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長時間の有酸素運動であり大量のカロリー消費をする登山には、お弁当を持参することがオススメできます。特に山に慣れていない初心者の方は、山の上で料理をすることへのハードルが高いでしょう。持っていくだけのお弁当なら気軽に取り入れることができます。また、お弁当には行動食としての側面も存在しています。効率よくお腹を満たしながら気持ちの良い登山を行いましょう。
登山のお弁当は平地で食べるよりもおいしい!?
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普段見られない自然の中で食べる食事は、とてもおいしく感じます。コンビニのおにぎりでも、特別な印象をおぼえるものです。山で食べるお弁当は、持ってくる手間ひまがかかっている分達成感もあります。料理を行う山めしと違い、既に調理済みのものを食べるだけなので、時間に余裕が持てるのもメリットの一つです。出来合いのものをコンビニやスーパーで買って持ってくるのも良いですし、ちょっと早起きして凝ったお弁当を自作してくるのも楽しみがあります。
東京大学の池谷祐二薬学博士によると、人間の脳には安全な巣である屋内で食べるより未知で危険な屋外で食べるほど快感が大きくなる「快感の報酬」という働きがあることが確認されています。登山はけっして簡単な運動ではありませんし、自然の中を進む分、予測できない危険とも隣り合わせという一種のスリルがあります。このことが「快感の報酬」として作用して、お弁当がいつもの平地で食べるよりもおいしく感じられるのです。
登山のお弁当には行動食としての役割もある
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お弁当はおいしい・たのしいという理由だけでなく「行動食」となる機能も持っています。行動食とは登山中に食べる食料であり、高カロリーで食べやすい食べもののことです。登山において警戒すべきものの一つに「シャリバテ」があります。文字通りシャリ(ご飯)が足りずにバテてしまうことで、血糖値が下がって力が入らなくなってしまい、疲労感・立ちくらみなどの症状が現れ、安全に登山することに支障をきたしてしまう場合があります。
行動食にはいくつか条件があり、代表的なポイントは以下の5つです。
・高カロリーで日持ちするもの
・軽量でかさばらないもの(ゴミの少ないもの)
・移動中でもサッと食べられるシンプルなもの
・喉のかわかないもの
・栄養のバランスがとれたもの
一見激しい運動に見えないかもしれませんが、登山は有酸素運動であり消費熱量も膨大です。シャリバテ防止の意味も含めてポケットに入れておけるような行動食を持っていきましょう。中には、行動食としてチョコレートや魚肉ソーセージなどを持っていくだけで十分という方もいますが、せっかく山で普段は見ることができない特別な景色を堪能できる機会ですので、簡易な行動食だけでなく、ちょっと豪華なお弁当を合わせて持っていく方法がオススメです。
登山のお弁当にオススメの品を紹介!
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お弁当は基本的に自由ですが、登山の場合平地よりもさらに意識して腐りにくいものを選ぶことがポイントです。また、ゴミも持ち帰る必要がありますので、なるべく荷物を少なくしつつ楽しめる物をセレクトできると良いでしょう。登山のお弁当になれていない方の為に、オススメの商品をピックアップしていました。
①コンビニのおにぎり
塩おむすびや梅おむすびなど適度な塩分もある種類が特にオススメです。料理が苦手な男性でも手軽に持っていける上に、行動食としても取り入れやすく重宝します。もう少し行楽弁当のような気分を味わいたい時は、おむすび弁当を選択するのも良いでしょう。シャリバテ防止にもうってつけです。
②パンならコッペパン
パンはおにぎりに比べるとやや腹持ちが悪い傾向があります。また、惣菜パンは痛みやすいので登山のお弁当として持っていくことはあまりオススメできません。しかし、コッペパンは高カロリーで食べやすいので、パン好きの人ならこちらを選択してみるのも良いでしょう。潰れやすくはありますが、行動食としても優秀です。
③おぼろ(そぼろ)弁当
料理があまり得意でない人でも作りやすく、比較的日持ちする上に彩りもキレイなおぼろ(そぼろ)弁当は特におすすめできます。自作して山頂で食べるお弁当は格別です。漬物などのちょっとした副菜を添えれば、山の上で食べられる豪華なお弁当のできあがりとなります。
登山の裏技!山小屋のお弁当を活用してみよう
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登山予定の山に山小屋があるならば、お弁当を用意してくれる場合があります。山の上で調理できる環境や食材は貴重なのでお値段は平地よりも高めの場合が多いですが、手ぶらで来てお弁当を得られるメリットは大きいです。事前にお弁当販売の有無を確認し、活用して見る方法をとってみても良いでしょう。お弁当はなくとも、食事メニューを販売している山小屋は多いですので、山小屋での食事を選択する方法も有効です。自分でも持ち込めないメニューを食べることができます。
お弁当を持参し楽しく安全に登山してみよう!
機能的であり特別おいしく感じられるお弁当を持参するメリットは多大です。山に慣れてきたり、長距離の行程に挑戦する時は、活用してみると良いでしょう。お弁当があることで登山の奥深い魅力をさらに堪能することができます。また、行動食として安全かつリスク回避しながら登山をすることが可能になります。