引用：hokuohkurashi.com
登山をしていると、地図や携帯電話やカメラなどを割と頻繁に出したりするものです。そんな時にいちいちザックを降ろして取り出すのは大変面倒ですが、ポーチがあるとわざわざザックを降ろさなくてもすぐに取り出せるので便利です。某有名登山家の方もそのように言っておられて、実際に大きなポーチをお使いでした。ポーチといってもいろいろな種類がありますので、今回は種類別のポーチの選び方と使い方について考えてみます。
ウェストポーチの上手な選び方と使いかた
登山中にカメラや地図などを頻繁に取り出したい時に便利なのがウェストポーチです。ウェストポーチは腰回りにベルトでくくりつけるので、体に密着して安定感があり、ポーチの動きが気になるようなこともなく、登山中の動きも制限されるようなことがありません。また、容量のバリエーションが豊富で、1.5L以下のものから5Lクラスのものまで幅広くあり、入れたいものによってぴったりのウェストポーチを選択することができます。
携帯や地図などの必要最低限のものを入れるだけなら、1.5L以下のウェストポーチで十分です。コンパクトな大きさなだけに腰回りに邪魔にならずにフィットし、それでいて開口部の大きさも確保されているので荷物の出しやすさも問題ありません。次に、それに加えて、行動食や小さなタオルも入れたいという場合はもう少し大きな3Lクラスのウェストポーチがいいですね。この容量ですと、荷物の量に合わせて容量を2段階に変えることができるタイプや肩からかけてショルダーバックにできるものもあります。
さらにデジタルカメラやタバコなども入れておきたいという人は4〜5Lクラスのウェストポーチを選びたいですね。このクラスの大きさになるとフロントばかりか両サイドにもポケットが付いているものもあり、使い勝手は良好です。このように、ウェストポーチを選ぶ場合は、まず入れたいものを考え、それにあった容量のものを選ぶことが大事です。
サコッシュの由来と上手な使いかた
サコッシュとは何かというと、もともとの由来は自転車のロードレースをする時に水分補給や栄養補助食品やバナナなどを走りながら受け渡しをするために使われたバッグのことです。レースの時にレーサーは受け取ったサコッシュをたすき掛けして走行しながら補給します。したがって、サコッシュは機能として、たすき掛けをした時にお腹あたりにきて安定することや手を入れるだけで簡単に中身を取り出すことができる大きさなどが要求されていて、それが登山での要求機能と重なって、サコッシュが登山でも使われるようになってきたのです。
登山の場合は、頻繁に出し入れするカメラや地図、スマートフォン、行動食などをサコッシュに入れておくと、夏場などでTシャツで行動する時には体の前面にポケットがないのでサコッシュが非常に重宝します。また、登山で使う場合は常に天候が急変して雨が降って来ることを想定しなければならないので、中身が濡れないように防水加工された素材を選ぶことが大事です。
サコッシュのタイプのバリエーションとして、付属のアタッチメントをつけるとチェストバッグとしてザックと連結できたり、ショルダーバッグとしてはもちろん、ウェストバッグ対応としても使えるようなものもあります。またデザイン性が高いものもあり、アウトドアやタウンユースとしても人気があります。
ショルダーベルト取り付けポーチの上手な選び方
登山をする時にスマホを使うケースは最近はどんどん増えてきていますね。スマホのアプリで山と高原地図のアプリを使ったり、登山ルートの分岐点での現在位置の確認や残りの登山時間を確認したり、登山記録をスマホで付けたりもしますので、スマホを出し入れすることが多くなって来ます。ところが、ジャケットを着ているときはポケットがあるからいいのですが、暑い季節はジャケットを着ないのでスマホの収納に困ってしまいます。
そんな時に便利なのが、ザックのショルダーベルトに取り付けられるポーチです。こうしたポーチはいろいろなメーカーが販売していますが、それぞれ特徴があります。スマホやデジタルカメラなどの入れるものによって要求される機能が少し違います。スマホの場合は、ポーチに入れて時に前後にばたつかないように専用ポケットがあって固定されるとか、全体がジッパーも含めて防水仕様になっていることなどが求められます。
デジタルカメラを入れる場合は、撮りたい瞬間に撮れるように、片手でカメラの出し入れが素早くできることが必要条件になってきます。さらには、衝撃吸収や防水性も必要ですね。他にもカメラメーカーが出しているカメラケースがショルダーベルトに装着可能なものなどもあります。
登山初心者にもおすすめの登山用ポーチ
登山をしていると地図や携帯やカメラなど頻繁に出し入れするものがあります。それらをザックに入れていると出し入れが大変になってしまいます。したがって、そういった小物をいろいろなポーチに入れておくと、スムーズに出し入れができます。そうしたポーチの上手な使い方と選び方をよく考えた上で、目的に沿ったポーチを購入しましょう。