ツェルトってなんだ?選び方とおすすめのツェルトまとめ

引用:PIXELS

ツェルトという言葉を聞いたことはありますか?簡易版のテントのようなもので、ヨーロッパで生まれ、日本で発展しました。今回はそのツェルトについて、選ぶポイントやおすすめの製品を紹介したいと思います。1人1つ持っていた方が安心のツェルトは標高の高い山にこれからチャレンジしていこうとしている人に特におすすめできるグッズですよ。

ツェルトとは簡素なテントのようなもの

引用:PHOTOAC

ツェルトとはドイツ語で「ZELTSACK(ツェルトザック)」のこと。簡素なつくりのテントであり、ビバーク用(緊急事態の野宿用)や簡単な宿泊用として使うことができます。緊急用として、個人で1つずつ持っていくと安心ですし、テントは持って行くのに重いなと感じる人はツェルトに切り替えてもいいかもしれませんね。

また、ツェルトは密閉されておらず、ポンチョとしても使えるので、急な雨にも対応可能。ものによっては保温機能がしっかりしているものもあります。

缶のような小さなサイズに収納できるので、持ち運びも楽です。春から秋にかけて、標高のそれほど高くない山で登山泊する場合、テントではなくツェルトを使うと荷物が減って便利ですよ。

テントとは違ってワイヤーではなく、トレッキングポールや木の枝を使用して組み立てるタイプのものもあります。ツェルトはテントほど頑丈ではなく、居住スペースも狭いけれどコンパクトで持ち運びが便利だということですね。

バランスが大切!ツェルトを選ぶチェックポイント

引用:PHOTOAC

ツェルトを選ぶポイントとは以下の5つです。これらのポイントを総合的に判断して購入を考えましょう。どれか1つでも欠けていると、緊急時に使えないというケースもあるので、バランスを重視して検討するのが大切です。

・耐久性(防水性)……すぐに破れてしまうと防水性が下がってしまいます。
・透湿性……透湿性が低いとツェルト内部が濡れてしまいます。
・保温性……一夜を過ごす場合は、保温性もポイントになります。
・組み立てやすさ……一般的なテントに比べるとツェルトは組み立てやすいですが、それでも種類によって違いがあります。
・大きさ、重さ……持ち運びのしやすさも選ぶポイントになります。

【おすすめ】テント ライトツェルト SPGN

引用:Amazon

モンベル(mont-bell) テント ライトツェルト SPGN [1~2人用]は軽量でコンパクト、透湿性も高いというバランスの取れたモデル。インナーポールを併用すると居住性がさらに高まりますよ。

難燃加工が施されている点も強みの1つです。万が一のときでも燃え広がりを軽減でき、このような点で他のツェルトと比較してもいいでしょう。生地の重なり部分を大きくしていて、泥が入りにくい仕様になっているなど、細かい点にも配慮されています。

換気口から顔を出して、ポンチョのように使うことも可能。持ち運びも楽でスペースを取らないので、リュックに1つ入れておくといいでしょう。

【おすすめ】ツェルト1 FAG0104

引用:Amazon

ファイントラック(finetrack) ツェルト1FAG0104は防水性、透湿性に優れたツェルト。テント内に結露ができにくく、別売りのポールを使うことで居住性も広がります。蚊などの侵入を防ぐメッシュもあり、ツェルトで泊まる上での快適性を追求したモデルになっていますよ。透湿コーティングがなされているのにもかかわらず、本体の重さが248gと超軽量。持ち運びもしやすいので、持っていくうえでほとんど負担にはなりません。生地は薄目なので、寝るときはクッション性のあるものを下に敷いたほうがいいでしょう。

ツェルトを買ったらまずは組み立ての練習をしよう

引用:PHOTOAC

ツェルトはビバーク用という側面もあるので、いざというときにすぐ使えるようにしておかなければなりません。「一緒に登山へ行く仲間に聞けばいいかな」と思っていると、万が一1人になったとき、対処ができなくなってしまいます。購入したらまず家で組み立てるということを心がけましょう。

組み立ての練習のときは、スマートフォンなどで動画に撮っておいてもいいでしょう。インターネットが使えない状況でも動画を確認しながら設営すれば、スムーズに設営も可能です。

自宅で練習をするときは難しいかもしれないですが、実際に登山泊するときは、落ち葉をかき集めてその上に設営することをおすすめします。クッション性が増しますし、地面からの冷気が緩和されるので、ツェルト内が暖かくなりますよ。

ツェルトは使い方がいろいろある

簡易なテントともいえるツェルトについて紹介しました。テントに比べると軽量で、使い勝手のいいツェルト。万が一の事態に備えて、1人1つ用意しておくといいでしょう。登山で使わない間は防災グッズの1つとして、いつでも使えるようにしておくのもおすすめです。

また、顔だけ出して、ポンチョとしても使えます。環境的に設営が難しい場合は、ポンチョのように使うと体温の低下を和らげることができます。

1つ持っておくだけで、いろいろな役割をしてくれるポンチョ。持っていたとしても使えなかったら意味はないので、ツェルトが届いたら自宅で一度設営するのも大切なことですね。

Disqus Comments Loading...