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この記事をご覧になっている方は、冬山初心者の方・冬山デビューを考えている方が多いでしょう。冬山用アイテムは様々なアウトドアブランドが作っていて、どれを選べばいいのか分からなくなってしまいがち。
今回の記事では、冬山用アイテムに強い国産アウトドアブランドの一つである「ファイントラック」について紹介します!
高品質な製品作りに定評があるブランドなので、アイテム選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
ファイントラック(finetrack)とは?
まずは、ファイントラックについて紹介します!
モンベルの元社員が作ったアウトドアブランド
「ファイントラック (finetrack)」は日本のアウトドアブランドで、創業は2004年と比較的新しい企業です。
創業者の金山洋太郎さんは、なんと元モンベルの社員!
その金山さんは、「どこにもないまったく新しいモノを」という思いから、ファイントラックを立ち上げました。
今では山岳ガイドと言ったプロフェッショナルを始めとして、愛用者がどんどん増えています。
ドライレイヤー, 5レイヤリングなど革新的なアイテムを開発
ファイントラックが作る製品は、基本を踏襲しつつも他のメーカーにはない個性的なものが多いです。
例を挙げると、
- ドライレイヤー:ベースレイヤーの下に着るウェアで、汗冷え・蒸れを抑えることができる
- 5レイヤリング:最大5着のウェアを重ね着することで、雨・雪などあらゆる状況でも快適に行動できる
- ファインポリゴン:ファイントラックが独自開発した保温素材。保水しにくく撥水しやすいため暖かい
特にドライレイヤーは、登山以外にもランニングやウォータースポーツとも相性がよく、ファイントラックの看板商品と言えます。
社員の公式ブログがガチ過ぎると一部で話題に
ファイントラックの公式サイトには、スタッフが体験したアクティビティのブログが載っています。
その活動内容は幅広く、
- アルプス縦走
- 沢登り
- アルパインクライミング
- バックカントリースキー
など、通常の登山よりも体力や技術が必要なアウトドアに挑戦しています。
ファイントラックの理念の一つには「遊び手が創り手」というものがあります。実際にアウトドアに触れている人だからこそできる製品作りを重視しているんですね。
夏山から冬山へデビューするときに必要になるもの
ここでは、春〜秋の登山の経験がある登山者が、冬山に挑戦する際に買い足す必要があるアイテムを紹介します!
※細かく挙げるとキリがないので、代表的なものです!
ウェア
ウェア選びで重視したいのは、何と言っても保温性!
ベースレイヤーは生地が分厚い冬向けのものを購入しましょう。暖かさをアップさせるのに手軽なのは、ベースレイヤーのグレードを上げることです。
また、一番外側に着るハードシェルも雪対策には必須。
ハードシェルの生地は防水で雨や雪を寄せ付けません。また、ハードシェルの生地はザラザラしていて、万一雪の上を滑ってしまっても止まりやすい仕組みになっています。
ハードシェルは登山道具の中でもかなり高価ですが、アウトドアブランドのものをケチらずに購入しましょう。
手袋 (グローブ)
指先は冷えやすく、冬山用の手袋をつけていないと凍傷になる恐れがあります。
冬山では、ウールなど暖かい素材の手袋と、防水の素材の手袋を重ねて着用するのがベター。
ただきちんとフィットしていないと指先感覚が鈍くなり、飲食時やテントの設営時に苦労することも。
サイズ感は妥協しないようにしましょう。
バラクラバ (目出し帽)
バラクラバって何だ!?って思う方は多いかもしれません。
簡単に言うと、「ドラマやアニメで強盗が被っているマスク」でしょうか。目と口以外が隠れるマスクで、「目出し帽」とも言います。
バラクラバを着用していないと風や降ってくる雪がダイレクトに顔に当たるので、顔がめちゃくちゃ冷たくなります。顔は凍傷になりやすい部位なので、準備しておきましょう。
冬山用の靴
冬山用の靴と3シーズン用の靴を比べると、実は保温性に大きな違いがあります。
一見見た目は同じように見えますが、冬山用には保温材が入っています。実際冬用の靴を入っていても足先が冷える時はありますが、冷えを抑えることができます。
また、アイゼン(靴につけるスパイクのようなもの)は冬用の靴に着用することを想定しているものがほとんど。
アイゼンは靴にがっちり固定できるようになっているので、3シーズン用のものでは素材が柔らかすぎます。アイゼンが外れてしまうことは冬山では命取り!
必ず冬用の登山靴を使用しましょう。
アイゼン, ピッケル
冬山で最も怖いことの一つは、滑落すること。
滑落をしないためには、靴につけることで氷の上でも滑らないようにする「アイゼン」や、斜面での歩行をサポートする「ピッケル」が必須。
特にピッケルは、滑落しても使い方次第で体を止めることができます。
だいたい毎年12月頃から、滑落停止の講習が各地で行われています。登山ブランドや山岳連盟などの様々な団体が主催しているので、冬山デビューするなら調べてみてはいかがでしょうか?
冬山デビューにファイントラックがおすすめな3つの理由
ここでは、冬山に挑戦する際にファイントラックのアイテムがおすすめな理由を3つ紹介します(主にウェア関連の話です)!
