登山用具の老舗モンベルの秀逸なシュラフを選ぶなら?
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縦走登山中のテント泊において、しっかり睡眠をとり体を休めることは安全に登山を楽しむことにも繋がり、非常に重要なファクターになります。そんな時にシュラフは欠かすことの出来ない登山泊必須アイテムとなります。
さまざまな登山用具メーカーからシュラフがリリースされていますが、今回は日本の登山を知り尽くした用品メーカーであるモンベルのシュラフをご紹介して行きます。
基本的なシュラフの選び方とは?
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登山泊に持って行くシュラフを選ぶ際には、大切な確認事項が幾つかありますのでご紹介して行きます。
(1):シュラフ形状について
シュラフには、長方形をした封筒型と人の体形に合わせたマミー型の2種類があります。封筒型は低地でのキャンプなどに使われることが多く、保温性に優れ、小さく収納することの出来るマミー型が登山用のシュラフに適していると言われています。
モンベル(mont-bell) 寝袋 ファミリーバッグ
カラー:サンセットオレンジ
サイズ:最大長190cm×75cm、収納サイズ45×28×28cm、重量1560g
温度帯:快適睡眠温度域[-1度C~]
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(2):中綿の素材について
シュラフの中綿には大きく分けて2種類の素材があります。一つはダウン(羽毛)を中綿として使用している物、もう一つはエクセロフトなどの化学繊維を使用している物です。どちらも一長一短があり、ご自身の登山スタイルに合わせて選ぶことが重要になりますが、簡単にそれぞれの中綿素材の特徴をご説明します。
①:ダウン素材
長所:軽く保温性に優れている。
短所:雨などに濡れると乾き難いため、乾くまで使用出来なくなる。
②:化学繊維素材
長所:ダウン素材よりも安価でコストパフォーマンスに優れている。
短所:素材自体が重たいため携帯性がダウン素材よりも悪い。
(3):使用時期に合わせて選ぶこと
シュラフにも夏用、3シーズン用、冬用と大きく3つに分類することが出来ます。どれを選んで良いか悩む所ですが、ご自身が登山される季節と山の標高などを考慮し選ぶ事が大切です。
老舗モンベルのシュラフの種類
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シュラフの形状や中綿素材の違いなどをご紹介しましたが、登山用品老舗のモンベルがリリースしているシュラフには封筒型は1種類のみで、殆どがマミー型のシュラフになります。
またこのマミー型も中綿素材にダウン素材を使用したダウンハガー650~800シリーズ、化繊綿(エクセロフト)を使用したバロウバッグシリーズ、高スペックモデルであるダウンハガー900シリーズの3種類に分けてリリースされています。
モンベルのマミー型シュラフには、生地の配置を斜めに変えることにより抜群の伸縮性を持たせたスーパースパイラルストレッチシステム、若しくはスパイラルストレッチシステムを備えているという最大の特徴があります。さらに斜めに入ったステッチには糸ゴムを使用しており、これらの機能性によりシュラフ内での快適性が保持されているので、登山泊のテント内でも快適な睡眠をとる事が出来ます。
次項からは、モンベルのおすすめシュラフ3つをご紹介します。
化繊綿(エクセロフト)モデル バロウバッグシリーズ
引用:Instagram by yyy.1117
モンベル社のシュラフで中綿素材に化学繊維を使用している物がバロウバックシリーズとなります。モンベルらしく高機能を備えたシュラフで、その特徴をご紹介して行きます。
①:エクセロフトによる抜群の保温性能
エクセロフトは3種類のポリエステル繊維で形成されており、生地の中に多くの空気を取込むことで高い保温性能を有しています。3種類の繊維も大中小と大きさが分かれており、大中2種類の繊維については中空構造になっていることで、エクセロフト自体の復元力をサポートしています。
②:撥水性能
エクセロフトの素材であるポリエステル素材自体が吸水し難い素材ですが、更に繊維自体にシリコンコーティングを施すことで強力な撥水効果を発揮するように加工が施されています。
③:温度調整可能なオートマチックロックジッパー
季節にもよりますが、シュラフサイドのジッパーを開閉し内部の温度調整をする際に、通常のジッパーだとロックされず寝ている間に自然と大きく開いてしまう事が多々あります。バロウバックシリーズをはじめモンベルのシュラフには、固定したい所でしっかりと止まってくれる特殊ジッパーを採用しており快適な温度調整が可能です。
バロウバックシリーズは、モンベル社の他モデルと比較すると若干重たいですが、登山に支障を来す程ではないので是非試してみては如何でしょうか。