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引用:pixabay.com
暑い夏、少しでも爽やかな空気を求めて山へ出かける人も多いですね。都市部に比べれば山の気温は低いですが、それでも夏場に体を動かすとなれば、長ズボンよりも半ズボンが良いのでは?と考える方もいるかも知れません。今回は、夏の登山にはどんなパンツを選べばよいのか、丈の長さや素材などさまざまな観点からお伝えします。
やはり登山用パンツの基本は夏でもロング丈
夏場の登山、それほど標高が高くない山での気軽なトレッキングであっても、やはりパンツはロング丈が基本となります。ロング丈を選ぶ理由は、紫外線対策や虫対策など、主に肌を守るという目的からです。
ビーチなどでの強い日差しに比べれば山の紫外線はそれほど心配ないと考えがちですが、実は山は平地よりも紫外線が多いのです。標高が1000m上がると紫外線量は平地よりも10%増えると言われています。日焼けした時に赤くヒリヒリしてしまう肌質の方は特に、紫外線から肌を守るためにもロングパンツを選んで下さい。
また、虫対策も重要です。大きなスズメバチなどであれば飛んでいればすぐに気づくのでまだ良いのですが、アブやブヨ、蚊などはいつの間にか刺されてしまうことが多いです。特にブヨは一般的な虫除けスプレーなどが効かず、痒みや腫れもかなり激しくなるので、ロングパンツで肌を覆ってしまうことが一番の対策となります。
ハーフ丈でもOKなケースとは?
それでもやはり夏はハーフ丈やショート丈のパンツを履きたいと考える方は、タイツとの組合せがおすすめです。ロング丈のタイツを履いて肌を覆ってしまえば紫外線対策や虫対策の面でも問題ありませんし、水辺のレジャーやランニングなどのために既にショートパンツなどを持っていればそれを使いまわすことができます。女性で登山以外のスポーツをされる方ですと、ロングパンツの履き心地よりもタイツ&ショートパンツのフィット感のほうが慣れているという方も多いかも知れませんね。
Mサイズ
コンバーチブルパンツという選択肢も
ロング丈が良いのは分かるけど、当日の気候などによってやはりロングパンツでは暑いのでは?と思う時には、コンバーチブルパンツという選択肢もあります。
コンバーチブルパンツとは、ファスナー等によって膝下部分を取り外すことができ、ロングパンツとしてもハーフパンツとしても履けるタイプのパンツです。
登山の最中にやはり寒い、あるいは暑いと感じたときには、途中で簡単にロング丈やハーフ丈に変えることができます。
デメリットとしては、よく動かす膝周りにファスナーがあるためもたつく感じがしたり、ファスナー部分にストレッチ性がないために動きにくく感じるケースもあるようです。
登山用ロング丈パンツを選ぶ際のポイント
丈以外で登山用パンツを選ぶ際に気をつけたいのが、素材です。夏は特に汗をかくので、化繊素材がマスト。普段履いている夏物のパンツでアウトドア風のデザインのものがあっても、素材が綿だと登山には適しません。化繊に比べて重たく、汗をかいたり雨で濡れたときも乾きにくいなどデメリットが多いです。
化繊のパンツのなかでも、特にストレッチ性のあるものは動きやすくておすすめです。初めての登山であればコスパの観点で選んでもよいですが、ある程度登山を続けていくつもりであれば耐久性の高さも意識したいですね。
ある程度撥水性のある素材であれば、多少の雨はレインパンツを履かなくてもしのげることもあります。
対象:メンズ
登山用パンツにベルトは必要?不要?
男性の方ですと、パンツを履くときはほぼ常にベルトを締めているという方も多いと思います。登山のときはどんなベルトを使えばよいの?と思うかも知れませんが、実は、現在のトレッキングパンツは大半がベルト一体型となっているためベルトを用意する必要はありません。
ベルト一体型になっていない古いタイプのトレッキングパンツを既に持っている場合は、やはりアウトドアブランドのベルトがおすすめです。
快適な登山用パンツで楽しい夏の思い出作りを
お気に入りの快適なパンツがあれば、登山がもっともっと楽しくなります。素材や丈などのポイントを押さえたうえで、お気に入りの色やシルエットのパンツを見つけて、夏の登山をめいっぱい楽しんで素敵な思い出を作って下さいね!