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引用:ぱくたそ
登山で注意したいのが「最もよく起こる」といわれる足首のねん挫や、ひざの痛みです。さらに、転んだ瞬間に地面に手を着くことで手首やひじ、肩などを傷めることもあります。そんな時に、応急処置として有効なのが「テーピング」です。
テーピングはダメージを受けやすい部位を補強し、トラブルの予防もできるうえ、ケガの再発防止もしてくれます。ここでは、テーピングの効果や巻き方をご紹介しましょう。
登山のときのテーピングはどのような目的があるの?
登山をする人が覚えておきたい知識が「テーピング」です。テーピングは以下のような目的のために行います。
■ ケガを予防する
「今まで登山でケガをしたことはない!」という人でも、前もってケガをしやすい部位にテーピングをするとケガの予防ができます。
■ ケガの再発を防止する
ねん挫などは1度なってしまうと再発しやすいものです。そこで、登山のときはテーピングをすることで再発を防ぐことができます。
■ 応急処置
登山の途中で転んで足や手首をひねったり、ひざが痛くなったりなどのトラブルを感じたときには、テーピングをすることで患部を固定し、悪化を防ぐことができます。
テーピングにはどんな効果があるのか?
引用:Instagram by shiniti.suzuki
テーピングは、以下のような効果を得ることができます。
■ 「動き」の範囲を制限できる
ねん挫や脱臼、じん帯の損傷などは「関節が正常な可動範囲」を超えたことで起こります。テーピングをすることで、関節の動きを制限するためケガの予防ができるのです。
■ トラブルのある部位を補強できる
関節や筋肉、じん帯や腱など、ケガやトラブルを起こして弱った部分にテーピングをすることで、補強して再発を予防します。
■ 気分的な安心感を得られる
テーピングで弱い部分を補強すると、精神的にも安心感が生まれるので、登山のときは歩くことに集中できます。
テーピングテープにはいろいろな種類がある!
ドラッグストアなどに行くといろいろな種類のテープが売っているので、どれを使っていいのか迷ってしまいます。テーピングは巻き方も大切ですが、目的に合ったテープを選ぶことが重要です。テープの名称はメーカーによっても異なりますが、一般的な名前でご紹介しましょう。
■ 非伸縮性テープ
「非伸縮性テープ」とは、伸びないテープのことで、強い固定や圧迫を目的とするときに使用します。ガチッと固定できるのでケガの予防・再発防止・応急処置にぴったりです。どちらかといえば、可動域が小さい指や手首、足首などに使うことが多いでしょう。非伸縮性テープは「白」と、貼っていることが目立たない「肌色」の2種類があります。
■ 伸縮性テープ
伸び縮みするテープのことで、いくつか種類があります。
1.ハード伸縮性テープ
厚みのある布製のテープで、固定性に優れながらもある程度動きを得ることができます。肩・ひじ・ひざなど「動き」が必要な部位にぴったりです。
2.ソフト伸縮性テープ
伸縮性や粘着性の高いテープです。固定力は強くないので「動き」を優先したタイプになります。
3.自着性伸縮テープ
通気性と伸縮性があるので手首や足首、ひざなどに最適です。包帯同士がくっつくタイプで、肌や衣類には付きません。
4.キネシオテープ
筋肉に沿って貼ることで、肌を引っ張り皮膚と筋肉の間にすき間を作る働きをします。そして、血液やリンパの流れをアップするのでコリ・痛み・腫れ・内出血などを軽くすることができるのです。
登山に持っていきたいテーピング用テープ
登山でねん挫をしたときは、最初に伸縮性のあるテープを使用して巻きます。仕上げに固定用のテープを数周し固定してください。テーピング用のテープにはいろいろな幅がありますが、登山に持って行くときには、「38ミリ幅」が最適です。おすすめのテープをご紹介しましょう。
非伸縮タイプ
38mm幅 12m巻き 1巻
伸縮タイプ
25mm幅 4m巻き(伸長時) 1巻
テーピング以外にも登山に持っていきたい道具
前項でもご説明したように、登山にテーピングテープを持って行くときには、伸縮性のあるテープと非伸縮性のテープの2種類を持って行きましょう。また、そのほかにも万が一にそなえて持って行ったほうがいい道具には、以下のようなものがあります。
● 鎮痛剤:ケガの状態によっては痛むときもあるので市販の鎮痛薬などを持って行きましょう。
● 止血用のガーゼやタオルなど:汚れないようにビニール袋などに入れてください。
● 精製水や消毒薬など
● 傷用の絆創膏や包帯など
● テープや包帯などをカットする医療用のハサミ
● 薄手の医療用手袋
そして、念のために覚えておきたいのが応急処置「RICES」です。ねん挫や骨折、打撲、内出血など痛みや腫れをともなうケガの応急処置のポイントです。「RICES」は以下の頭文字を取った言葉になります。
● Rest(安静):動かさない・安静にする
● Ice(冷却):患部を冷やす
● Compression(圧迫):腫れや内出血を抑えるために患部を圧迫する
● Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に持ち上げ内出血の量を抑える
● Stabilization/Support(安定/固定):患部を安定・固定しダメージを抑える
これらのことを頭に入れて、応急処置を行ってください。
いざというときの備えがあれば安心!
ケガの予防・再発・応急処置に大活躍するのがテーピングです。テーピングの正しい巻き方などは、おすすめのテープでご紹介した「バトルウィン」のホームページに「テーピングの巻き方」として写真付きで詳しく掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バトルウィン「Hou to taping」
http://www.battlewin.com/howto_taping/index.html