目次
引用:pixabay.com
アウトドア好きの人なら「ブッシュクラフト」という言葉を聞いたことはあるでしょう。大自然の中で、焚き火や食事作りなどを自力で行うブッシュクラフトに必須なアイテムといえば「ナイフ」です!そこで、ブッシュクラフトナイフの選び方やおすすめの製品をご紹介しましょう。お気に入りの1本を見つけてくださいね。
ブッシュクラフトの「要」!ブッシュクラフトナイフ
ブッシュクラフト(Bushcraft)という言葉は、昔から林業や木工文化が盛んだった「北欧」で生まれました。ブッシュクラフトとは、文明の利器などない大自然の中において、自力で「生活を営む知恵や技術」のことを指します。現在では、多くのキャンプ上級者を中心にブッシュクラフトブームが起こっています。
ブッシュクラフトには以下のようなものがあります。
■ 何もない山中でも、一晩中消えない焚き火を作ったり、自分の小屋を暖かくして眠ったりする技術
■ カップやお皿、カトラリー類を手彫りする技術
■ 衣類や小物を作ったり料理を作ったりする技術
などが代表的なものでしょう。
日本では、本格的にブッシュクラフトのスキルを活かして大自然の中で生活をするというよりも、アウトドアライフの一環として行うのが一般的です。
ブッシュクラフトは「こうでなければいけない」というルールはありませんが、基本的には以下のことを行います。
1.ライターなどは用いず、火打石セットやメタルマッチなどで焚き火を作る
2.あらゆるシーンで、頑丈なブッシュクラフトナイフを用いる
3.材料はできるだけ現地調達をする
使いやすく高機能なブッシュクラフトナイフを選ぶことが大切です。
オールマイティに使うブッシュクラフトナイフ
基本的に、ブッシュクラフトでは必要最低限の道具しか持って行きません。現地(大自然)で調達した野草やキノコ・魚などを調理したり、お箸やスプーンを自分で作ったりします。もちろん、焚き火用の木も集めて、自分で薪も作るのです。そのため、ブッシュクラフトナイフは、バトニング(薪割)・フェザースティック(割った薪を細く薄く削り、羽のような状態にしたもので火起こしに使用)・調理など、1本でオールマイティに使用するのが特徴です。
ブッシュクラフトナイフはさまざまなメーカーが展開していますが、イメージだけで選ばずに自分に合った「使いこなしやすい製品」を探してください。
マイナイフを選ぶ前に、実際にどう使うのかイメージするためにも、ブッシュクラフトの本を読んでみるのもいいでしょう。
ブッシュクラフトの魅力や知識、道具の使い方などを教えてくれる本です。ナイフ選びの前に読んでおけば、「自分がどんな風にブッシュナイフを使うのか」をイメージしやすくなります。
ブッシュクラフトナイフを選ぶときのポイントとは?
ブッシュクラフトナイフを選ぶときは、どのようなことをポイントにして選べばいいのでしょうか。以下のことを参考にしてください。
1.扱いやすいか?
ブッシュクラフトナイフは、いろいろな場面で使用します。そのために、自分にとって扱いやすいナイフであることが大切です。ブッシュクラフトナイフは、柄を握り、人差し指を伸ばしたときに「指先に当たる部分」を1番多く使用します。そのために、あまり柄の部分が長すぎると使用しづらいのです。特に、初めてブッシュクラフトナイフを選ぶ場合は、刃が短めのものを選びましょう。また、柄の形は握りやすく手になじむ形のものがおすすめです。
2.切れ味がいいか?
いろいろな場面で使用するブッシュクラフトナイフは、切れ味が重要になります。包丁なども同じですが、切れ味が悪い刃物は手が滑りやすく危ないのです。サビに強く、研げば切れ味が戻るステンレス素材の製品がおすすめです。
3.刃の幅は広めか?
