紅葉で人気のおすすめ山20選!高尾山、嵐山、大山、奥多摩など

引用:Pixabay
9月から11月にかけての秋の季節、赤やオレンジの紅葉に染まった山を見ながら登山するのも楽しみの一つではないでしょうか。
日本全国、紅葉の名所といわれる山々が沢山あり、多くの登山者や観光客が美しい景色を見に訪れます。今回は、日本全国の山で、紅葉のおすすめスポットを厳選20選としてご紹介します。

八甲田山(はっこうださん)/青森県

八甲田山の基本情報

青森県のほぼ中央に位置し、青森市と十和田市にまたがり鎮座する「八甲田山」は複数の火山群の総称となり、八甲田山という単独峰はありません。最高峰は標高1,584mの大岳となり、青森県では2番目に高い山となります。八甲田山の周辺には、仙人岱(せんにんたい)をはじめ、毛無岱(けなしたい)や天然記念物に選ばれている田代平(たしろたい)湿原など、数多くの湿原があり、登山の途中で見れることも特徴の一つです。

紅葉の見どころ

八甲田山の紅葉時期は9月下旬から10月下旬の約1ヶ月間で、カエデやナナカマドが綺麗な赤とオレンジに色づきます。山麓から山頂公園駅までの最大高低差約650mを約10分ほどで結ぶ「八甲田山ロープウェイ」のゴンドラから見る紅葉が、一番のおすすめスポットで、さらにロープウェイを降りて、八甲田山山頂公園には「眺望ウッドデッキ」があり、ここから見る紅葉も人気があります。

鳥海山(ちょうかいさん)/山形県

鳥海山の基本情報

山形県と秋田県にまたがり鎮座する「鳥海山(ちょうかいさん)」は出羽山地に属し、鳥海国定公園の中にあり、山形県側では出羽富士や庄内富士、秋田県側では秋田富士ともよばれ、古くから親しまれている山で、日本百名山、日本百景にも選ばれています。標高2,236mの活火山で、登山コースは山形県側であれば湯ノ台口ルートや吹浦口ルートなど5ルート、秋田県側からは鉾立コースや矢島口ルートなど4ルート、合計9つのルートがあり、初心者から上級者まで楽しめます。

紅葉の見どころ

鳥海山の紅葉は9月下旬頃からカエデやブナ、ナナカマドなどが色づき始め、鳥海ブルーラインを含めると9月下旬から10月下旬まで楽しむことができます。また秋田県側の登山ルートである矢島口ルート近くにある「竜ヶ原湿原」から見れる紅葉も、鳥海山と山麓のコントラストが見事でおすすめです。

安達太良山(あだたらさん)/福島県

安達太良山(あだたらさん)の基本情報

福島県の中央部である福島市や二本松市にまたがり鎮座する「安達太良山(あだたらさん)」は標高が1699.6mあり、日本百名山や花の百名山などに選ばれています。登山ルートも二本松市の奥岳登山口ルートをはじめ、奥岳から薬師岳まで「あだたらロープウェイ」を使うルートなど、初心者から上級者まで楽しめる山でもあります。ただ稜線は森林限界を超えており、天候の急変には注意が必要となります。

紅葉の見どころ

安達太良山の紅葉は10月上旬から11月上旬が見ごろとなり、ミズナラをはじめ、ブナやイタヤカエデなどが、綺麗な紅葉を見せてくれます。先にご紹介した「あだたらロープウェイ」で、薬師岳に向かう途中にゴンドラから見下ろす紅葉は絶景です。また余り時間の無い方には、ロープウェイの山麓駅近くにある「あだたら渓谷奥岳自然遊歩道」がおすすめで、約1時間ほどの行程となりますが、見事な紅葉を楽しむことができます。

磐梯山(ばんだいさん)/福島県

磐梯山の基本情報

福島県の猪苗代町をはじめ、磐梯町と北塩原村にまたがり鎮座する「磐梯山(ばんだいさん)」は標高1,816.29mあり、会津富士とも呼ばれ日本百名山に選ばれています。登山コースは八方台登山口ルートをはじめ、川上登山口ルートやロープウェイを使う翁島登山口ルートなど大きく6つの登山ルートがあり、初心者から上級者まで幅広く楽しめるのが特徴です。

紅葉の見どころ

磐梯山では9月下旬頃から紅葉がはじまり、10月上旬から10月下旬の間、ブナやもモミジなどの紅葉が見ごろを迎えます。この時期は特に、登山客や観光客で混雑しますので早めに出掛けられることをおすすめします。また磐梯山の紅葉の楽しみ方は登山だけでなく、桧原湖と磐梯町を繋ぐ「磐梯山ゴールドライン」も人気紅葉スポットで、ドライブをしながら赤や黄色、オレンジに染まった磐梯山を楽しむことができます。