その1: 他社ブランドのアイテムとも組み合わせやすい
ファイントラックの提唱する「5レイヤリング」では5着の重ね着を想定しているので、他のメーカーとも合わせやすいです。
もちろん全てのウェアをファイントラックにすることで最大限の力を発揮するようにできてはいます。しかし、ドライレイヤーやミッドレイヤーなどは取り入れやすく、手軽に保温性・快適性をアップできます。
「5レイヤリング」は蒸れを解消することにも重きを置いているので、多少着膨れしても暑すぎることはありません。
その2: 冬山を想定しているアイテムが多い
ファイントラックのアイテムは、冬山やクライミング、バックカントリースキーといった過酷な環境を想定しているものが多いです。
なので、他のメーカーと比べると冬山を想定したアイテムのラインナップが充実しています。
ハードシェルや手袋など、どれも厳冬期の高所登山でも使用できるよう作られています。
その3: 国産ブランドなのでアフターケアの対応がスムーズ
国産ブランドのファイントラックは、メイドインジャパンもこだわりの一つ。
もし製品にトラブルがあっても、修理まで国内でおこなっているのでスピーディに対応してもらえます。
ウェアの穴空きやパーツの交換などの細かな修理も、有料になりますがアフターケアの対象。
直営店に持ち込めば、より早く見てもらえるでしょう。
ファイントラックのおすすめアイテム
それでは、冬山で使えるファイントラックのアイテムを紹介します!
ウェア (ドライレイヤー, ハードシェル)
冬山用ウェアの選び方
寒さが厳しい冬山では、ベースレイヤーからミッドレイヤーまで暖かいものを着用し、一番外側にはハードシェルを着用しましょう。
ですが、ただやみくもに重ね着するだけだと暑くなって汗冷えに繋がるので注意!
ハードシェルを除くと、重ねるのは多くて3着。その3着も透湿性の高いものを選んで、動いても極力蒸れないように意識するのが良いですね。
参考までに筆者が冬山(マイナス10℃まで)に登るときは、
- ドライレイヤー
- ベースレイヤー
- 化繊ダウン
- ハードシェル(雨・雪が降ったら着用)
のレイヤリングですが快適です!
おすすめのドライレイヤー
汗冷え防止の定番アイテム「スキンメッシュ」
ドライレイヤーの定番「スキンメッシュ」はあらゆるスポーツに対応できるウェア。
ベースレイヤーの下に着用することで、汗冷えや蒸れを抑えられます。
また、外側からの水分の侵入を抑える生地なので、もし急な雨に降られても体を冷やす心配が少なくなります。
夏場は着ると暑くなってしまいますが、秋〜春にオールラウンドに活躍できる汎用性が高いアイテムですね。
寒さに弱い人には「ドライレイヤーウォーム」
素材: ポリエステル90%、ポリウレタン7%、複合繊維(ポリエステル)3%
「ドライレイヤーウォーム」は保温性を備えたドライレイヤー。
筆者は実際に愛用しているのですが、着た瞬間に体がポカポカしてきます。そして暖かくても蒸れることはありません。
人によって寒さの耐性は異なりますが、寒さに弱いという自覚があるならこのドライレイヤーがベストでしょう。
冬山以外にも、沢登りやスキーのように濡れを伴うシーンで活躍するアイテムです。
おすすめのハードシェル
ストレスフリーを追求したハイエンドモデル「エバーブレスアクロ」
素材(表): 50デニール4WAYストレッチナイロンタフタ
素材(裏): 20デニールポリエステルニット
素材(中間層): エバーブレス®メンブレン
「エバーブレスアクロ」のキャッチコピーは「雪山最強のハードシェル」。ファイントラックの技術を結集したモデルです。
冬山でもストレスフリーに行動できることを追求していて、
- 強度が高い生地を使用
- ストレッチ性の優れた素材を部分的に使用しているので動きやすい
- 蒸れを排出する大きなベンチレーション
といった特徴があります。
冬山にオーバースペックはないので、財布が許せば選択肢に入れましょう!
スキー, スノボーもするならフィット感のある「エバーブレスグライド」
素材(表): 50デニール4WAYストレッチナイロンリップストップ
素材(裏): 20デニールポリエステルニット
素材(中間層): エバーブレス
バックカントリースキー、スノボーに特化したのが「エバーブレスグライド」。
基本的な素材は先に紹介したエバーブレスアクロと同じですが、滑るために最適な設計になっています。
ストレッチ性が高い生地を使用することで体にフィットしつつもバタつきを抑えられ、さらに保温性・透湿性も備えています。
スキーヘルメットに対応するフードや、巻き上がった雪がウェアに入らない袖口など、要所要所にこだわりが見られます。
手袋 (グローブ)
冬山用手袋の選び方
冬山に使う手袋は、保温性を重視したインナーグローブと防水性を重視したアウターグローブの二重にするのが一般的。
指先感覚は冬山でも重要なので、試しに着用してみるとサイズ選びで失敗しにくいです。
また、インナーグローブが濡れてしまうと凍傷に繋がりかねないので、予備を準備しておくのが定石です。
おすすめのインナーグローブ
蒸れなく保温性アップ!「パワーメッシュインナーグローブ」
「パワーメッシュインナーグローブ」は、手袋バージョンのドライレイヤー。
冬山ではこの上に更にインナーグローブとアウターグローブを着用するのが良いですね。生地が薄いので3重にしても操作性はそのままに蒸れを抑えられます。
秋の登山・冬のジョギングといったシーンではこれ一枚でもちょうど良く、意外と様々な場面で活躍しますよ!