ブッシュクラフトナイフは、調理など繊細な作業に用いることもありますが、薪を割ったりする力仕事に使うこともあります。そこで、ナイフの幅が狭いものよりも広いほうが使いやすいのです。
ブッシュクラフト発祥の地の人気ブランド
ブッシュクラフトと言っても、大きなものから小さなものまで、作る人によって様々です。
車での移動なら多少荷物が増えても大丈夫ですが、バイクや徒歩の場合は極力荷物は軽くしたいもの。そんな時にナイフはとても優秀なツールです。
では、どんなナイフが人気か見ていきましょう。
1.Moraknife(モーラナイフ)
ブッシュクラフト発祥の地、スウェーデンの老舗ナイフブランド「Moraknife(モーラナイフ)」は、日本でも有名です。いろいろな製品をはば広く展開していますが、中でも人気があるナイフといえば「Garberg Multi-Mount(ガーバーグ マルチマウント)」でしょう。マルチマウントと呼ぶベルクロ付きのケースに収納すれば、ベルトやリュックにも装着できて便利です。
柄素材:ハンドル素材:ポリアミド
全長:約229mm
重量:ナイフ重量170g
モーラナイフでは初めてのフルタングナイフです。リーズナブルな価格の製品も多いモーラの中では価格は高めですが、「使いやすい」と評判のいいモデルとなっています。
2.Helle(ヘレ)
美しい大自然に囲まれたノルウェー西部・ホルメンダールに工場がある「Helle(ヘレ)」は、1930年代にスタートしたナイフブランドです。大量生産をせず、伝統・品質・クラフトマンシップを重んじ、45もの工程を経て1本1本じっくりとナイフを仕上げています。使い込むほどに風合いが増すウッドの柄や本革のシース(サック)が、いかにもブッシュクラフトナイフといった雰囲気です。
柄素材:Curly birch, Steel plates, シース素材:レザー(本革)
刃長:105mm, 刃厚:3.0mm, 柄長:130mm
重量:ナイフ重量145g
ヘレのナイフは、ウッドの柄が大自然の風景によくなじみます。ブッシュクラフトの雰囲気を大切にしたい人にぴったりでしょう。円筒形のしっかりとした箱も付いているのでギフトにも最適です。
北欧以外のブランドのブッシュクラフトナイフ
ブッシュクラフト発祥の地は北欧とされていますが、大自然の中で愉しむ人たちは世界中に居ます。そしてアウトドア用品を考え、造り出す職人もまた世界中に居るのです。
次は北欧以外のブランドを見ていきましょう。
1. BOKER(ボーカー)
200年以上の歴史を持つ、ドイツの有名老舗ナイフブランドです。研ぎやすい鋼材を使用しているのが特徴で、アウトドア・キャンプユーザーから軍隊や警察などまで幅広く使われています。
パールウッドの光沢が美しく、ブレード(刃)の部分が小さいので女性にもおすすめです。値段がリーズナブルなので手軽に試すことができるのも魅力でしょう。
2.COLUMBIA KNIFE(コロンビアナイフ)
特徴的なデザインのブレードと、天然ウッドのコンビが美しいコロンビアナイフは、豊富なデザイン展開とリーズナブルなプライス、しっかりとした作りが評判です。
ブレード長:18cm
刃厚:4mm
ベルトループ付きの頑丈なナイロンケースが付いているので、持ち運びしやすくなっています。「堅牢な作りなのにリーズナブル」と評判のブランドです。
3. BarkRiver(バークリバー)
すべてのナイフに「生涯補償」が付いているのが、アメリカのバークリバー社です。同社で代表的なブッシュクラフトナイフといえば「ガニー」シリーズでしょう。小柄な日本人にも使いこなしやすい小さ目サイズで、携帯も楽なのが特徴です。また、ガニーよりひとまわり大きく重量があるのが「ブラボー」シリーズで、12000本以上の販売実績を誇っています。
重量:159g
ハンドル:ブラック キャンバス マイカルタ ランプレス フルハイトグラインド
錆びにくいステンレスを使用しています。小さいサイズなので使いやすいでしょう。
重厚感のある作りは、さすがベストセラーモデルという雰囲気です。
自分の手となるブッシュクラフトナイフを選ぼう
ブッシュクラフトナイフは、リーズナブルなものから高価なものまで、はば広い種類があります。選ぶときには、値段やデザインだけではなく、自分の手のサイズやブッシュクラフトのスキルなども考えて選びましょう。
クラフトナイフなどのキャンプ用品買取サービスを運営しているマウンテンシティでは、只今アウトドア用品全般の買取を強化しております。店舗やアウトドア用品通販でも販売しておりますので、合わせてぜひご覧ください。