高尾山(たかおさん)/東京都

高尾山の基本情報

東京都八王子市に鎮座する「高尾山」は標高599mで、都心から電車で約1時間程で行くことができるアクセスの良さをはじめ、ケーブルカーやリフトなども整備されているため登り易く、季節を問わず登山者が多いことで有名な山です。また古くから修験道の霊山としても知られており、山の中腹には真言宗智山派の関東三大本山のひとつである高尾山薬王院があります。

紅葉の見どころ

高尾山の紅葉は、もみじが中心となっており、山のふもとから出ている高尾山登山鉄道のケーブルカー線路沿いをはじめ、終点の高尾山駅周辺や高尾山薬王院などが、紅葉の見どころとなります。また山頂にある紅葉台など、登山道の至る所で綺麗な紅葉を楽しむことができます。紅葉を楽しめる期間は11月中旬から下旬となりますので、お出掛けされては如何でしょうか。

その他情報

毎年11月01日から「高尾山もみじまつり」が開催されています。

御岳山(みたけさん)/東京都

御岳山の基本情報

東京都青梅市に鎮座する「御岳山」は標高929mで、山頂にある武蔵御嶽神社の「おいぬさま」とよばれるオオカミの狛犬は有名です。先にご紹介した高尾山同様、山麓からケーブルカーが整備されており、登山道も舗装されているため、比較的軽装でも気軽に登山を楽しめるのが特徴です。また足を延ばして、修験場であったロックガーデンや七代の滝などを回るルートも人気があります。

紅葉の見どころ

御岳山の紅葉スポットは、山頂の武蔵御嶽神社周辺をはじめ、七代の滝やロックガーデン周辺などがおすすめで、イチョウやモミジなどが赤く綺麗に色づきます。ロックガーデン周辺は、岩場になっていますので、トレッキングシューズなどの装備は必須となりますので注意が必要です。紅葉を楽しめる期間は10月下旬から11月下旬となりますので、お出掛けされては如何でしょうか。

筑波山(つくばさん)/茨城県

筑波山の基本情報

茨城県つくば市にある「筑波山」は標高877mで、西側の男体山(標高871m)と東側の女体山(標高877m)を有する双峰で構成されており、日本百名山にも選ばれています。筑波山にはケーブルカーやロープウェイが整備されており、気軽に登山を楽しめるため、登山者が多く訪れる山でもあります。

紅葉の見どころ

筑波山ではブナをはじめ、モミジや楓などが10月初旬ごろから色づき始め、10月下旬から11月下旬までの約1ヶ月間ほど紅葉を楽しむことができます。ロープウェイから筑波山全体の紅葉を楽しんだり、男体山頂から女体山頂まで続く山頂連絡路などをハイキングしながら、紅葉を楽しむなど、さまざまな楽しみ方があるのも筑波山ならではです。また11月初旬からは土日祝日の夕方17時から20時の間、紅葉の夜間ライトアップも行われており、おすすめです。

その他情報

11月01日から11月末まで、筑波山もみじまつりが開かれています。

八溝山(やみぞさん)/茨城県

八溝山の基本情報

八溝山は標高1,021.8mと茨城県の最高峰で、山頂には八溝嶺神社があり、古くから豊作祈願の神様を信仰の対象として祀っています。8合目には八溝川の源流となる八溝川湧水群があり、その中でも水戸黄門で知られる水戸光圀が命名したといわれる八溝五水(金性水、鉄水、龍毛水、白毛水、銀性水)が日本名水百選にも選ばれているほどです。舗装された登山道が整備され、車で気軽に山頂付近まで行くことが可能で、山頂のお城のような展望台からは、天気が良く条件がよければ筑波山や富士山などを望むことができます。

紅葉の見どころ

八溝山にはブナをはじめ、ナラやモミジなどが山中に群生しており、10月下旬から11月中旬にかけて、赤やオレンジの紅葉を見ることができます。先にも少し記載しましたが八溝山では、舗装された登山道が山頂付近まで続いており、のんびりとドライブしながら紅葉を楽しむこともできます。また蛇穴から八溝嶺神社旧参道を通って山頂を目指すハイキングコースもあり、秋の八溝山を堪能しながらの日帰り登山も楽しめるのも特徴の一つです。

