
(土地の周りはブドウ農園だらけ!)
「ブドウ大好き!タイアップしてキャンプ場で販売したりできるかな?!」なんて盛り上がりつつ、旦那が電話しました。
プルルルルルル…
夫「はじめまして、上山と申します。
ブドウ畑の管理をされていると聞いて、ご挨拶をと思いお電話しました」
ぶどう「誰や。なんや。誰から番号聞いたんや。」
夫「すみません突然お電話して…あの、〇〇にある土地を購入してキャンp
(ぶつっ……ツーツーツー)
お?(^O^)
切れた…
間違えて切ってしまったんかな。もう一回かけてみよう(平常心)
プルルルルルル…
夫「もしもし、すみません、先ほどお電話s
(ぶつっ……ツーツーツー)
パリーンガラガラガシャンポヨーン
(夫のメンタルが崩壊する音)
ゆとり世代の我々には大ダメージでした(笑)
そりゃ突然知らない人から電話来たら嫌ですよね!
はい。今回は縁がなかったということで。
私の直感がそう言っています。
契約前に調べるべきことベスト5
①ご近所さんに挨拶
近くに民家がある場合は、まずご挨拶です!
土地を買おうとしてることを伝えて、怪しいものではないことをアピールします。
仲介してくれる地元の方がいれば、必ず仲介してもらう。
少しでも違和感(私たちから聞いたことは言わないで…等)があれば、立ち止まって考える。
とにかく最初は情報収集が大事です。
郷に入っては郷に従えということで、その地域性に合った行動をとりましょう。
≪実際に山を買った際に、ご挨拶したときの記事はこちら≫
②ハザードマップの確認
警戒区域に指定されていないかネットでチェック!
過去に被災したことがあるかも確認しましょう。海山川が近いと、ある程度は仕方ないかもしれません。
③地名の意味
龍、蛇、女、亀などの地名は過去に災害があった可能性が高いです。
過去も遡って、旧地名もしっかり調べました。
④役場に上水下水の確認
役場に土地の住所を伝えて、上水下水が通せるか確認します。
近くに民家やマンホールがあれば、下水道を通せる可能性が高いです。
⑤電気は引っ張ってこれるのか
電気の確認は、その地域を管轄する電力会社に聞きましょう。
私たちの場合は関西電力でした。
ただし、まだ自分名義の土地ではないので正確な返事はもらえないかもしれません。
一番近くにある電柱を見つけて、地域の電気屋さんに相談するのがおすすめ。
う~ん。今回は①で挫折しましたね。さらに調べてると、他にも問題がありました。
ブドウ畑の場合、殺菌剤を撒く時期に騒音が出る可能性があります。
風向きによっては、殺菌剤が飛んでくることもあるらしいです。
この土地良いな~!と思っても、やはりどこかで引っ掛かります。
まあ~次に活かしていきましょう!
私たちの土地探しのスキルは上がっているはず!(笑)
≪次の記事はこちら≫
≪山が欲しい人におすすめ!≫
私たちの実体験をもとに、山を買うことのメリットやデメリット、よくある質問や、買う前にしておくべきことをかなり丁寧に解説してみました。