引用:facebook/宮若暮らし
福岡県北九州市小倉南区、直方市、田川郡福智町に跨る場所に位置する福智山は、九州百名山のひとつにも数えられています。ふもとには菅生、七重、白糸といった美しい滝もあり、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれます。
初心者から上級者まで楽しめる多彩なコース
福智山は、登山コースが豊富に整備されています。
初心者は、渓流沿いに森林浴を楽しみながらゆったりと登れる上野越コースがおすすめです。上野登山口からおおつが林道合流地点・上野越福知山分岐を経て山頂に至る約4.1kmのルートです。
上級者なら、急登を一気にかけあがる白糸の滝コース、尾根伝いにプチ縦走気分を味わえる牛斬ルートに挑戦してみてはいかがでしょうか。白糸の滝コースは登山口から頂上まで厳しい上り坂が直線的に続く、体力に自信のある人にぜひトライしていただきたいコースです。牛斬ルートは、福智山系最南端の牛斬山から稜線を伝って福智山に至ります。すがすがしい360度パノラマが続き、圧倒的な開放感を味わえます。
季節やルートが違えば、何度登っても新たな楽しみが見つけられるのが福智山です。
撮影ポイント多数!ぜひカメラを持参して
福智山に登った人が口を揃えて語るのが、頂上からの絶景の素晴らしさです。晴れた日には、大島や沖ノ島、玄界灘が見えることもあるようです。ほかにも、草花や水辺の生きものといった小さな被写体、展望台からの眺め、清らかでダイナミックな滝の流れなど、福智山にはぜひ写真に収めたいスポットが多数あります。荷物と体力に余裕があれば、カメラを持っていくことをおすすめします。デジタル一眼レフカメラをお持ちの方は、超広角レンズやマクロレンズなども持っていくと、撮影の幅が広がって大いに楽しめそうです。
もちろん、あえてカメラは持たず、福智山の美しい自然を自分の五感でしっかり味わうのも素敵な楽しみ方です。
春は樹齢600年の虎尾桜に魅了される
福智山の中腹、標高約400メートルの場所に咲く「虎尾桜」は、緋色の花が美しい孤高のエドヒガンザクラです。かつては福智山の霊木として崇められ、近年では毎年数千人もの花見客が訪れます。かつては瀕死の状態だったのを地元の人々や樹木医の奮闘で再生させたという経緯もあり、満開のその姿を眺めているとさまざまな思いがこみ上げます。登山道からは少し外れた場所にありますが、春にはぜひ訪れたいスポットです。
4〜5月上旬には、隣の鷹取山の山頂付近でスイセンが開花します。中級者以上なら、上野登山口から鷹取山を経て福知山山頂を目指すコースも良いですね。鷹取山も山頂がとても広く、素晴らしい展望が楽しめます。
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帰りに温泉に立ち寄ろう
下山後のお楽しみは、麓の温泉です。町営の「ほうじょう温泉 ふじ湯の里」は九州八十八湯に選ばれている、北九州近辺では珍しい源泉かけ流し温泉です。日替わりで男湯と女湯が入れ替わるシステムで、運が良ければ露天風呂から福智山を眺めることができます。
ほかにも「日王の湯」「あがの温泉白糸の湯」といった施設があります。どこに行こうか迷ってしまいますね。
福地町による登山ガイドブック
地元・福地町のホームページで、町が作成した登山ガイドが公開されています。登山ルートや周辺スポットの紹介はもちろん、福智山で見られる植物・動物リスト、登山に必要なグッズリストなど充実した内容で非常に参考になります。ぜひご参照ください。
福智山登山ガイド
http://www.town.fukuchi.lg.jp/annai/tozan_guide.html
福智山(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/福智山
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