目次
全国各地の山で山開きが始まり、まさに登山シーズン到来。今年こそは山デビュー!!とワクワクしている方も多いのではないでしょうか?でも、ワクワクと同時に、本当に登れるかな?と不安になっている方も多いと思います。どんなコースが初心者でも安心なのでしょうか?
登山初心者の方でも安全な登山コースを選ぶため、登山コースの種類と、選び方をご紹介します。
登山コースの種類1 往復型
まず一つ目は、往復型。これは、文字通り、登山口、下山口が同じで、登りも下りも同じコースをたどります。同じところ往復するので、ピストンとも言います。メリットとしては、同じ道を下りにも使うので、時間配分も簡単ですし、道迷いの心配が少なく、最も、初心者向けのコース設定と言えます。デメリットとしては、下りも同じコースなので、おもしろさに欠ける事は否めません。しかし、登山時とは視線が違うので、登りには見つからなった花や景色を発見する可能性もあります。
登山コースの種類2 周回型
二つ目は、周回型で、往復型と同じく登山口、下山口は同じですが、登りと下りでは別のコースを使います。ですので、グルっと回るような形を取るので周回型と呼びます。メリットとしては、下りでは登りとは違うコースを使うので、新鮮な気持ちで下山でき、違う景色を楽しみながら歩くことができます。デメリットとしては、全体の時間配分をしっかりとしておかないと、下山に時間を取られたりすることもあります。また、コース全体が初めて通るコースになるので、道迷いの可能性が高くなることです。
登山コースの種類3 縦走型
三つめは、縦走型です。先の二つは、登山口も下山口も同じ場所なので、マイカーでの交通アクセスが可能ですが、縦走型の場合は、登山口と下山口が違います。ですので、公共の交通機関やタクシーなどを利用する事が多くなります。グループで登山する場合は、車を2台用意しておき、1台を下山口へ駐車しておき、もう1台で登山口へ行くという方法もあります。メリットとしては、多くのピークを踏みながら長く歩くことができるので、アルプス縦走など、長期間の登山計画に用いられることもあります。デメリットは、登山口と下山口それぞれ、公共交通機関が存在することや、それらの交通機関の時刻に合わせる必要があるので、それに合わせて登山計画を作る必要があるので、制約が多くなります。
以上3種類をご紹介しましたが、登山初心者にお勧めするのは、往復型で、次いで周回型となります。縦走型は長期登山になりがちですし、制約も多くなりますので、山に慣れて使うようにしましょう。
登山初心者向けコースの選び方 行動時間編
まず、行動時間から選びます。登山初心者の方にお勧めする行動時間の限度は6時間がベストです。その中には休憩時間も含みますので、実際の歩行時間は5時間です。これを標高差で考えてみます。1時間で登れる標高はおよそ300メートルですので、換算すると2.5×300=750メートル、つまり、登山口から目的地まで750メートルの標高差を限度としてコースを選んでみましょう。
登山開始時間を8時とすると、14時には下山できる計算です。これだと、花の観察など、余裕をもって行動できますし、多少の道迷いにも対応できます。こんな花図鑑を持っていけば便利ですよ。
また、バードウォッチングなんかもできますね。双眼鏡があれば、より楽しめます。