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キッズ用の登山帽子はおしゃれなものがたくさんありますが、登山帽子はどうしても登山に必要なアイテムではありませんので、持っていないキッズも多いかもしれませんね。しかし、帽子は悪天候や落石からお子さまを守る大切な装備の1つですから、登山にはぜひ装備しておきたいアイテムでもあります。そこで、キッズの登山帽子をどうやって選べばいいのか迷っている方のために、知っておきたい登山帽子の選び方をご紹介します。
どうして登山に帽子を持っていくのか?
帽子は登山をするときに、絶対に必要なアイテムではないので、キッズの登山装備をそろえるときに、どうしても後回しになりがちです。しかし、登山帽子はおしゃれなだけでなく、キッズでもぜひ装備したいアイテムの1つなのです。では、その3つの理由を挙げてみましょう。
理由1:頭を太陽の光や紫外線から守る
太陽の光を浴びると日焼けしますが、強い日焼けは皮膚にダメージを与えるだけでなく、大人が考えるよりもはるかにキッズの体力を奪います。高度が高い山地では、平地よりも太陽の光も紫外線も強くなりますので、登山帽子で頭を守るようにしましょう。
理由2:汚れや怪我から頭を守る
子供連れで低い山地をトレッキングしていると、どんぐりの実が落ちてきたり、風で枯れ葉が飛んできたり、崖の上から小石が落ちてきたりすることがあります。帽子をかぶっているかいないかで、こういったアクシデントが発生したときの被害の程度が全く違ってきますので、安全装備として、ぜひ装備してあげたいですね。
理由3:突然の雨でも視界を確保する
山の天気は変わりやすく、突然、予想外の雨に見舞われることもあります。しかし、雨が降っても登山帽子をかぶっていると、視界が確保できるので、急場をしのぐための避難小屋まで道程を比較的クリアな視界で歩くことができます。
キッズにおすすめの登山帽子のタイプ
大人と同じようにキッズの登山帽子もハット、キャップ、ビーニーの3タイプに分類できます。では、それぞれのタイプをご紹介しましょう。
タイプ1:ハット
ハットは頭の周りにぐるりとツバがついているタイプの帽子です。頭の前側だけでなく全体にツバがあるため、晴れた日は首回りまで日光を防いでくれ、悪天候の日は顔と首を雨から守ってくれます。ハットは全天候型の帽子なので、ファミリーでのハイキングやトレッキングのときにおすすめです。
タイプ2:キャップ
キャップは前側にだけツバがついたタイプの帽子です。頭の後ろ側にツバがないため、首を動かすときにじゃまになりません。雨が降ったときにはレインウェアのフードをかぶると、前側のツバが顔にかかる雨を防いでくれます。キャップは動きやすいタイプの帽子なので、アクティブな登山のときにおすすめです。
タイプ3:ビーニー
ビーニーは全くツバがついていないタイプの帽子です。ビーニーは伸縮性があるニットやフリース、化学繊維などの防寒性が高い素材でできたものが多く、寒い季節に防寒装備として役に立ちます。
季節に応じたキッズの登山帽子の選び方
帽子のチョイスは、寒さ対策なのか、暑さ対策なのか、または雨対策なのかによって変わってきます。寒い季節に夏用のキャップでは役に立ちませんので、季節に応じた登山帽子をお子さまに用意してあげてくださいね。
寒さ対策として選ぶなら
キッズの寒さ対策には、ニットやフリース、化学繊維でできた防寒性が高い厚手のビーニータイプの登山帽子がおすすめです。ビーニータイプの登山帽子には、二重構造になったものが多いのですが、通気性が悪いと汗で蒸れてしまいますので、通気性がよくて快適な登山ができるものを選んであげましょうね。
暑さ対策として選ぶなら
お子さまの遠足やトレッキングのときの暑さ対策として選ぶなら、ツバが大きくて、日光を遮ってくれるハットタイプの登山帽子がおすすめです。また、トレイルランなどのアクティブなスポーツでの暑さ対策ならは、前面にツバがあるキャップタイプの登山帽子がいいでしょう。
雨対策として選ぶなら
雨対策として選ぶなら、水を通さず頭部が濡れないゴアテックス素材のハットかキャップがおすすめです。ゴアテックス素材の登山帽子があれば、小降りの雨ならレインウェアのフードをかぶらずに行動できるので、快適に登山ができます。
キッズのための登山帽子の豆知識
夏場の登山帽子はハットでもキャップでも、ポリエステルなどの軽くて通気性がいい素材で、日光を反射しやすい薄い色の登山帽子を選んであげるといいでしょう。ベンチレーターつきの登山帽子もおすすめです。 ハットはレインウェアのフードをかぶると、フードが頭にフィットせずに雨が入ってきてしまうこともあります。小雨程度であれば問題ありませんが、本格的な雨の場合は、キャップとレインウェアのフードで対応しましょう。
キッズのための登山帽子の選び方のまとめ
キッズ向けの登山帽子には、大人向けと同じようにハットタイプやキャップタイプ、ビーニータイプがあります。どのタイプもそれぞれ向き不向きがありますので、用途やシーンに合わせて、お子さまが快適に登山を楽しめるものを選んでくださいね。