赤城山(あかぎやま)/群馬県

赤城山の基本情報

群馬県前橋市や桐生市にまたがる「赤城山」は単独峰ではなく、標高1,828mの最高峰、黒檜山(くろびさん)をはじめ、火山群の総称となります。日本百名山にも選ばれており、登山初心者から上級者まで幅広く楽しめる登山ルートがあり、登山や観光で訪れる方も多く人気がある山です。また秋には紅葉観光スポットとしても有名で、カルデラ湖である大沼(おの)周辺や赤城神社などが挙げられます。

紅葉の見どころ

先にも少し記載しましたが、赤城山での紅葉のおすすめスポットは、カルデラ湖の大沼(おの)周辺となり、ナナカマドをはじめ、カエデやモミジなどの色鮮やかな紅葉を見ることができます。標高が約1,350mと高いため、10月初旬頃から樹々が色づき始め、10月中旬から下旬にかけて見頃となります。朝夕の早い時間にお出掛けの場合には、思った以上に冷え込みますので、防寒対策はしっかりしておくことをおすすめします。

谷川岳(たにがわだけ)/群馬県

谷川岳の基本情報

群馬県利根郡と新潟県南魚沼郡にまたがる「谷川岳」は、トマの耳(標高1,963m)とオキの耳(標高1,977m)と呼ばれる双峰となっており、日本百名山にも選ばれています。天神尾根ルートをはじめ、馬蹄形縦走路など複数の登山ルートがあり、初心者から上級者まで幅広く楽しめるため人気があり、さらに日本三大岩場とも呼ばれる一ノ倉沢は、ロッククライミングの聖地となっています。年間4万人を超える登山者が訪れるほどですが、複雑な地形や急変する天候など、注意が必要な山でもあります。

紅葉の見どころ

谷川岳の中腹、標高1,319mにある天神平は、ロープウェイを使って登ることができ、谷川岳の紅葉と一ノ倉の断崖絶壁を一望することが可能で、人気の紅葉スポットです。ブナやナナカマドなどが9月下旬から色づき始め、10月初旬から10月下旬までが紅葉の見ごろとなります。

両神山(りょうかみさん)/埼玉県

両神山の基本情報

埼玉県秩父郡にある「両神山」は奥秩父山地に属し、標高1,723mで日本百名山に選ばれている秩父三山の一座となります。古くから修験道などの山岳信仰の霊山としても知られており、イザナギ、イザナミの神2柱を祀っていることが山名の由来ともいわれています。登山ルートも幾つかありますが、表参道(表登山道)ルートが最も一般的なルートとなり、途中鎖場もありますが大きな難所も無く初心者には、おすすめのルートとなります。

紅葉の見どころ

両神山では、ナナカマドやウルシなどの紅葉が10月初旬から始まり、10月中旬から11月初旬にかけて見ごろを迎えます。山頂から見下ろすと、両神山の山体が綺麗な紅葉に染まりますので、おすすめです。時期を合わせて、両神山へ出掛けてみては如何でしょうか。

箱根駒ヶ岳(はこねこまがたけ)/神奈川県

箱根駒ヶ岳の基本情報

神奈川県足柄下郡にある「箱根駒ヶ岳」は標高1,356mで、冠ヶ岳(1,409m)や神山(1,438m)と同じ箱根火山群の一座です。以前は登山もできましたが、現在は箱根駒ヶ岳の登山道は立ち入り禁止となっていますが、芦ノ湖畔の箱根園駅から箱根駒ヶ岳山頂までの全長1,783mを結ぶ「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」で気軽に登ることができます。山頂からは富士山や芦ノ湖などの眺望を楽しむことができるため、人気があります。

紅葉の見どころ

箱根駒ヶ岳の紅葉はヤマボウシをはじめ、カエデやオオモミジなどが中心で、綺麗な赤とオレンジが特徴で11月上旬から11月下旬が見ごろとなります。箱根駒ヶ岳ロープウェーのゴンドラの中から見る紅葉は、赤やオレンジ、黄色など色とりどりの絨毯の上を歩いているようで、一番のおすすめポイントです。さらに山頂からの眺望も、芦ノ湖の紅葉を合わせて見ることができるため人気があり、箱根駒ヶ岳の紅葉を楽しんだ後に、芦ノ湖の紅葉を見に足を延ばす方も多くいらっしゃいます。

御在所岳(ございしょだけ)/三重県

御在所岳(ございしょだけ)の基本情報

三重県三重郡と滋賀県東近江市にまたがる「御在所岳(ございしょだけ)」は、標高1,212mで鈴鹿国定公園の中にあり、日本二百名山や関西百名山にも選ばれています。山中には花崗岩が侵食されてできた「ゆるぎ岩」や「大黒岩」などの巨岩や奇岩が数多くみられ、登山中の目印にもなっています。登山ルートは御在所ロープウェイコースをはじめ、表登山道や鈴鹿山脈縦走路など大きく9つのルートがあり、初心者から中級・上級者まで楽しめます。