おすすめのアウターグローブ
保温材入りで汎用性の高い「フラッドラッシュEXPグローブ」
素材(表): ポリエステル94%, ポリウレタン6%
素材(裏): ポリエステル100%
素材(中綿): ポリエステル100%
インナーとしてもアウターとしても万能に使えるのが「フラッドラッシュEXPグローブ」。
保温材が入っているので暖かい上、撥水性に優れているので多少の雨は寄せ付けません。また、タッチパネルに対応しているのでスマートフォンなども使用できます。
アウターとしてもう一着重ねたいところですが、荒天でなければこれだけでも十分ですね。
バラクラバ (目出し帽)
バラクラバの選び方
バラクラバ選びで重要な要素の一つがサイズ感。
保温性ももちろん大切ですが、バラクラバはサイズが合ってないとかなりストレスを感じます。顔にフィットしすぎると突っ張る感じになり、緩すぎると隙間から風が入ってきます。
バラクラバのサイズは大体1種類〜2種類。顔に直接つけるので試着にちょっと抵抗を感じますが、試着はすごく重要です!
いくら素材や機能性が気に入ったとしても、顔に合わなかったら別のものにしましょう。
おすすめのバラクラバ
凍りにくく高所登山で使いやすい「ドライレイヤーウォームバラクラバ」
素材: ポリエステル90%, ポリウレタン7%, 複合繊維(ポリエステル)3%
「ドライレイヤーウォームバラクラバ」は、その名のとおりドライレイヤーのバラクラバ。
そもそもドライレイヤーなので、単体で使うには保温性能が心もとないものの、寒さが厳しくない場所ならベストかも?
撥水性能が高いので凍りにくく、通気性はいいので呼吸を妨げません。
他のバラクラバと比べるとサングラスと併用しても曇りにくいので、シーンを選べば快適に冬山登山ができます。
保温性と通気性を両立した「メリノスピンバラクラバ」
ウール素材で体温をキープできるのが「メリノスピンバラクラバ」。ドライレイヤーとレイヤリングすることで、更に保温性をアップすることも可能。
また、ファイントラック独自の「ブレスルーター」というシステムを採用しています。これによって保温力と呼吸しやすさを両立しています。
ヘルメットにも対応しているので、高所に登るならこのバラクラバが無難ですね。
登山で持っておきたいその他のアイテム
最後に冬山に限らず登山で持っておきたいアイテムを2点紹介します!
水で濡らして拭くだけで油・皮脂を落とせる軽量ハンカチ「ナノハンカチ」
登山で困ることの一つが、シャワーやお風呂がない環境。
そんな時に使いたいのが「ナノハンカチ」。
ファイントラック独自の素材したハンカチは、なんと水だけで汚れや油・皮脂を落とすことができます!これと水があれば体の汚れ・臭いを和らげることができる嬉しいアイテム。
コンパクトに収納できる上、18gと軽量なので持ち運びも楽チンです。
重さ120g!いざという時のための超軽量シェルター「ピコシェルター」
素材: 15Dリップストップナイロン100%
本体サイズ: 75cm x 120cm x 95cm
収納サイズ: 7cm x 5cm x9cm
天気が変わりやすい登山で持っておきたいのが、シェルターやツェルトといった簡易的なテント。荒天で身動きが取れなくなったときや、遭難したときに生還する確率を格段に高めることができます。
ファイントラックの「ピコシェルター」は120gと超軽量なシェルター!
手のひらに収まるコンパクトサイズなので、バックパックにお守りとして入れておくのにぴったりのアイテムです。
ポンチョのように被ってもいいのですが、事前に設営する練習しておくのもいいですね。
直営店は原宿に!登山に詳しいスタッフが常駐
ファイントラック唯一の直営店は原宿にあります。
近くにはノースフェイスやアークテリクスの店舗も。アウトドアだけでなくアパレルにも強いアウトドアブランドが多く出店しているエリアですね!
ファイントラックのスタッフになるには登山の知識・経験が必要なので、店舗に立つスタッフも経験豊富な人ばかり。製品の性能やサイズ感などを相談したいなら、実際に行ってみるのがおすすめです!
冬山デビューはファイントラックのアイテムを買い足そう!
今回の記事では、冬山へのステップアップにぴったりなファイントラックのアイテムを紹介しました。
過酷な環境を想定したアイテムが多いファイントラックは、メイドインジャパンの高品質さにこだわって製品を作っています。
ぜひこの冬はファイントラックのアイテムで、冬山デビューしてみてはいかがでしょうか?