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ソロキャンプの醍醐味は、なんといっても自分だけの特別な時間を思いきり満喫できることでしょう。
最近は男性、女性関係なくソロキャンプを趣味にする人が増えているので、ファミリー用とは別にソロキャンプ用のアイテムも充実しています。
中でも重要な地位を占めるのが焚き火台です。
火を使わないキャンプはもはや何のためにしているのか分かりませんし、とても寂しい時間となってしまうでしょう。
この回では、ソロキャンプに合う焚き火台を選ぶコツや視点をお伝えしていきますので、ぜひ参考になさってくださいね。
ルール上直火を禁止する所が多い
焚き火台については、実はルール上も使用が必須になっているキャンプ場が多いので最初に押さえておきます。
地面で直接火を焚いてしまうと芝生を焼いてしまい自然環境に影響を与える可能性があることと、火を使う行為ですから安全性を高めるために焚き火台の使用を必須とするキャンプ場が多いのです。
素敵な時間の演出もできる焚き火台は、マナーやルール上もソロキャンプに必須のアイテムというわけですね。
ソロ用の焚き火台を選ぶべし
焚き火台の購入は初心者の方にとって悩みどころとなることが多いです。
というのも、一口に焚き火台と言っても販売されている製品はそれぞれのコンセプトから独自の形状を持ち、大きさも形も千差万別です。
当然性能も違ってきますから、初心者の方にとって製品選びはなかなか難しい作業になります。
非常にバラエティに富んだ製品の中から自分に合った一品を見つけ出すにはどうすればいいのか考えてみましょう。
移動手段や使用目的を想定すると製品選びが楽になる
初めての焚き火台購入の際にはまずどんなところでキャンプをするのか、そこまでの移動手段や実際に火をたくシーンを想像してみましょう。
車で移動するのであれば大きなサイズでも構わないかもしれませんが、もし車から降りて徒歩で山を歩くのであれば重荷になるので軽めのサイズが良いかもしれません。
また実際に火を使うシーンではどんな目的で火をたくのかも考えましょう。
焚き火台は幻想的な時間を演出する道具であると同時に、体を温め冷えを防ぐ役割も果たします。
もし火を使って調理をするのであれば、調理器具を乗せて使用できる焚き火台が必要です。
ご自身がどんな環境で、どんな目的で使用するのか具体的にイメージできれば、焚き火台の選択がとてもしやすくなりますよ。
では次の項から実際に製品を選ぶ際のポイントや着眼点を個別に見ていきます。
具体的な選択基準1:サイズと携行性
最初に考えるのはサイズと携行のしやすさです。
ソロキャンプでも、オートキャンプなどで車のすぐそばで使えるのであれば多少かさばっても問題ありません。
逆に、ソロキャンプ用に卓上で使用できる非常にミニサイズの焚き火台も人気です。
また重さについては素材も関係します。
主にステンレス製とチタン製に分かれますが、チタン製の方が軽さの面で秀でています。
ステンレス製と比べると多少高値となるので、費用とのバランスを考えながら選択が必要です。
具体的な選択基準2:調理のしやすさ
もし火を使って調理をすることを考えているのなら、調理を可能にする付属品が付いているかどうかもポイントになります。
焚き火台自体はそもそも火をたくための台ですから、基本的に調理器具ではありません。
それでも調理に使われることが多いので、ゴトクなどの付属品とセットになっている製品もあります。
付属品が付いていない物でも、別売りで買えるものもあります。
製品によっては、ダッチオーブンをつるして使えるように三脚状になっている焚き火台もあります。
山歩きがメインで簡単な携行食で済ませるという人は調理機能については考えなくても大丈夫ですが、火を使って調理をしたい人はこの点についてもポイントになります。
具体的な選択基準3:準備や後片付けのしやすさ
選択基準1とも関連しますが、製品の中は分解して収納できるタイプもあり、持ち運びには便利です。
反面、使用する際には組み立てが必要となり、初心者の方は手間になるかもしれません。
薄暗くなってきた中で細かい部品を組み立てるようなシーンを想像すると、分解・組み立てが必要なものよりも、ワンタッチで使用環境が整い、後片付けも楽な製品の方が初心者の方には使い勝手が良いでしょう。
具体的な選択基準4:付属品の充実性
製品によっては、火おこしや火の維持がしやすいようにするアイテムが付いてくることもあります。
例えば「ロストル」は焚き火台の底に敷くことで風通しを良くし、燃焼効率を上げてくれます。
長時間火を楽しみたい、調理の際に火力を安定させたいという時に役に立ちます。
また灰受け(アッシュパン)があれば灰の処理が楽になります。
余裕があれば、こうした付属品についても考慮するとキャンプが楽になりますよ。
焚き火台とセットで用意すべきアイテムは?
ここではソロキャンプで焚き火台とセットにして持っていくべきアイテムを見ていきます。
①手袋
キャンプでは色々な道具を使う際に手をケガしてしまうことがよくあります。
火をたく際の火傷やナイフを使用する際のケガを防止するため、キャンプ用の手袋があると安心です。
②トング・火箸
調理をするなら、お肉を反転させる際などにトングがあると便利です。
また火にくべる薪の位置や量を調整する時に火箸があると安全です。
③ナイフ
キャンプでは様々なシーンで重宝しますが、例えば火にくべる薪の大きさを調整するときにナイフがないと大変です。
④着火アイテム
ライターやチャッカマンなどの道具があれば大抵は火を起こすことができると思いますが、より短時間で確実に火をおこしたい、初心者なので火を起こせるか不安という人は、着火剤を持っていくと便利です。
固定タイプやゼリー状のものなど色々ありますが、着火剤を使うと勢いよく火が燃え上がり、火おこしを助けてくれます。
なお燃料本体となる薪もホームセンターなどで売っているので購入して持って行ってもよいですが、サイズが大きいとソロキャンプ用の小さな焚き火台ですぐに使えないこともあります。
その場合はナイフで削ったり、現地調達で枯れ枝を集めるのも手です。
生木は湿っていて燃料には適さないので枯れ枝を集めることと、針葉樹は煙が多くでるので、観賞用には広葉樹の枯れ枝を用いるようにしましょう。
焚き火台選択で失敗しないために
実際の焚き火台選択にあたっては、ネット上でどんな製品があるのか確認していくことも重要ですが、それだけでは実物の感触やサイズ感などが分かりづらいと思います。
そこで、できれば近所のホームセンターやキャンプ用品店などに出向いて、実際に売られている製品を確かめ、可能であれば手に取って触ってみることをお勧めします。
何もそのお店で購入する必要はありませんが、実際の製品を手に取るとキャンプ場で使用するイメージがより鮮明に湧き、自分が求める機能を実感しやすくなります。
店頭で実物の感触やサイズ感を知ったうえで改めてネット等で製品検索をするとより深い角度で製品選択をすることができるようになります。
少し手間ですが、可能であれば時間を取って実際の製品を手に取ってみてください。
まとめ
今回は初めてソロキャンプを考える人に向けて、焚き火台の必要性や製品選びのポイントを一緒に見てきました。
焚き火台は実にバラエティに富んだ製品が売られているので、初心者の方は自分に合った製品を選ぶのが大変に感じるかもしれません。
それでも、アイテム選びもキャンプの楽しみの一つと考えましょう。
まずはご自身の利用シーンを頭に浮かべて、イメージを膨らませてください。
焦る必要はありませんから、ソロキャンプの友となる良い焚き火台を見つけてくださいね。