山を案内してもらう
こんにちは!
兵庫県でキャンプ場を作っている上山夫婦・妻の「ちさこ」です。
前回の記事で書いた通り、
岡山県の良さげな不動産屋さんを発見した私たち。
理想の山を探すため、さっそく見学へ向かいました!
※記事に書いてあることは2018年の内容です
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イノシシが出る山
2件目に紹介されたのがこちら。
まあ、どこの山にもイノシシは出ると思うんですが、
ここの土地には既に罠が設置されていて驚きました。
担当のHさん「なんか誰か罠仕掛けていますね(笑)」
紹介された土地に罠が置いてあるとか、正直意味わかりません。
でも、このふわっとした感じで済ませられるところ、悪い気はしませんね。
担当Hさん「頂上らへんが平坦になっているので登ってみましょう。」
と言われ、15分ほど歩いていたのですが、なかなか辿り着かない!(笑)
ということで平坦地を見るのは諦めて、引き返しました。
ちなみに3万平米(9000坪)で、280万円でした。
1件目と同じ広さで、さらに40万安いとは。
さあ、どんどん行きましょう。
田園風景を楽しめる山
目の前に田んぼがあり、美しい眺めです。
敷地内に沢もあって、水は確保できそう。
こちら1万7000平米(5200坪)で、180万円です。
さっきより狭くなりましたが、その分値段も安い。
◎OK◎最寄りのICから20分くらいで近い。
道路と接しているので、どこからでも車で入っていける。
民家が遠い。傾斜は緩めなので、作業も安心してできる。
×NG×やはり狭い。
田んぼが目の前なので、作業中は騒音がするかもしれない。
土地が飛び地になっていて、活用するのが難しそう。
(飛び地ってなに?→ここでいわれる飛び地は、その名の通り!飛び飛びになっていて、まとまっていない土地のこと。敷地と敷地の間に他人様が所有する土地があり、使い勝手が悪い。)
私・夫「飛び地はちょっとなあ…」
担当Hさんも(ですよね~)という表情でした。
案内してくれたスタッフHさん
Hさんは、元々、ここの不動産屋のお客さんだったそうです。
担当Hさん「僕も岡山で山を買ってね、小屋を建てて暮らしてるんですよ。」
夫「え!あれ?聞いたことあるような…
(ピーン!)もしかしてブログ書いてます?」
なんと、夫が愛読してるブロガーさんでした!
ご自身で建てた小屋が雑誌に載ったりもしている方で、
なんとなく有名人に出会った気分です。
他2件見ましたが、これだ!!という土地には出会えず…
また、条件に合う土地が他に出てきたら、すぐ連絡してもらうようお願いしました。
他にも探してみた
身内に声掛け
「山持ってる知り合いとかいませんか~?」→会社の同僚「従妹が持ってるよ!」
田舎だからなのか、意外と探せばいてるもんです。
持ち主さん「相続で受け継いだんやけど、使い道なくてね~。
毎年固定資産税を払ってるだけの負の遺産やから、
タダでも良いから、引き取ってくれたら嬉しいわ。」とのこと。
ですが、実際に見に行くと
「こんなとこでキャンプ場なんかできるかあー!」
って感じの崖だらけの山でした。残念。
古い施設(できればキャンプ場)のおさがり
ネットで「元キャンプ場の物件」を1つ見つけましたが、めちゃくちゃ高かったです。
電気や水道が通ってるから、高くて当たり前ですよね。
美味い話は転がっていません。
他にも、競売のサイト(定期的に山が競りにかけられています)を
チラッと覗きましたが、目利きがないので、ハードルが高すぎました。
一瞬で諦めました。
実際の維持費はこれくらい
私たちが実際買った土地は、43万平米(13万坪)で
固定資産税は年間2万円くらいでした。
今回案内された岡山の土地は、広くても3万平米(9,000坪)なので、
もっと安いと思います。
土地の種類によくある保安林は、
価値がゼロ円で計算されるので、固定資産税はかかりません。
土地の名義だけ自分のものになります。
(保安林ってなに?→行政に守られている山林のこと。木を伐採するだけでも許可や届出が必要なので、開拓してキャンプ場作りなんてできません!所有してても、基本的になにも手を加えられません。土砂崩れ防止であったり、景観を損ねないためだったり。日本の山が、はげ山だらけになると嫌ですもんね。)
もし失敗したら…?!
たとえば今後、山を手放したくなった時、ちゃんと手放せると思いますか?
普通の土地と違って、山は基本的に需要がありません。
欲しがる人自体少ないので、自分が手放したくてもそう簡単に売れません。
「まあいざとなったら、タダでもいいから、行政とかに寄付すればいっか!!」
と思う方もいるでしょう。
ところがどっこい。需要が無さすぎる土地は、行政すら引き取ってくれないそうです。
永遠に固定資産税を払い続けるしかありません。子孫に文句言われそうです(笑)
気軽に山を買えない理由がここにありますよね~
山を買うときは、後のことをしっかり考えたほうが良いかもしれませんね。
幸いなことに、私たちの買った山は、
「元値よりウン百万円上乗せしてもいいので、売ってくれませんか?」と、
言っていただいたりします。
「値上げしても欲しがられる山なのか…!」と少し安心してます。
ズバリ!山の相場は?
ピ~ン~キ~リ~!
安いか高いかは、買う側の気持ちによります。
同じ値段の同じ山を見ても
「高いね!こんな山タダでも要らんわ!」と言う人もいれば
「こんな素敵な山がこんな安くていいの?!」と言う人もいたり。
また、売主さんによって、価格設定にかなり差があります。
売主さんが今までお金をかけて、
水やら電気やら通して、整備してきた山は「高い」です。
でも、これも私たち夫婦が高いと感じるだけで、
「整備されてて、今すぐにでも住めそうね!それなら安い!」
と感じる人もいるということ。
そういうもんです。
なぜか勝手に洗脳され始める私たち
さあ、1日で5件案内してもらったわけですが、
山の中を歩くのが慣れていないので、非常に疲れました。
実を言うと、このとき頭の中は「岡山県最高~!!」で満たされていました。
・大阪から意外と近い(片道2時間くらい)
・晴れの国と言われるほど、年間の晴れの日が多い(キャンプ場に最適!)
・山の標高が全体的に低いので、視界が広~く見える
・冬は雪が楽しめる程度降ってくれる(雪かきは、たしなむ程度)
そう、私たちは完全に「岡山県の山じゃなきゃ嫌だ病」に罹りました。
今思えば、先入観とか思い込みって怖いです。
だって他県の山とか、まったく見てない状態でこれですよ(笑)
いつもは私の暴走を止める役の夫ですが
テンション上がってGO!!!サインしか出さなくなっていました。
そして、大阪から帰って、数日後。
再び、担当のHさんから連絡がありました。
担当Hさん「上山さん。良さそうな山が見つかりましたよ。」
次の日、目をギラつかせて岡山県に向かう夫婦の姿が…!
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≪山が欲しい人におすすめ!≫
私たちの実体験をもとに、山を買うことのメリットやデメリット、よくある質問や、買う前にしておくべきことをかなり丁寧に解説してみました。