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ファーストエイドとは応急処置のことです。登山にはケガや病気がつきものなので、ファーストエイドのための準備は欠かせません。
とはいっても、荷物を少なくしたいのも正直なところだと思います。そこで今回はファーストエイドに必須なものとあったほうがいいものに分けて持ち物リストを作ってみました。よければ参考にしてくださいね。
絶対に必須なものリスト!せめてこれだけは持参しよう
それでは早速、絶対に持って行ったほうがいいものをまとめてみましょう。
・カバン……ジッパー式でしっかり開けられるもの
・サージカルテープ……ガーゼや包帯の固定に使う、手で簡単いちぎれるテープ)
・切り傷、擦り傷、火傷用の3点セット
1.ハイドロコロイドフィルム
2.サージカルフィルム
3.防水フィルム
・ハサミ(マルチツールナイフ)……普通のハサミだと切れない布などもあるので、できる限り救急用を持参。ないのであれば通常のはさみでも持っていく。
・衛生手袋
・シート……エマージェンシーシートだと保温もできるのでベター
・タオル
切り傷、擦り傷、火傷用の3点セットとして、ハイドロコロイドフィルム、サージカルフィルム、防水フィルムは持参するといいでしょう。これらの製品はケガをした時に、傷口の湿度を保ちつつ回復を促すために必要になるものです。近年、ケガをした時は消毒してガーゼを当てるという方法ではなく、湿度を保ちながら人間の持つ自然治癒力で治すという方法が主流になっています。湿度を保つことで、回復が早く、かつ痛みも和らぐといわれています。
病気や虫刺され対策にあればいいものリスト
ここにリスト化したものはある程度知識がないと活用が難しいものばかりなので、自分で処置ができるという人は持参するといいでしょう。
・キネシオテープ……伸縮性のあるテープで目立ちにくい、肌色のタイプのものが多い。テーピング用で、ハサミでしか切れない。
・三角巾……止血、腕の吊り下げ方を知っておく必要がある
・包帯……骨折や外傷のときに使用
登山では転倒、滑落などで骨折など重傷を負うこともあります。あとは炊事中のやけどにも気をつけなければなりません。これらの事態に備えて救急手当ての仕方を勉強することも大切ですが、ときには助けを呼んで、分かる人に任せるという判断も大切です。
病気や虫刺され対策にあればいいものリスト
登山で処置が必要になるケースというのはケガだけではありませんよね。病気や虫刺されで手当てが必要になることもあります。ここでは病気や虫刺され対策のためにあればいいものをリスト化してみました。
・正露丸などの胃腸薬 ・ロキソニン、バファリンなどの痛み止め(痛みがなくなると悪化もわからなくなるので注意が必要)
・ルルアタックなどの解熱作用のある風邪薬
・体温計
・ポイズンリムーバー(毒を吸ってくれる製品)
・ウナコーワクール、ムヒなどの虫刺され予防薬
薬に関しては個人差があるので、各自必要なものを用意して、安易に人に勧めないようにしましょう。ただし、使っている人の多そうな薬を持参すると、いざという時に助かることもありますよ。
これは安心!セットになったものもある
ここまで紹介すると一つ一つを用意するのは大変だと感じるかもしれません。しかし、これらのものがまとまったファーストエイドキットというものも売られています。 Sixpen 救急セット ファーストエイドキットには下で示したものが入っていますよ。コンパクトなサイズなので、持ち運びもとても便利です。車で移動することが多い人は、車に積んでおくのもいいですね。
・救急バッグ
・ハサミ
・ピンセット
・ガーゼ綿棒
・準拠包帯
・粘着テープ
・アルコールプレップバンド
・虫刺されの救済
・バンドエイド
・三角包帯
・安全ピン
・応急処置ガイド
これらのセットに自分たちで必要なものを追加していくのも一つの方法です。他にもキットはいくつか種類があるので、チェックするといいでしょう。
持っていくだけではなく、どう行動をとるかも大切
ここまでファーストエイドに必要なものをリスト化してきましたが、これらの道具をしっかりと使えないと意味はないですよね。緊急事態が起きるとどうしても焦ってしまいます。しっかりとシミュレーションしておきましょう。
まず処置をする上で知っておきたい基本的なこととしてRICE処置というものがあります。Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の略称です。ケガをした時は患部を安静にして、冷やし、適切にテーピングなどで圧迫し、持ち上げることが基本なのです。最低限このことは頭に入れておきましょう。
また、応急処置についての書籍もたくさん出ています。電子書籍で購入して、万が一の際にタブレット端末などで確認するのもいいでしょう。
ケガや病気に万全の備えをして、登山を楽しもう
登山に行こうと決めたとき、おそらく楽しみな気持ちでいっぱいになると思います。しかし、思わぬことでケガをしたり体調が悪くなったりすることもあります。そのようなアクシデントを最小限に済ませられるように、準備を万端にしておきましょう。仲間と登る際は、事前に打ち合わせをして、持ち物の分担を決めておくことも大切です。