今や世界中から様々な国籍の登山ファンが押し寄せる富士山は、美しい山というだけではなく初心者にも登りやすい山という点でも人気がある山となっています。そこで、登山初挑戦。あるいは初心者という方におすすめのルートをたっぷりとご紹介!どんなルートをどの日程で登山して行くのが良いのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
富士山には四つのルートがある!
富士山登山に興味があるという方なら、富士山には四つのルートがあるということはすでにご存知かもしれません。それぞれに吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、そして御殿場ルートと言う名前がつけられており、どのルートにも個性があります。ルートを変えるだけでも全く違う富士山の顔を楽しむことができるようになっていますので、なんど富士山に登っても飽きがこないと言われています。
また、ルートごとにその所要時間や開山時期なども違いますので、富士山に登ることを決めたらまずはどのルートで行くのかというルート選びを行うことが大切。特に登山が初めてと言う方や、まだまだ登山初心者だと言う方は、自分のテクニックや旅程にあったルートを選びましょう。
初心者におすすめなルートはどれ?
ズバリ、登山初心者さんにおすすめのルートは「吉田ルート」!富士山登山客の6割が使用する最も人気のあるルートとなっており、ルート途中には多くの山小屋や救護スポットが点在しています。登山初心者にとっては、それだけでも一つ安心ポイントとなりますよね。
また、ブルドーザーでしっかり広げ踏み固められたルートですので、山頂付近の岩場以外は登山に慣れていない方でも楽に登っていける道が続きます。日本一の高さを誇る富士山なだけあって、登るのに6時間ほどかかってはしまいますが、特に登山テクニックなどは必要ないので安心ですよ。
登山にまだまだ自信がないという初心者さんは、ひとまず吉田ルートを選ぶようにしましょう。
どんな日程で行くのがおすすめ?
富士山に挑戦する登山初心者さんは、一泊二日の登山日程を選ぶようにしてください。なぜなら、富士山は日本で最も高い山。3700メールを優に超えている場所を登山することとなりますので、高所に慣れていない体はその酸素の薄さから高山病になってしまうかもしれないからです。
ひどい頭痛や吐き気。それだけには止まらず、重傷時には高地脳浮腫などの命の危険をももたらす症状をも引き起こしてしまう高山病は、しっかりとその対策を行っておけば比較的予防できるトラブルでもあります。
最も効果的な対策は、ゆっくりとした登山を行うこと。そうすることで、徐々に体を酸素の薄いシチュエーションへと慣らして行くことができるからです。
そこでおすすめなのが、1日目は八合目まで登山を行い山小屋へ宿泊。二日目に山頂でご来光を見て、ゆっくり下山して行くという日程。この日程なら無理なくゆっくりペースで登山を行うことができますので、高所体験の薄い初心者さんにもおすすめですよ。
日帰りはできないの?
富士山を登山したいという方からよく挙がる質問が、「絶対宿泊しないとダメなの?日帰り登山はできなの?」という点です。結論から言うと、日帰り登山は可能です。しかし、初心者さんにはおすすめできる登山スケジュールではありません。
なぜならば、日帰り登山で富士山を登るためには日のない暗い時間帯でも登山を長時間行う必要があるからです。いくら整備が整っているルートだと言っても、さすがに暗い夜道を登って行くのは登山初心者さんには厳しいでしょう。
加えて、日帰り富士登山ではしっかりと登山ペースをコントロールして登山を行わなければ、富士五合目からの公共交通機関がなくなってしまいます。この登山ペースのコントロールを登山初心者さんが行うのは大変難しいでしょう。
これらのことから、いくら日帰りが可能と言ってもおすすめできるルートではありません。
準備はもしもの時のことを考えて!
いくら富士山が登山初心者さんにも登りやすい山だと言っても、油断するのは大敵!今回ご紹介しているルートや日程をチョイスすることはもちろんですが、登山に持って行くアイテムについても熟考してしっかりと備えておくことが大切です。
決して「登りやすい山なら、軽装でもいいよね。」と誤解しないようにしてください。どんな登りやすい山でも、登山をするからには最低限の登山装備は必須です。ウェアや靴などのベースグッツはもちろんですが、
山の天気は変わりやすく一体いつ何があるのかはわかりません。そこで、雨具や非常食など、準備を行う際にはもしもの時のことも考えて、念入りな準備を行うようにしてください。
初心者さんでもルート選びをしっかりすれば安心!
まだ一度も登山に挑戦したことがないと言う方も、ルート選びや日程選びをしっかりと行えば気軽に挑戦することのできる富士山はおすすめの登山ポイントです。無理のないルート選択をして、日本で最も美しいと言われるその絶景を楽しんでみてはどうでしょうか。
きっと富士山の。そして登山の楽しさに病みつきになりますよ。