この夏に日本百名山を踏破してみては?九州の日本百名山ランキング!

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登山を趣味にされている方であれば、いつかは日本百名山を踏破してみたいと考えていらっしゃる方は多く、春から秋口に掛けての登山ベストシーズンに挑戦してみようと計画を立てている登山初心者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。特に夏場の暑いシーズンには、標高の高い山々に避暑を兼ねての登山というのも面白いと思います。今回は、九州地区の日本百名山をランキング形式でご紹介して行きます。

 

5位 熊本県のシンボルともいえる 阿蘇山

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熊本県のシンボルでもある阿蘇山は、日本国内で2番目に大きなカルデラ台地を有する活火山で、特に中岳は活発な活動により火口付近への立ち入りを禁止されるほどです。但し、実際には阿蘇山と呼ばれる山は存在せず根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳の阿蘇五岳とその他の山々で構成された地域の総称となります。

ただ2016年04年の熊本地震でルートが寸断されている場所があるため、現在では入山規制の対象となっており、残念ながら高岳、中岳には登ることは出来ません。早期の登山道復旧を願い九州地区の日本百名山ランキング5位としてご紹介します。

高岳への登山ルートは、仙酔峡登山口から尾根伝いに山頂を目指す仙酔峡ルートをはじめ、日ノ尾尾根ルートなど大きく6つの登山ルートを有し、阿蘇山の雄大な景色を楽しみながら山頂を目指すことが出来ます。

特におすすめなのは、やはり仙酔峡ルートで季節によってはミヤマキリシマや沢山の野草を楽しむことが出来ます。尾根沿いの登山になり、溶岩で出来た道を登りますので注意が必要ですが抜群の眺望で、おすすめのルートです。高岳から中岳への縦走をして、火口の近くで自然の息吹を感じることも出来ます。

高岳への登山道が、早期に復旧し壮大な阿蘇の自然が楽しめるのを心待ちにしております。

 

4位 天孫降臨説話の舞台である 霧島連山

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鹿児島県と宮崎県にまたがり鎮座する霧島連山ですが、日本神話に登場する天孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が降り立ったとされ、霊峰高千穂山の天岩戸などの日本神話にゆかりのある山々が連なります。霧島連山は、現在も活発な活動を続ける活火山で、2011年の新燃岳の噴火により韓国岳から獅子戸岳、新燃岳、中岳を縦走する登山ルートは通行不可となっています。霧島連山の最高峰は、韓国岳(からくにだけ)で標高1,700mとなり山頂からは晴れていれば、錦江湾の桜島も望むことが出来ます。

現在、霧島連山での登山ルートは高千穂コース、韓国岳(からくにだけ)コースがメインのルートになっています。霊峰高千穂山コースは、往復行程で約2時間30分ほどですが急な勾配が多く、特に馬の背と呼ばれる稜線の難所もあり注意が必要です。韓国岳コースは、えびの高原のエコミュージアムセンターから山頂まで約1時間30分、単純な往復で約2時間30分と高千穂コースとほぼ同じです。すぐ隣には大浪池があり、この火口湖を経由して韓国岳に登るルートがあり約3時間30分ほどで人気があります。

日本神話、天孫降臨の舞台である高千穂山、韓国岳と個性豊かな山々と、自生するミヤマキリシマの満開の時期には、是非訪れて頂きたいおすすめの山です。

 

3位 日本有数の鉱山脈で知られる 祖母山

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大分県と宮崎県の間に鎮座する祖母山は、標高1,756mで祖母連山の主峰で宮崎県の最高峰となります。ブナなどの原生林に覆われており、一部にはミヤマキリシマやリンドウなども自生しており、天然記念物ニホンカモシカの生息南限地帯で自然豊かな山でもあります。

