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こんにちは、もめです!
ソロキャンプには様々な楽しみ方がありますが、焚き火に憧れてソロキャンプを始めた!という方も多いのではないでしょうか。でも、キャンプを始めたばかりの頃は焚き火のやり方なんてわからないですよね。
今回は、これを読めば焚き火のイロハがわかるような、ソロキャンプの焚き火のやり方をまとめてみました。持ち物リストや片付け方も一緒に解説しているので、これから焚き火に挑戦するという方は、ぜひチェックしてくださいね。
焚火はソロキャンプの魅力の1つ!その楽しみ方はいろいろ
焚き火はソロキャンプの魅力の1つですが、一言に焚き火といっても楽しみ方は様々です。まずは、そのさまざまな楽しみ方を、私の体験に基づいて4つほど紹介します。
楽しみ方1:お気に入りの着火方法は?苦労するのもまた一興
まずは焚き火の着火から。焚き火の着火には本当にいろいろな方法があるんです。例にいくつか挙げてみると、
- 固形やゼリー状の着火剤で気軽に。
- 牛乳パックや新聞紙などのあるもので。
- 松ぼっくりや松の皮など燃えやすい自然のもので。
- 薪を割ったり、フェザースティックを作ったりして燃えやすい工夫をして。
- ファイヤースターターで火花を散らしながら、ロマンある着火方法で。
- 麻のひもなど、自作の火種を作ってみる。
などなど、パッと思いつくだけでもこんなにもたくさんの着火方法があるんです。これらを組み合わせて火をつけようと奮闘します。
例えば、ファイヤースターターでの着火はとっても大変です。場合によってはなかなか火がつかなくて、何十分も格闘しなければならないこともあります。でも、その苦労が以外にも楽しかったりするのです。
そしてもちろん、着火剤で楽をするのも1つの方法です。こんな風に人によって様々な方法を選択できる楽しさが焚き火にはあるんです。
自分のお気に入りのやり方を見つけてみてください。
楽しみ方2:どんな組み方をする?炎を育てる楽しみ
焚き火を着火した後は、その組み方や火の育て方でも楽しめます。
薪は適当に重ねてもなかなか上手く燃えてくれません。空気をしっかり通るように組まないと、うまく燃焼せずに消えてしまうことだってあります。
使っている焚き火台や風の状況などをみて、どんな風に組んだら上手く燃えてくれるかな~と考えて薪をいじる作業が私は好きです。
上手く燃やすためだけでなく、炎を高く燃え上がらせたい場合は高く三角形に組んだり、料理に使うときには熾火(薪が赤く静かに燃えている状態)に調節したりと、その時の用途によって組みなおすのも楽しいですよ。
楽しみ方3:マシュマロを焼いてみる
焚き火は料理に活用することもできます。とはいっても、初心者にとって焚き火を使って料理をするのは少し難易度が高い(特に火力調整)ので、まずは王道、マシュマロを焼いて楽しんでみましょう。
焚き火が熾火になったらマシュマロを串にさし、少し離れたところで炙ります。熾火からの遠赤外線でじんわりと焼かれたマシュマロは、外はカリカリ、中はとろとろでとっても美味しくなりますよ。
焚き火をするのなら、ぜひ一度はやってほしい遊び方ですね!
