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登山において欠かせない相棒となるザック。選び方のポイントをご存知でしょうか?自分にピッタリのザックを選ぶことで、登山をより快適にかつ楽しく行うことができます。今回は登山ザックの選び方のポイントをまとめてみました。厳選したオススメ3選もご紹介します。これからザックを選ぶ人も、新しいザックを検討している人も参考になりますよ。
登山ザックはフィット感を確かめて選ぼう
登山ザックを選ぶ上で一番重要なことがフィット感です。実際に背負ってみて確かめることも大切と言えますが、フィット感の高いザックを選ぶためのポイントがあります。
1:背面長(トルソー)の長さが合っているか確かめる
背面長とは、第七頚椎骨(傾いた時首の後ろにでる1番大きく出っ張る骨)から腰骨までの長さのことです。自分の背面長の測り方としては、両腰骨の上橋と第七頚椎骨を探し出し、第七頚椎骨から背骨に沿ってまっすぐ降りた線と両腰骨の上端部分を水平に結んだ線の交差する所までの長さを測ります。登山用品のお店に行けば、数分ですぐに計測可能です。まず、自分の背面長に合ったザックのサイズを選びます。S・M・Lと表記されている場合、ものによって背面長に違いがあることもあります注意しましょう。
2:ヒップベルトが合っていることを確かめる
次にヒップベルトが合っていることを確認します。ヒップベルトがあることで荷物の重さが肩だけでなく腰にも分散され、実際の重さ以上に楽に担げるようになります。
3:ショルダーハーネスとバックパネルが隙間なくフィットしていることを確かめる
ショルダーハーネスが肩から浮き上がったり食い込んでいたりしたらザックが合っていない証拠です。ショルダーハーネスとバックパネル隙間なく密着しているものを選ぶことで、安定感が増し、左右へのブレも防いで快適に登山をすることが可能になります。
ザックの性能や容量を見極める
登山のザックを購入するということは、自分の登りたいプランが大まかにでも決まっていると思われます。自分の目的(プラン)に応じたザックを選ぶことが大切です。縦走用なのか、クライミング用なのか、日程はどのくらいを視野に入れているのかなどを考慮して、合致する性能と容量を兼ね備えたザックを選びましょう
初心者のうちは、求める性能や容量などは不明確かもしれませんが、経験が積み重なるにつれてより的確に自分のスタイルを把握することができます。スタイルが見えてきたら、自分の求めているものに合ったザックを購入することができます。自分に合ったザックがあることで、登山の楽しみが増していくことでしょう。また動きやすくなり、リスクを減らすことにも繋がります。
なお、女性の場合は女性用のザックを選ぶこともポイントです。男性と女性では骨格が違いますので、女性に合ったデザインが採用されているモデルを選ぶとフィット感が増します。目に見える工夫とは限らないのでわかりづらいかもしれませんが、女性モデルは女性の身体の構造に合った作りが採用されています。適切なザックを選ぶようにしましょう。
登山ザックのオススメ厳選5選大公開!
登山ザックの中でも特にオススメできるメーカーとアイテムを厳選して3つご紹介します。
①ミレー: MARKHAM SWITCH 75+15
ザックと言えばミレー。1930年代からザック作りをしている老舗ブランドにあたります。MARKHAM SWITCH 75+15は縦走を想定した大型トレッキングパックです。ポイントは、長距離移動を考え抜いて設計された抜群のフィット感です。「3D Pre-shaped harness system™」が採用されており、抜群の安定感で重い荷物を支えることができます。買い替えの品として選ぶ人も多いです。
②グレゴリー:バルトロ65
人間工学に基づいたデザインや最高品質へのこだわりを追求しているグレゴリー。バルトロ65は、長期にわたるバックカントリーにも適した高いパフォーマンスを提供してくれるアイテムです。頼れる相棒として機能してくれます。
③ドイター:フューチュラ 32
ドイツの代表的なザックメーカーであるドイター。背負う人のことを考え抜いた設計には定評があります。フューチュラ 32は、荷重バランスを保つと同時に高い通気性を実現しているモデルです。カラーバリエーションも豊富なので選ぶ楽しさがあります。
自分に合ったザックで登山を快適に行おう!
自分の身体に合ったザックを選ぶことで、登山中の不快感を緩和し、疲労を軽減させ、行程を楽しめるようになります。距離が長くなるほど、自分に合ったザックの大切さが身にしみてわかることでしょう。フィット感に優れたザックを選択すると、荷物の重さを感じにくくなり驚愕します。
背負って感じるフィーリングに頼りきりになるのではなく、きちんと正確な数値を比較しポイントを押さえた検証で、自分に合うザックを選び取ることが大切です。年数が経てば、体型も変わりますので合わなくなる可能性もあります。その時は、柔軟に買い換えることを視野に入れておきましょう。