目次
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東京オリンピックの正式種目に「スポーツクライミング」が採用され、日本人選手が活躍しているというニュースをよく見かけるようになりました。ボルダリングを趣味として始める人もどんどん増えてきています。
ボルダリングを始めるのにまず必要な道具といえばシューズ。
「色々な種類のシューズがあって、どのブランドのものがいいのか分からない。そもそも選び方が分からない」
と思っている方はいらっしゃいませんか?
この記事では、ボルダリング未経験者・初心者の方へ向けて、
- ボルダリングシューズのおすすめブランド『スポルティバ』について
- ボルダリングシューズの選び方
- スポルティバのおすすめシューズ
- 筆者のシューズ選びの失敗談
を解説します。
記事の最後にはシューズ選びの失敗経験も赤裸々に書いていますので、ぜひシューズ選びの参考にしてください!
スポルティバとは?
まずは、スポルティバの概要を簡単に解説します。
イタリアの老舗シューズブランド
『スポルティバ(La Sportiva)』は、1928年にイタリアで始まったアウトドアブランドです。
スポルティバ以外のイタリアの有名アウトドアブランドと言えば、
- スカルパ(SCARPA)
- グリベル(GRIVEL)
- カンプ(CAMP)
- モンチュラ(MONTURA)
などがあります。
どれも本格的な登山やクライミング向けの製品が豊富なブランドですね。
冬山用ブーツ、クライミングシューズに特化したラインナップ
スポルティバは、登山、クライミングやスキーといったアウトドア活動用のシューズを製造しています。
なかでも、冬山用のブーツやクライミングシューズは特にラインナップが豊富。
ビギナー向けのシューズはもちろん、ヒマラヤなどの過酷な環境に対応できるハイエンドモデルまで取り揃えています。
初めてのボルダリングシューズはスポルティバがおすすめな3つの理由
ボルダリングシューズを作っているブランドはいくつかありますが、一足目ならスポルティバをおすすめします!
その3つの理由、
- 豊富なラインナップ
- 取り扱い店が多い
- 機能性が高く、多数のプロ選手も使用
それぞれ解説いたします。
その1 豊富なラインナップ
2020年1月現在、スポルティバのクライミングシューズのラインナップは30種類。
数あるシューズブランドの中で、最も種類が多いです。
初心者向けに設計されたシューズも複数種類あるので、自分の足にあったシューズが見つかるはず。
そして、屋内ボルダリング向けだけでなく、ロッククライミング向けのラインナップも豊富。クライミングを様々な面から楽しみつつ、ステップアップできます。
その2 取り扱い店が多い
ボルダリングシューズは、普通の運動靴と全く違う作りになっているため、同じサイズでも足と合わないことがよくあります。
なので試し履きは必須!
スポルティバのシューズは、ボルダリングシューズを販売しているお店には大抵置いてあります。シューズの詳しい選び方は後述しますが、まずはお店で詳しいスタッフに相談しながら選ぶのもおすすめです。
その3 機能性が高く、多数のプロ選手も使用
スポルティバのシューズは機能性が高く、クライミングにおける多数のトップ選手も使用しています。
世界大会での優勝経験もあり、東京オリンピックにも出場する野口啓代さんもスポルティバのシューズを愛用しています。
他には世界最強のクライマーとして名前が挙がることのあるチェコ出身のアダム・オンドラさんも、スポルティバユーザーです。
スポルティバ公式ホームページでは、各アスリートの使用シューズや実績を見ることができます。憧れの人と同じシューズを履けばモチベーションが上がりますね!
【初心者向け】ボルダリングシューズの選び方
ボルダリングシューズと一口に言っても種類はたくさんあります。
ここではボルダリング未経験者・初心者の方へ向けて、ボルダリングシューズの選び方を簡単に解説します。
着脱(固定)タイプを決める
まずは、シューズの着脱(固定)タイプを決めます。
ベルクロタイプ
最も一般的なのが、ベルクロを採用しているシューズ。
「履きやすさ」と「固定しやすさ」のバランスが良い点が特徴です。後述するレースタイプとスリッパタイプのいいとこ取りのようなイメージですね。
ボルダリング未経験の方は、ベルクロタイプを選ぶのがおすすめです。
レースタイプ
靴紐を使うのがレースタイプ。
自分の足に合わせて締め付け具合を細かく調節できるので、高いフィット感を得ることができます。
靴紐を結ぶのに少し手間がかかりますが、その点が気にならなければかなりおすすめです!