ちなみに、炎が上がっている状態で調子に乗ってマシュマロを近づけすぎると、マシュマロが炎上するのでお気を付けください。これはこれで、楽しいのかもしれませんが(笑)
わかりづらいですが、マシュマロ炎上中です。↓
楽しみ方4:1人で焚火と向き合う時間
私がソロキャンプをする理由の1つとして、1人で何も考えずにぼーっとできるから、というものがあります。そのぼーっとする時間に焚き火はぴったりなのです。
静かで少しひんやりしている夜のキャンプ場で、揺れる炎を1人眺めます。
この時間を過ごしたくてソロキャンプに行きたくなるくらいには、大好きな時間です。
ソロキャンプで焚き火をするのなら、ぜひとも、何もしない焚き火と黙って向き合う時間も作ってみてください。
ソロキャンプでの焚火を楽しむための持ち物リスト
さて、私の焚き火の楽しみ方をいくつか紹介したところで、実際に焚き火をする準備に移っていきましょう。
まずは何を用意すればいいのか、ですよね。私がソロキャンプの時にいつも持っていっている、これがあれば焚火を楽しめるよ!というセットを紹介します。
これから道具を集める際の参考にしてください。
「もめの焚火セット」
- 焚き火台
- 火種(着火剤)
- ガストーチ
- バトニングナイフ
- ノコギリ
- 火吹き棒
- レザーグローブ
- 火ばさみ
- 薪
- 火消壺
焚き火台
焚き火台は名前そのまま、焚き火をするための台です。
もしかしたら、焚き火と言えば大きい石でかまどで作って、地面で薪を燃やすイメージがあるかもしれません。でもじつは、そのような「直火」ができるキャンプ場は、あまり多くありません。
多くのキャンプ場で許可されている焚火は、焚き火台を使用しての焚き火です。
これは地面が芝生で燃えやすく、処理が大変といった理由や地面へのダメージを減らすためなど、キャンプ場によって理由はさまざま。
直火可能なキャンプ場でしかキャンプをしないと決めているわけでなければ、基本的には焚き火台を使うものだと思って、最初に焚き火台を買っておくのがおすすめです。(直火可のキャンプ場は本当に少ないです)
焚き火台にはコンパクトなものから数人で囲える大きいものまで、いろいろなサイズがあります。ソロキャンプの場合は、持ち運べるかどうかや、使用時の気軽さで選ぶのがおすすめです。
例えば私は、普段はザックを背負って徒歩でキャンプをしているため、ザックに入る薄く軽い焚き火台、UCO(ユーコ)の「ミニフラットパック グリル&ファイヤーピット」を使っています。使用時の展開も楽なので、ソロキャンプでも気軽に使えて、お気に入りです。
車でのキャンプでしたら、例えば、そこまで小さく畳むことはできないけど焚き火がしやすい、SnowPeak(スノーピーク)の焚き火台が王道です。
自分の目指すスタイルに合った焚き火台を探してみてください。
火種(着火剤)
着火は冒頭の楽しみ方でも触れたとおり、様々な着火方法があります。固形着火剤や牛乳パック、松ぼっくりなど。
どんな方法にするにせよ、自分で決めた火種を最低1つは用意しておきましょう。ファイヤースターターと固形の着火剤など、2パターン以上用意できると、片方が上手くいかなくても対処しやすいのでさらに安心です。
私はいつも、調理にも活用できるので、水色の固形燃料を着火剤として使うことが多いです。
ガストーチ
ガストーチは簡単に火をつけられる道具です。タバコ用のライターでも代用可能ですが、できればアウトドア用の着火口が伸びるタイプや離れているタイプが、楽で火傷する心配も少ないです。
私は、コンパクトで着火口が伸びるタイプのガストーチ、SOTOの「スライドガストーチ」を愛用しています。
●使用時は伸ばして安全に、収納は縮めてコンパクトに。
●炎温度1,300℃の強力耐風バーナーが、アウトドアシーンをバックアップ。
●さまざまなものに安全着火。
●燃料は充てん式。経済的なカセットガスの他、ライターガスも使用できる。
バトニングナイフや斧
市販やキャンプ場で売られている薪は、多くがだいたい同じ太さで束ねて売られています。その太さのままだと火をつけにくいことが多いので、薪を割れる道具が1つ必要です。
ナイフや斧、ナタが代表的な薪を割れる道具ですね。
それぞれの違いについて簡単に説明すると、ナイフはコンパクトですが、太く固い薪や節がある薪は割れません。斧は太く固い薪でも割ることができますが、大きく重いので細かく割くのには向いていません。ナタは、とりあえずはナイフと斧の中間のイメージでいいと思います。
これまた自分のスタイルと相談して選びましょう。一番ベストなのは3つすべて用意して、状況によって使い分けられたらいいですね。
私は荷物の関係でナイフのみで頑張っています。が、たまに割れない薪があって困ります。(そういう時は頑張って燃やします笑)