紅葉の見どころ

御在所岳の紅葉は10月初旬から色づき始め、ドウダンツツジの赤とアカヤシオなどの黄色のコントラストが綺麗で、10月中旬から11月下旬と約1ヶ月ほど楽しむことができます。御在所岳のおすすめポイントは2つあり、紅葉が山頂から徐々に、ふもとに降りてくるため、時期によって紅葉の場所が変わり、何度も楽しめることと、ふもとから「温泉御在所ロープウェイ」と「観光リフト」を乗り継げば、紅葉が見ごろの場所へ簡単に登ることができることです。

立山(たてやま)/富山県

立山の基本情報

富山県中新川郡に鎮座する「立山」は飛騨山脈の北端、立山連峰の主峰となりますが、単独峰ではなく雄山(おやま)、大汝山(おおなんじやま)、富士ノ折立(ふじのおりたて)の3つの峰の総称となります。標高は大汝山(おおなんじやま)の標高3,015mとなり、冬は深い雪に閉ざされ、交通手段がないため一般の方は登山が出来ません。登山には黒部アルペンルート使えば、登山口である標高2,450mの室堂ターミナルまで気軽に行くことができ、初心者から上級者まで登山を楽しむことができます。

紅葉の見どころ

立山の紅葉の見どころは、室堂ターミナルから直ぐの「室堂平」をはじめ、黒部湖側にある標高2,316mの「大観峰」や、大観峰から黒部湖へ続く「立山ロープウェイ」から絶景がおすすめです。紅葉の見ごろは9月下旬から10月下旬となり、ナナカマドやミネカエデが綺麗に色づき、オレンジの絨毯を敷き詰めたと表現されるほどです。

白山(はくさん)/石川県

白山の基本情報

石川県白山市と岐阜県大野郡にまたがる白山(はくさん)は、日本百名山をはじめ、花の百名山などに選ばれており、日本三大霊山としても有名です。標高は2,702mで1962年に白山国立公園に指定されており、豊かな自然に囲まれた山で、登山ルートも観光新道ルートをはじめ、砂防新道や北縦走路など数多くのルートがあり、登山初心者の日帰り登山から上級者が数日掛けた縦走登山まで幅広く楽しめます。

紅葉の見どころ

白山の紅葉は10月上旬から11月上旬までが見ごろとなり、ブナをはじめ、ナナカマドやヤマウルシなどが美しく色づきます。紅葉を楽しむなら、岐阜県側の大白川ダムを起点とした「平瀬道 ルート」がおすすめで、ブナ林の中を紅葉を見ながら登山することができます。また白川郷の北側には、岐阜県の白川郷へ続く「白山白川郷ホワイトロード」があり、こちらも紅葉の名所として人気がありますので、登山帰りに足を延ばしてみては如何でしょうか。

嵐山(あらしやま)/京都

嵐山の基本情報

京都にある嵐山は、言わずと知れた日本屈指の観光名所で、春は桜、秋は紅葉の名所として多くの観光客が訪れます。嵐山の標高は381.5mと低く、山頂には永正年間(1504~20)にあった嵐山城の遺構が残っており、京都一周トレイル西山コースの一部にもなっています。また嵐山から愛宕神社や清滝川に沿って、高雄までの道のりを歩くトレッキングコースが人気があります。

紅葉の見どころ

嵐山はヤマザクラやカエデなどが10月下旬頃から色づき始め、11月中旬から12月初旬頃が見ごろとなります。渡月橋から見渡す嵐山はおすすめで、その他にも竹林の道から常寂光寺などへ足を延ばすルートものんびりと散策出来て人気があります。また時間があれば「嵯峨野観光鉄道」のトロッコ列車に乗って、保津川沿いの紅葉鑑賞もおすすめで、夜間もライトアップされていて昼と夜で雰囲気の違った紅葉を楽しむこともできます。

六甲山(ろっこうさん)/兵庫県

六甲山の基本情報

兵庫県神戸市に鎮座する「六甲山」は、西洋式登山が初めて行われた「近代登山発祥の地」といわれています。標高は931.25mで日本三百名山に選ばれており、初心者向けの芦屋ルートや東灘ルート、有馬ルートであれば、のんびり紅葉を見ながらの日帰り登山が可能となっており、中・上級者であれば、数日掛けた六甲全山縦走ルートなど、初心者から上級者まで幅広く登山を楽しめる懐の深さが特徴です。

