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筑波山は茨城県つくば市にある山です。東京からは所要時間およそ2時間で行くことができ、気軽に日帰り登山のできる山として親しまれています。12月になっても降雪がなければ登山は可能ですが、冬季の登山は気を付けなければ点がいくつかあります。
そこで、今回は筑波山の概要と冬に登山を行う際の注意点をご紹介いたします。筑波山を訪れる際はぜひ、参考にしてくださいね。
筑波山登山は初心者の方におすすめ!
筑波山は、東側に位置する標高877mの女体山と西側に位置する標高871mの男体山からなる山です。標高が高くないことと、筑波山の中腹にある宮脇駅と山頂駅を結ぶケーブルカーや、標高542mにあるつつじヶ丘駅と山頂付近の女体山駅を結ぶロープウェイがあるため登山難度のかなり低い初心者にもおすすめの山として親しまれています。
歌川広重の浮世絵に描かれたり、万葉集の歌の中に登場するなど筑波山は古くからその美しい景観で人々に深い印象を残してきました。筑波山から観る富士山の美しい眺めも有名で、関東の富士見百景にも選ばれています。
日本百名山に選ばれた山の中では最も標高が低いことでも知られていますが、いずれにせよ茨城県を代表する山と言えるでしょう。
筑波山登山を12月に行う際のおすすめの服装は?
12月に筑波山を登るのであれば、寒さ対策には万全を期したいですね。歩いていて体温が上がってきたらアウターを脱げばいいので、最初は重ね着をしてスタートするのが良いでしょう。
おすすめはフリースやインナーダウンなどの中間着の上からウインドブレーカーを着ることです。雨や雪が降らないようであれば、これで外気から熱を奪われることを防ぐことができます。
肌着は綿素材を避け、速乾性の高いものを選びましょう。綿素材ではどうしても汗が溜まってしまい汗冷えをしてしまいます。中間着やアウターの性能が高くても肌着の選択を間違えると台無しになってしまうので注意してください。
また、気温に関係なくズボンはジーパンを避け、伸縮性のある生地のものを履くようにしましょう。下半身はズボンの下にタイツを着脱することで体温調節を行うようにします。
ポイントを押さえて重ね着をすれば、筑波山の標高であれば普段着を活用することで十分登山を楽しむことができますよ。
筑波山登山を12月に行う際のおすすめルート
筑波山登山では季節問わずケーブルカーとロープウェイが運行しています。そのため、12月であっても気軽に登山を行うことができます。
筑波山で登山ルートを決める際は、まず男体山を目指すか女体山を目指すかを決めましょう。男体山を目指すのであれば、宮脇駅をスタートし、ケーブルカー沿いに進む御幸ヶ原コースがおすすめです。こちらは登りの所要時間90分ほどで頂上に到着することができますが、距離の割に標高差のある筑波山の中では険しいコースになります。
女体山を目指す場合は。おたつ石コースがおすすめです。こちらはつつじヶ丘駅から約1㎞という短い距離で女体山山頂を目指すことができます。所要時間は登りだけで40分ほどです。こちらのコースはロープウェイを利用しても進むことが出来ます。
また、男体山と女体山のどちらも登ることも可能です。男体山頂、または女体山頂からそれぞれの山頂に連絡路が通じています。そのため、宮脇駅から御幸ヶ原コースを進み男体山頂に到着後、連絡路を通って女体山頂を通りロープウェイを使ってつつじヶ丘駅に出る、というルートを取ることもできます。逆につつじヶ丘駅からスタートし、最終的に宮脇駅に出るということも可能です。
ケーブルカーやロープウェイを使用するかしないかだけでも色々と選択肢がありますが、まずは徒歩で登ってみて疲れたら帰り道は乗り物を利用する、というのも良いかもしれませんね。
12月の登山で気を付けるべき点は?
基本的に筑波山は12月でも特別な危険があるわけではないようです。降雪の予報がある場合には登山を控えた方が良いでしょうが、通常は登山をすることができます。
12月に登山をする際は、霜柱や地面の凍結に注意するようにしましょう。靴は革靴やパンプスなどの滑りやすいものは避け、トレッキングシューズや登山靴を履くようにしましょう。凍結した路面に備えて軽アイゼン(登山靴裏に装着する滑り止めの金具)を準備しておくのも良いですね。
また、晴れていても雨具一式を持っていくことが必要ですし、不測の事態が起こって夜になってしまっても大丈夫なようにヘッドライト、バンドエイドや簡単に食べることのできる非常食など登山に臨む際に必要な道具は一通り揃えておきましょう。
標高が低いとはいえ不測の事態がいつ起きるとも限りません。準備を怠ったことで後悔することがないように、事前にしっかりと計画をして登山に臨みましょう。
筑波山と12月の登山の注意点をご紹介しました
12月の筑波山では気を付けるべきことはありますが、基本的には登りやすい山なので冬でも気軽に挑戦することができます。寒いからと言って出不精にならず、たまには見晴らしの良い景色を眺めて気分転換してみるのも良いかもしれませんね。