刃体の長さ:約10.4cm 全長:約22.4cm 刃厚:約3.2mm 重量:約101g(ナイフのみの重量)
付属品:プラスチックシース 生産国:スウェーデン
ノコギリ
ノコギリは、必要な人と必要でない人がいます。市販の薪が収まらない小さい焚き火台を使っている人は、コンパクトなノコギリがあると便利です。
例えば、私が使っているUCOの焚き火台「ミニフラットパック グリル&ファイヤーピット」は、小さいので市販の薪が入りません。そのため、いつもナイフでバトニングをする前に、ノコギリで半分にしています。
ソロキャンプだと、私が使っているシルキーの「ポケットボーイ」のような折りたためるノコギリがおすすめです。
おすすめ用途:造園剪定・アウトドアに最適
おすすめユーザー:ちょっとした剪定に手軽に持ち運びたい方
おすすめの太さ:直径2~4センチの生木
火吹き棒
火吹き棒は、焚き火に空気を効率良く送り、火力を調整できる道具です。細長いストローのような形状で息を吹き込めるようになっています。
原理はBBQで使ううちわと一緒。うちわをさらに効率よく、ピンポイントに空気を送れるようにしたイメージです。
炎は、熱と酸素と燃料(今回の場合は薪)の3つの要素が掛け合わさることで燃え上がります。例えば焚き火台内の空気の通りが悪くなると酸素が十分に供給されずに、火が弱まってしまいます。
火が弱まると新しい薪を追加しても、その薪は十分に熱されずになかなか燃えてくれません。
そこで、この火吹き棒で息を吹きかけ、空気(酸素)を送り込むことで、再び熱・酸素・燃料の3つの条件が満たせれ、焚き火の火力が上がるのです。
かさばるものでもないので、1本持っておくと焚き火の楽しさがアップしますよ。
材質:ステンレス鋼
用途:キャンプ、ピックニック、登山、アウトドア、 バーベキュー
レザーグローブ
焚き火をしていると何かと熱いものに触れる機会が多いです。落ちてしまった薪を拾ったり、ちょびっと薪の向きを調節したり、焚き火台を動かしたりなど。
ただの軍手だと心細いので、厚手のレザーグローブがあると安心です。
特徴1、柔らかい牛表革を使用。
特徴2、内側に生地を使うことで肌触り良好。
火ばさみ
焚き火がうまく燃え上がらないときは、大抵が空気の流れが悪いときです。そんなときは燃えている薪を組みなおして、空気の通りを良くします。さすがに燃えている薪を手でいじるのは無理があるので、簡単なものでもいいので火ばさみがあったほうが良いです。
アウトドアメーカーが出しているかっこいい火ばさみもありますし、100円ショップで売っているいかにもBBQに使ってそうな火ばさみでも全然問題ありません。
私は100円ショップで買ったものをずっと使っています。意外と軽くて細いので、パッキングしやすくて優秀なんですよね…(下の製品と同じ形のもの)
薪
焚き火にはもちろん燃料、薪が必要です。キャンプを始めたばかりの頃、薪はどこに売っているのだろうと悩みますよね。
薪は意外といろんなところに売っています。まず、利用するキャンプ場にないかをチェックします。価格が高いこともありますが、わざわざ買いに行かなくてもいいので一番楽な方法。
こんな薪販売カーがやってくるキャンプ地も?!↓
キャンプが盛んな地域は周辺のお店に売っていることも多いです。例えば、ホームセンター・スーパー・コンビニなど。大体400円~700円(1束)ほどで購入できます。稀ですが、近くの公民館など公共施設で売っていることも。(近くにスーパーなどがない地域によくある)
キャンプ場の近くになければ、事前に買っておいて持ち込むことになります。この場合はお気に入りの仕入れ先を決めておくと便利ですね。
私は徒歩キャンプで運ぶのが大変なので、この方法はほとんどしたことありませんが、車でのキャンプで安く仕入れることができれば、一番お得で楽な方法になります。
意外とAmazonでも買える。↓
火消壺
火消壺とは、焚き火を終えた後の灰や炭を入れると消火できる道具です。
重量:(約)640g
材質:本体・ふた/アルスター鋼板、スタンド・ハンドル・つまみ/鉄(クロムめっき)
セット内容:本体×1、ふた×1、スタンド×1、ハンドル×1
先ほど火吹き棒の説明で、薪は熱・酸素・燃料の3つの条件が揃えば燃える、と説明しました。火消壺もその原理を利用する道具で、筒に炭等を密閉し、3つの内酸素を遮断して、消火することができます。火吹き棒は空気を送って燃え上がらせるので、この逆ですね。
焚き火をやるからには、終わるときのこともしっかりと考えなければなりません。薪が燃えたまま片付けるわけにはいかないので、このような“確実に”消火できる手段を持っておく必要があるというわけです。
焚火のやり方を手順に沿って解説!
