登山初心者のテント泊、食事はどうしますか?

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初心者の方が何度も日帰り登山での経験値を積んでくると、やはり挑戦したくなるのが山頂でのテント泊。買ったばかりのシングルバーナーとコッヘルなどで作る山めしは最高のご馳走です。最近のコッヘルは軽量コンパクトで携帯性も飛躍的に向上していますので、テント泊の時に色々な料理に挑戦してはいかがでしょう。

今回は山での食事に便利なアイテムやレシピをご紹介します。

テント泊で使うコッヘルの材質の違いについて。

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登山での食事を作る際に使用するコッヘルですが、色々な材質が販売されていて何がどう違うのか初心者には分かり難いです。よく目にするのがチタン製、アルミ製、ステンレス製の3種類ですがそれぞれに一長一短がありますので簡単にご説明してみます。ご自分で登山テント泊の時にどんな料理をしてみたいかによって選ぶ事をおすすめします。

①:チタン製
長所:素材自体がアルミやステンレスと比べて非常に軽く携帯性に優れている。
短所:熱伝導率が悪く調理時間が長くなる。部分的に焦げ付く。

②:アルミ製
長所:熱伝導率が高いので調理時間が短くて済む。お米が炊ける。
短所:錆び易い。チタンやステンレスと比べると耐久性が低い。変形し易い。

③:ステンレス製
長所:チタン同様、熱伝導率が低いためチタン同様に焦げ付き易い。
短所:錆びにくい。

この様に材質によっての違いが出て来ますが、熱伝導率の良さを考慮すると山の調理にはアルミ製コッヘルをおすすめします。またアルミ製も耐久性を高めるために内部にコーティングを施した物が主流になりつつありますので色々な種類で使い分けてみても良いかもしれません。

テント泊の強い味方、レトルト食品

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まずテント泊での食事入門としては、湯せんするだけで食べられるカレーなどのレトルト食品を一番に思いつくのではないでしょうか。

初心者1人での1泊登山であれば、お湯やお水を加えるだけで手軽に食べられるアルファ米とカレーライスやハヤシライスなどの少し味の濃いレトルト食品を組合わせるとアルファ米の独特の触感も気にならずに、お湯を作るだけで簡単に食事を済ます事が出来ます。また食器類の片付けにも時間をとられずに済みますので、ゆっくりと翌日の登山への英気を養えます。またテントでの連泊だった場合には、さらに水は貴重になりますのでレトルト食品の口だけをあけて湯せんすればコッヘルなどの調理器具も汚れずに水の節約にもなります。

レトルト同様に手軽に調理ができるフリーズドライ。

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レトルト食品を使っての登山テント泊での食事についてお話ししましたが、やはりレトルト食品の場合には持って行く食事の量にもよりますが思った以上にザックに入れて背負う重量が嵩みます。1泊の登山であれば多少重くても気にならないと思いますが連泊しての縦走登山の場合には、体力を温存するために少しでも装備重量を軽くしたいところです。

そこで非常に便利なのがフリーズドライ食品です。フリーズドライの食品はその名の通り、調理した食事を急速冷凍して水分を抜く保存方法を行っていますのでレトルト食品に比べると重量が軽く出来るので、多くの食料を持ち込むことが出来ます。調理も基本はお湯を沸かして注ぐだけという手軽さですので、登山泊初心者の方にはおすすめです。

またフリーズドライの場合には、スープなどの食品も多く食事のレパートリーが増えますので食べるだけの食事ではなく登山泊を楽しむ食事になることは間違い有りません。

缶詰を利用したお手軽ずぼらレシピに挑戦。

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缶詰を利用した調理方法のご紹介ですが基本的にコッヘルなどの調理道具を使わずに済み、熱々の料理を頂けるのが最大の特徴です。人によってはずぼらな方法に思えますが、缶きりで蓋を開けてそのままバーナーの上に載せて暖める方法で、缶詰本体をコッヘル代わりに使う事で食器を片付ける手間が掛からないという事と水も使わずに節約できる一石二鳥の方法です。

ただこの缶詰料理については限定的に試される方が無難です。やはり缶詰本体を持参しますので1泊程度の登山であれば、持ち込む食材によっては豪華な食事が出来ますが、その分背負って歩く重量はかなりの負担になりますので連泊を想定した縦走登山には全く適さない食事方法ということになりますので注意が必要です。またごみの片付けも缶なだけあって小さくはまとまりませんので、一人でのテント泊での食事と言うよりは複数人での登山向けになります。

新鮮食材を用意しての本格山めしに挑戦。

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登山泊初心者の方が食事を楽しめることを前提にレトルト、フリーズドライ、缶詰とお手軽な方法をご紹介しましたが折角のテント泊ですので食材を使っての食事作りにも挑戦してみたいと思います。お手軽にできるお一人様向けの簡単料理についてご説明します。

【 野菜ポトフ 】
①登山前にボイルしたカット野菜(ジャガイモ、ニンジン、たまねぎ)
②コンソメスープの素、塩コショウ
③ベーコンの細切りかソーセージ
水300ml~400mlが沸騰したらコンソメをよく溶かします、ボイルしておいた野菜とベーコンを入れ塩コショウで味付けというシンプルな料理です。野菜もボイルしてあるので時間短縮が出来て、疲れた身体に程よく塩分と水分が補給出来る優れ物です。このスープにカレールウやシチューの素を入れて料理を変更するのも簡単に出来ます。

【 鶏肉のじゃがりこまぶしチーズ焼き 】
①じゃがりこ
②皮のついた鶏肉
③とろけるチーズ、塩コショウ
鶏肉に塩コショウで下味をつけ皮目を下にして脂を出しながら焼きます。鶏肉を取り出し砕いたじゃがりこをまぶしもう一度焼き表面がカリッとなった所で、残ったじゃがりこにお湯を加えてペーストになった物を投入し、とろけるチーズで蓋をして少し待てば完成です。

もっと色々なお手軽レシピもありますので、テント泊での料理を楽しんでみて下さい。

山での食事は格別で病みつきになります。

登山初心者でもテント泊で簡単に料理が楽しめるような、様々な食材が各メーカーから沢山販売されていますので少しずつ購入して試してみると面白い発見があるかもしれません。

特にフリーズドライの技術は年々進歩していて、「こんな食材が!フリーズドライに!」という物もありますのでテント泊の時に是非、色んな食材を試してみて下さい。

 

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