豊かな自然と変化に富んだ登山ルートで日帰り登山が可能、日本百名山の1座と十分に楽しめるためランキング3位としてご紹介します。

祖母山の代表的な3つのルートは風穴ルート、神原本登山道ルート、黒金山尾根ルートとどれも日帰りが可能な登山ルートになり気軽に出掛けることが出来る山でもあります。

登山初心者におすすめなのは、風穴ルートと言われる登山道で、急な岩場や梯子(はしご)を登るなど幾つかの難所がありますが、往復で約4時間30分ほどの行程になり変化に富んだ登山道で楽しめるルートです。難所の多い分、踏破した際には360°の大パノラマを十二分に楽しむことができ、晴れた日には九重連山などを見ることも可能な程です。

日本百名山を気軽に日帰りで踏破でき、変化に富んだ登山道を楽しめる祖母山は非常におすすめの山です。

 

2位 大分県に鎮座する変化に富んだ九重山

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九州の日本百名山ランキング2位は、大分県の九重連山の主峰は久住山で標高は1786.50m、最高峰は中岳で標高は1,971mあり、九州本土での最高峰でもあります。九重山の山開きは、毎年6月の第1日曜日となっており大船山(たいせんざん)と久住山(くじゅうさん)にて交互に山開きのイベントが行われています。その際にはペナントが配られており、コレクターがいるほど人気があります。

九重山への登山ルートは牧ノ戸峠登山口ルート、赤川登山道ルート、長者原登山口ルートがあり、一番人気なのは牧ノ戸峠登山口からのルートで、往復で約4時間30分ほどの行程となります。登山口は、大分県と九重、阿蘇を繋ぐやまなみハイウェイにあり、駐車場もあるので比較的アクセスがし易いのも特徴の一つです。

牧ノ戸峠登山口をスタートし、コンクリートで舗装された登山道を登り第一、第二展望台を超えると沓掛(くつかけ)山の登頂になります。沓掛山には鎖場や岩場などがあり、難所ではないですが注意が必要になります。沓掛山からは暫く緩やかに登って行き、久住分れまではのんびりと景色を楽しみながら登山出来ます。久住分れから山頂までは、急な勾配が続き最大の難所になりますが、これを超えれば最高の眺望を楽しめる山頂に辿り着けますので、最後のひと踏ん張りで頑張って下さい。

 

1位 九州の最高峰鹿児島県屋久島の宮之浦岳

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鹿児島県の屋久島には、九州の最高峰である宮之浦岳があります。標高は1,936mあり、世界自然遺産になっていることで季節を問わず、観光を兼ねた登山者が多いのも特徴の一つです。そんな九州の最高峰の宮之浦岳をランキング1位でご紹介します。

屋久島は「月のうち35日が雨」と言われるほどの降雨量を誇りますので、宮之浦岳を踏破するにはレインウェアを必ず用意することをおすすめします。登山ルートは幾つかありますが、早朝からスタートすれば往復10時間ほどですが日帰りで登ることも可能です。

日帰り登山で一番人気なのは、淀川登山口から黒味岳、宮之浦岳へ縦走するルートになります。日程に余裕のある方は、山中でテント泊をし宮之浦岳から縄文杉、白谷雲水峡へ回るルートで2~3日掛けて屋久島の大自然を楽しまれる方もいらっしゃいます。淀川登山口からは、途中に鎖場などの難所もありますが、初心者の方でも十分に登ることが出来ますのでおすすめです。

宮之浦岳への登山が心配な初心者の方は、登山ガイドやツアーも12,000円前後で取り扱っている会社もありますので、ご自身の登山スタイルで九州の最高峰の宮之浦岳を楽しんでみては如何でしょうか。

 

九州地区にある日本百名山ランキング

九州地区にある日本百名山を標高順に、ランキング形式で5座をご紹介しました。どの山も昔から親しまれていて、九州に住んでいる方なら誰でも名前の聞いたことのある山々ばかりです。九州地区以外の方には馴染みのない山々ですが、富士山にも負けない魅力的な山なので、是非、一度九州へ登山遠征にいらしてみて下さい。

 

 

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