私がいつも焚き火するときに使う道具を紹介しました。この見出しではそれらを使って、実際の焚き火のやり方を順を追って解説していきます。基本的にはいつもこの流れで焚き火を楽しんでいます。
1:薪を適切な大きさに割る
まずは買ってきた薪を適切な大きさに切って割ります。
私の焚き火台は小さいので、市販の薪が入りきりません。そのため、コンパクトなノコギリで半分に切ってから薪割りをします。
全部半分にするのはちょっと大変です。運動だと思って頑張ります。↓
半分にしたら、1/3~半分くらいの薪はナイフで細かく割っていきます。細かく割るのは燃えやすくするため。最初に勢いづくまでは細い薪からだんだんと太いものにしていきます。
薪を割る方法「バトニング」は、Youtubeなど動画で勉強してみるのがわかりやすくておすすめです。
2:焚火台を広げ、火の付きやすいものから組んでいく
薪の準備を終えたら、焚き火台を広げます。
焚き火台に、下から火種(着火剤)→木の皮・木くずなど燃えやすいもの→一番細い薪→2番目に細い薪のように火の付きやすいものから組んでいきます。火は上に上がっていくので、火種は一番下にします。
ガストーチで着火する場合は、最初からある程度薪を組んでおいた方が火をつけるのが簡単です。
ちなみに、火打石などで着火する場合はまた手順が少し変わってきます。今回は比較的簡単なガストーチでの着火を紹介しています。
3:着火してしばらく様子を見る
ガストーチで火種に着火します。
着火したら、薪をいじりたくなる気持ちを抑えて、しばらく様子を見ます。ここでなかなか燃え広がらないからと言って、無駄に薪の組み方を変えたりすると、熱が分散して上手く燃えてくれません。
火の勢いが弱いと思っても、軽く火吹き棒で空気を送り込む程度に留めておきましょう。
4:火が少しずつ大きい薪に移って行ったらさらに太い薪を追加する
組んでおいた比較的太めの薪にも火がついてきたら、少しづつさらに太い薪も追加します。
いきなり太い薪には火がつかないので、細い薪からだんだんと太い薪に火を移していくイメージです。
太い薪にまで火がついたら大抵は安定して燃え続けてくれるでしょう。
5:適宜風の通りを考えて薪をいじる
太い薪を追加していると、いつの間にか空気穴をふさいでしまい、酸欠で火が弱まってしまうことがあります。そんなときは火ばさみで風が通るように薪をいじってあげます。
これも焚き火の楽しいところです。
焚き火の育成ゲームをしている感覚で育ててあげましょう。
6:火の勢いが弱まってきたら火吹き棒で空気を送ってあげる
焚き火の育成ゲームを放置しすぎて火が弱まってしまったら、火吹き棒で火を復活させます。ぱっと見消えているものでも、空気を送ってあげるだけで意外と復活してくれます。
これを逆に応用して、トイレに行くときに、空気の通りを悪くして焚火をわざと弱め、戻ってきたら火吹き棒で復活させるなんてことも出来ます。ここまでできたら焚き火マスターと呼んでも差し支えないでしょう!
焚火を楽しんだ後はしっかりと後片付け!片付けのやり方
先ほど焚き火マスターと呼んでも問題ないと書きましたが、半分嘘でした。すみません。片付けまでしっかりできてから、焚き火マスターと名乗りましょう。
ということで、最後は後片付けのやり方です。後片付けは過去に1記事まるまる使って詳しく書いた記事があるので、そちらを読んでいただくのもおすすめです!
1:焚き火を終える1時間前ほどから薪をくべるのを止める
焚き火の片づけは、焚き火中から始まります。薪は一度追加すればしばらく燃え続けますから、終わる予定時間より少し前から薪をくべるのを止めます。目安は大体1時間前です。
22時に焚き火を終えるのなら、21時頃にはもう薪の追加を止めて、片付けのフェーズに移行します。
2:火消壺などで空気を遮断し確実に消火する
薪を追加しなければ、燃えている薪は灰や小さい炭になるまで燃え続けて焚火は終わります。かなり小さくなってきたな、と思ったら火消壺に入れて確実に消火します。
水をかけるだけでは確実に消火できていないことが多いため、最終的には、必ず空気を遮断することで消火してください。
火消壺が無ければアルミホイルで包んで処理することも可能です。火傷に気を付けて包みましょう。
3:消し炭はキャンプ場で捨てる or 持ち帰って適切に処理する
火消壺に入れて消火した炭の処理方法は、キャンプ場によってルールが異なります。主に2つの処理方法があります。
- キャンプ場で捨てることができる
- 自宅に持ち帰り
キャンプ場で処理する場を用意してくれている場合は、所定の場所にしっかり捨てます。
もし消し炭もすべて持ち帰りとなっている場合は、火消壺にいれたままか、時間が経っていてしっかり消火できていれば、アルミホイル等に包んでゴミ袋で持ち帰りましょう。
持ち帰った後は自治体の処分ルールに従って処分してください。
焚き火のやり方をマスターしてソロキャンプを楽しもう!
今回は、ソロキャンプでの焚き火の楽しみ方から、持ち物・やり方・片付け方まで、ソロキャンプで焚き火をしたいと思ったら、これを読めばOK!な記事を目指して解説してみました。
焚き火の楽しみは、キャンプでしか味わえない魅力の1つです。
この記事を参考に、気になるところはさらに調べて、安全に正しく焚き火を楽しみましょう!