紅葉の見どころ

六甲山の紅葉の見ごろは11月上旬から11月下旬頃となり、カエデやブナなどの広葉樹が綺麗に色づき、のんびりと日帰り登山をしながら紅葉を楽しめます。六甲山山麓の六甲ケーブル下駅から六甲山上駅まで、ケーブルカーで約10分と気軽に登ることも可能で、さらに六甲山頂駅から有馬温泉駅を約12分で繋ぐ「六甲有馬ロープウェー」のゴンドラ(高さ140m)から見る紅葉も、見どころポイントの一つです。

大山(だいせん)/鳥取県

大山の基本情報

鳥取県に鎮座する「大山(だいせん)」は、標高1,729mで山体の美しさから「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれ、日本百名山や日本百景にも選ばれています。登山ルートは数多くありますが、のんびりと歩いて5時間程で、十分に日帰りが出来る初心者向けの「夏山登山コース」と、往復で約7時間ほど掛かる中・上級者向けの「ユートピアコース」の2つのルートの知名度が高く、多くの登山客が訪れます。また大山周辺にはスキー場などもあり、登山をはじめウィンタースポーツなどを1年を通して楽しむことができる山でもあります。

紅葉の見どころ

大山は標高800mから1,300mの間にブナの群生地帯が広がっており、紅葉が見ごろになる10月下旬から11月上旬には、オレンジ色の絨毯が大山の山麓を彩り、山頂とのコントラストが見事です。また大山周辺には、紅葉のおすすめスポットが数多くあり、その中でも山麓にある「大神山神社奥宮」へ続く、自然石の参道もカエデやナナカマドなどの紅葉を鑑賞するおすすめポイントでもあります。

三瓶山(さんべさん)/島根県

三瓶山の基本情報

島根県大田市と飯石郡飯南町にまたがり鎮座する「三瓶山(さんべさん)」の主峰は、標高1,126mの男三瓶山(おさんべさん)となり、姫逃池(ひめのがいけ)ルートや西の原(にしのはら)ルートをはじめ、三瓶山の各峰(男三瓶、女三瓶、太平山、孫三瓶、子三瓶)を縦走する縦走(じゅうそう)ルートなど、幾つか代表的な登山ルートがあります。ただし、どのルートも比較的、傾斜がきつく、水場などもないため、事前のしっかりした準備が必要となります。

紅葉の見どころ

三瓶山の紅葉は10月下旬から11月上旬が見ごろとなり、ブナやミズナラなどが綺麗に色づきます。登山ルートの中では「西の原(にしのはら)ルート」が、見晴らしがよく山頂付近の紅葉を見ながら登ることができるため、紅葉時期のおすすめルートとなります。また男三瓶山頂上から、カルデラ中心にある火口湖を見下ろす紅葉は絶景です。

由布岳(ゆふだけ)/大分県

由布岳の基本情報

大分県由布市に鎮座する標高1,583mの「由布岳」は、別名「豊後富士」とも呼ばれ、綺麗な円錐形をした山体が特徴的な活火山で、新日本百名山や日本二百名山に選ばれています。古くから山岳仏教信仰の対象となっており、古事記や豊後国風土記にも山の名称が出てくるほど、地域に密着した山でもあります。登山ルートは中央(正面)登山口、西登山口、東登山口の3つがあり、最も利用されるのは中央(正面)登山口ルートとなり、往復で約5時間ほどと日帰り登山をのんびり楽しむことができるため、登山時期には多くの登山客で賑わいます。

紅葉の見どころ

由布岳の紅葉は10月中旬から11月上旬が見ごろとなり、ヤマモミジをはじめハゼやミズキなどが綺麗な赤や黄色の紅葉を見せてくれます。見どころとしては、中央(正面)登山口ルートがおすすめで、合野越までは森の中を歩くようになっており、色づいた樹々の中を進み紅葉を楽しむことができます。途中の合野越展望所から見下ろす登山道の紅葉は、おすすめポイントの一つです。

秋の紅葉を楽しめる日本全国の山々をご紹介!

紅葉が楽しめる日本全国の山々を厳選20選で、ご紹介しました。日本百名山をはじめ、日本百景などにも選ばれている山々が多く、ご存知の山もあったのではないでしょうか。9月下旬から11月中旬までの短い期間しか、紅葉を楽しむことが出来ませんが、まだ十分に紅葉を楽しめる山もありますので、この機会に、のんびりと紅葉を見にお出掛けされてみては如何でしょうか。

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