マルチツールとは、聞きなれない言葉かもしれませんが、ナイフや缶切り、ニッパーやペンチ、爪切り、などの様々な機能がコンパクトに集約されたアイテムです。十徳ナイフも同様の分類に入ります。パーツの組み合わせは様々なバリエーションが存在し、主に登山やキャンプなどのアウトドアシーンで活躍してくれるものです。
そんなマルチツールのおすすめの使い方と選び方を紹介致します。
マルチツールの大分類について!
マルチツールは大きく分けて、2つに分類することが出来ます。ナイフをメインにした「スイスアーミーナイフ」タイプとナイフの代わりにプライヤー(ペンチ)をメインにした「プライヤーツール」の2分類となります。プライヤーツールにもナイフが内蔵されている場合がありますが、プライヤーツールのナイフと比べて簡易的な物になります。
想定される用途シーンに合わせて、選んで登山に持っていくことをおすすめ致します。一般的には、ロープを切ったりなどナイフを主に使うことが想定される場合は、スイスアーミーナイフタイプを選択、登山中に道具が壊れてしまうことを想定してプライヤー(ペンチ)を使うことなどを想定する場合は、プライヤーツールタイプを選択します。
マルチツールの主な内蔵アイテム
マルチツールの主な内蔵アイテムを紹介致します。内蔵アイテムの多いマルチツールだと、33種類も内蔵されているアイテムがあったりします。実際にはそこまで必要となるケースは少なく、一般的には、登山で必要とされる用途に合わせて10種類ほどを選ぶことがおすすめです。
代表的な内蔵アイテムの一覧はこちらです。
・「ラージナイフ(ラージブレード)」
・「スモールナイフ(スモールブレード)」
・「コルク栓抜き」
・「栓抜き」
・「マイナスドライバー(大/小)」
・「缶切り」
・「ワイヤーストリッパー」
・「リーマー(穴あけ)」
・「ソーイングアイ(糸穴)」
・「はさみ」
・「キーリング」
・「マルチフック」
・「のこぎり」
・「うろこ落とし」
・「やすり」
・「のこぎり」
・「ワイヤーカッター」
・「ルーペ」
マルチツールを持っていると逮捕される?
登山やアウトドア以外の状況下でマルチツールを持ち歩くと、場合によっては処罰の対象になってしまうかもしれません。マルチツールのナイフ(ブレード)が凶器と見なされてしまう可能性があるからです。
銃刀法によると、刃渡り7cm以上のナイフ(ブレード)を携行して持ち歩くと、軽犯罪の違反対象となってしまいます。登山などのアウトドア先で、それが適用されることは稀ではありますが、要らぬ誤解が生じないように、日常生活では、マルチツールは家にしっかりとしまって置くことをおすすめ致します。ちなみに、車の中に積んで保管しておくことも危険です。過去には、それが原因で書類送検されてしまった人もいます。あくまでも正当な保持理由となる登山やアウトドアでの利用以外では保持してはいけないということです。
登山で使える、おすすめマルチツールの紹介
商品名:クラシックSD
メーカー:VICTORINOX
機能:スモールナイフ、はさみ、つめやすり、マイナスドライバー2.5mm、キーリング、ツースピック、ピンセット
商品紹介:最低限必要なるであろう7機能を内蔵したコンパクトタイプのマルチツールです。登山初心者にはおすすめのアイテムです。
商品名:ミニチャンプDX
メーカー:VICTORINOX
機能:ツースピック、キーリング、ピンセットスペースボールペン、ラージナイフ、スモールナイフ、クラフトナイフ、オレンジピーラー、スクレーパー、甘皮押し、せん抜き、ワイヤーストリッパー、プラスドライバー、つめやすり、つめそうじ、マイナスドライバー 2mm、スケール(inch)、スケール(cm)、はさみ
商品紹介:必要とされる機能は大抵含まれている為、機能選びに迷ってしまう人はこれ1つ持っていれば安心できます。
商品名:ハントマン
メーカー:VICTORINOX
機能:ラージナイフ、スモールナイフ、カン切り、マイナスドライバー 3mm、せん抜き、ワイヤーストリッパー、マイナスドライバー 5mm、穴あけパンチ、コルクせん抜き、はさみ、のこぎり、マルチフック、ツースピック、ピンセット、キーリング
商品紹介:バランスの良い組み合わせで、マルチツールとしては登山家やアウトドア愛好者に一番人気となっているアイテムです。
マルチツールこそ、登山の必須アイテム
登山の上級者ほどマルチツールを途中で失くしてはいけないと首にかけて行動すると言われています。それほどまでに、登山でのキャンプ先での通常シーン以外にも、マルチツールに内蔵されている機能は非常事態時に命を繋いでくれるアイテムでもあるのです。
また、マルチツールは男の活躍の場を広げてくれるツールです。登山で発生するトラブル、調理時のさり気ないサポートにと活用することで、周囲のあなたへの目方も変わってくかもしれません。
いずれにしても、必要となる機能が内蔵されている上で、登山の負担にならない重量のマルチツールを選ぶことがおすすめポイントです。