スリッパタイプ
シューズに足を入れるだけのシンプルな構造なのが、スリッパタイプです。
ここまでの2タイプと違って外側から締め付けないので、脱げにくいように小さめのサイズを選ぶのがポイント。
足に馴染んだ後の一体感と、軽量さが魅力的ですが、サイズ選びが難しいので2足目以降が良いでしょう。
ソールの形状を決める
着脱タイプを決めたら、次はソール(靴底)の形状を決めましょう。
フラット型
普通の運動靴のように、ソールがほとんど平らなのがフラット型。
バランスが良く、あらゆる場面に対応できる汎用性の高さが◎。
履き心地に違和感を感じにくいので、最初の一足ならフラット型がおすすめです。
ダウントゥ型
ソールがアーチ状になっていて、つま先が尖っているのがダウントゥ型。
つま先に自然と体重がかかるため、足が滑り落ちることが少なくなります。
その特殊な形状から最初は慣れが必要です。体の動かし方や体重移動が分かってからでないと使いこなせないので、二足目以降におすすめ!
サイズを決める
最後に決めるのはシューズのサイズです。
小さい方がつま先に体重をかけやすいので、なるべく小さめを選ぶのが定石。
ただし、あまり小さめを選ぶと足が痛くなって長時間履けなくなってしまいます。なので、足指が軽く曲がる程度のものを選びましょう。
この記事の最後には、筆者がサイズ選びに失敗した経験談を書いていますので、ぜひそちらもご覧ください。
タイプ別!スポルティバのおすすめボルダリングシューズ7選
ここからは、スポルティバのボルダリングシューズをタイプ別(ベルクロ, レース, スリッパ)で、ご紹介します。
ベルクロタイプ
定番のエントリーモデル『タランチュラ』
初めての一足として最も選ばれることの多いのが『タランチュラ』。
エントリーモデルの定番で、ボルダリングジムで見かけることが多くあります。
履きやすさ・履き心地・耐久性 を考えて作られています。スポルティバのシューズで最も安価なのも嬉しいポイント。
タランチュラというネーミングは、アッパー(足の甲)のベルクロデザインに由来しているんだとか。
長時間履いても疲れにくい『フィナーレVS』
『フィナーレVS』もエントリーモデルに位置付けられています。
タランチュラと比べると、ソールが薄いので、足裏・指先の感覚が分かりやすいという特徴があります。
また、履き心地が良いだけでなく、アッパーからつま先にかけて小さな穴が空いているので蒸れにくい作りですね。
値段はタランチュラよりも若干上がるものの、こちらも最初の一足におすすめ!
トップ選手も愛用する『ソリューション』
『ソリューション』は野口啓代さんの愛用モデルで、屋内ボルダリングでも外岩でも使っているんだそうです。
どんな場面でも対応できるバランスの良さが魅力の一つ。小さなホールドに安定してつま先で乗ることも、かかとを引っ掛ける上級テクニック(ヒールフック)も可能にします。
ソールがフラットではなくダウントゥなので、中級者や二足目以降でおすすめしたいシューズです。
レースタイプ
小さなフットホールドへの対応力なら最強!?『テスタロッサ』
小さなフットホールドへの対応力を追求したのが『テスタロッサ』。
つま先が尖っていて硬さがあるので、小さなホールドにも安定して乗ることができます。
ベルクロではなくレースで固定することから、足への締め付け具合を細かく調節可能。
慣れればかなりシビアなボルダリングにも対応できますが癖が少し強いので、気になる方は試し履きしてみましょう!
