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登山の服装で一番大事なことは体温を保つということです。そのためには、体を濡らさないことと汗や体の熱を外へ発散することの2つがポイントです。人の体は雨などに濡れると急速に体温が奪われていきますからレインウェアは必携ですし、登山では少し歩いているだけでも汗をかきますから体温調節がしやすいように重ね着をするのです。その基本さえ押さえておけば、夏の登山は思いっきりおしゃれに楽しめます。
夏の登山の服装の基本を押さえよう
登山の服装の基本の一つが体を濡らさないためのレインウェアです。登山ではたとえ天気予報が晴天でも突然雨になることもよくあります。したがって、どんな時でもレインウェアは持って行かなければならないので、携行しやすいように軽量コンパクトであることも大事なポイントです。そして、レインウェアの機能としては防水透湿性が重要です。防水性は雨を通さないため、透湿性は汗などを水蒸気として外へ発散させるための機能で、両方の機能を兼ね備えた素材としてはゴアテックスがあります。
登山をしていると最初は肌寒くても次第に汗ばんでくるものです。汗を吸ってしまうと衣類は乾きにくく体を冷やす原因にもなるので、まずはむやみに汗をかかないようにウェアをこまめに着脱します。そのために重ね着をして体温調節をすることが大切なのです。上着のジッパーの開け閉めくらいでも汗の量を減らすことは可能ですし、暑くなって来たと思ったら歩くスピードを少し遅くすることでも効果があります。
次に重ね着をする時にはレイヤリングに気をつけたいものです。肌に近い方から、下着などのベースレイヤー、中間に着るミドルレイヤー、一番外側に着るアウターレイヤーの3層重ねが基本です。各層では必要とされる機能は異なっていて、ベースレイヤーでは汗を吸い取る吸湿性や乾きやすい速乾性、ミドルレイヤーは保温性と通気性、アウターレイヤーは防水性と透湿性が要求されます。
夏の登山はおしゃれな服装で!メンズ編
夏の登山となれば、必要な機能は押さえた上でおしゃれを楽しむような服装をしてみるのもいいと思います。登山靴、ザック、レインウェアなどは機能性を重視して、ミドルレイヤーやパンツでメンズもおしゃれを楽しみましょう。まずはカラーコーディネートであそんでみましょう。夏の爽快な青空の下で、スカイブルー系の同色コーディネートもおすすめですね。差し色としてレッドを入れるのもおしゃれです。
次に夏なのでハーフパンツでかっこよくトレッキングしたいという人もいるでしょう。ただし、ハーフパンツだけというのは足を露出するので切り傷や打ち身、さらにはあぶやブヨなどの虫刺されの心配があるので、かならずスパッツやサポートタイツを合わせて履くようにしましょう。その時にやや濃いめのモノトーンパンツに派手目の柄のサポートタイツやソックスを合わせるとワイルドな感じになりますね。
また、ジャケット類とシャツやフリースなどのミドルレイヤーを補色の関係にするのもおしゃれです。例えば、赤のジャケットに、赤の補色となる青や緑を合わせるというコーディネートです。あるいは、ザックやジャケットやパンツはシックな同色系にして、ジャケットなどの1点だけ思い切って明るい色にするというコーディネートもいいですね。
夏の登山ならレディースもおしゃれな服装で!
夏の登山はレディースもおしゃれな服装で行きたいものです。もちろん、登山としての基本は押さえた上でですが、レディースならではの注意点もいくつかあります。まず第一は紫外線対策です。山の上での紫外線は思ったよりも強く、ひどい場合はやけど状になったりします。そこで、絶対に欠かせないのは帽子です。できればつば広のハットがいいのですが、首筋に覆いのついたキャップタイプでも構いません。
シンプル派のレディースなら、やや色彩を押さえた同色系のコーディネートにワンポイントで差し色を入れてみましょう。バンダナ系のスカーフやザックのハーネスや帽子などにレッドなどの明るい色を少し入れると山の中でも目立つし、クールでかっこいい感じになります。また、ボトムスはショートパンツにサポートタイツの組み合わせが軽快で良さそうです。くれぐれも素足は避けましょう。
カラフル派のレディースであれば、大胆に明るい色を使いこなしましょう。山の澄み渡った青空と同じスカイブルー系を中心にレッドを大胆に差し色にしたり、柄物と柄物の組み合わせであったり、もう自由に行きたいですね。ザックもカラーバリエーションが豊富になってきているのでセンスに合わせて組み合わせ自由です。さらに、足元の登山靴のバリエーションもどんどん増えているので、楽しめます。
夏登山の服装は基本を押さえた上で思い切り楽しもう
夏の登山の服装は、登山の基本さえ押さえておけば、気候がいいだけに比較的自由におしゃれを楽しめます。メンズもレディースもおしゃれな服装で夏の登山で大自然を満喫したいものです。それもまた登山の醍醐味といえるのではないかと思います。