高いフィット感・安定感が人気の『ジーニアス』
フィット感と安定感にこだわったのが『ジーニアス』です。
その特徴は、つま先が丸くなっているノーエッジ構造。
あらゆる足場に対応するために、あえてつま先の尖りを無くして均一に体重をかけられるようになっています。
また、足指部分の生地が薄めなので、足指感覚もダイレクトに感じられます。
スリッパタイプ
自由な動きを可能にするよう設計された『マーヴェリンク』
『マーヴェリンク』は比較的安価なシューズですが、スポルティバの最新技術が詰め込まれた個性的なモデルです。
- つま先が丸く、汎用性が高い「ノーエッジ」
- 型崩れしにくく、足のサポート性能にも優れた「P3 システム」
といったシステムが採用されていて、足全体の力を足先に伝えやすい構造になっています。
サポート性能に優れ、外岩でも活躍する『コブラ』
スポルティバのスリッパタイプのシューズでは定番の『コブラ』。
屋内・屋外問わず様々なシーンに対応できるダウントゥ構造ながら、軽量でフィット感があるので初心者も上級者も使っています。
生地が薄く耐久性は高くないものの、その分足先・足裏感覚にも優れていますよ!
快適なボルダリングのために使いたいスポルティバのアイテム2選
ボルダリングを長く続けるためにおすすめの、スポルティバのアイテムを2つご紹介します。
足へのダメージを軽減する『クライミングソックス』
クライミングに特化した靴下が『クライミングソックス』。
ボルダリングでは、「つま先・甲・アキレス腱」に負荷がかかりやすく、そこから怪我に繋がることも。
そんな怪我を防ぐため、クライミングソックスは負荷がかかりやすい3点に当たる生地が厚くなっています。
ボルダリングで普通の靴下を履いている方は試してみてはいかがでしょうか。
ボルダリング後のフットケア用サンダル『スウィング』
『スウィング』は足を休めてリラックスすることを目的に作られたサンダルです。
ボルダリングは上半身を目一杯使っているように見えますが、パワーのある下半身をメインに使わないと長く登れません。
ボルダリング後はリラックスサンダルを履いて、疲れが残りにくいようにしましょう!
【体験談】小さすぎるサイズのシューズを買ってしまったときは…
最後に筆者がボルダリングのシューズ選びで失敗した経験をお話したいと思います…。
履けるけど段々足が痛くなる!
「ボルダリングシューズのサイズはなるべく小さい方がいい」という話を筆者も聞いていたので、試し履きでは、
「少し痛いけど、指先を極限まで丸めると何とか足が入るし、歩けるからいいか!」
と数十秒だけ履いて一足目を購入しました。
しかし実際にボルダリングをしてみると、痛くなって数分でとても脱がずにはいられない状態に…。
登っている間はずっと足の指をつっている状態でした…。
シューズキーパーで無理やり伸ばす(※自己責任で!)
足が痛くてボルダリングが嫌いになってきたので、シューズが小さ過ぎるときの対処法を調べてみました。
「どうしようもないぐらい小さいときは、シューズキーパーで伸ばす」
という方法を発見したので、試してみることに!
約10時間シューズキーパーを装着 ⇄ ボルダリング
を3セットほど繰り返したら、30分は履けるようになりました。
シューズキューパーで伸ばすこの方法ですが、靴本来の機能性を落とす可能性があるため万人におすすめできる方法ではありません。最悪靴が壊れる可能性も。
試す際はあくまで自己責任でお願いいたします。
ちなみに、僕は伸ばしたところで機能面の違いは分かりませんでした…。
サイズ選びのポイントをおさらい!
今回の失敗談を踏まえまして、僕が学んだサイズ選びのポイントは、
「足の指がわずかに曲がるぐらいのシューズを選ぶこと」
です。
小さめのサイズを攻めるのは、ボルダリングの身体の動かし方を覚えてからでも遅くありません。
それでもサイズ選びが心配な方は、ボルダリングジムでシューズをレンタルしてみるのもいいですね!
大抵のボルダリングジムでは、シューズの貸し出しをおこなっています。レンタルで自分に合ったサイズを見つけられれば、失敗することはないでしょう。
スポルティバのボルダリングシューズでボルダリングデビューしよう!
今回の記事では、ボルダリングシューズの選び方、そしてスポルティバのおすすめシューズをご紹介しました。
多くのトップ選手が愛用しているスポルティバのシューズは、最初の一足として選んで間違いありません(サイズ選びはくれぐれも慎重に)。
ぜひスポルティバのシューズを選んで、ボルダリングを始めてみてください!