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関西には、情緒あふれる登山スポットがたくさんあるのをご存知ですか？今回は、登山初心者でも登れる関西の登山スポットを5つご紹介します。関西には、六甲山をはじめとして、地域のシンボルとなっているような特徴的な山が数多くあります。どれも地元の人々に愛されており、比較的登山道も整備されているため、コースを選べば初心者でも登りやすい山が多いです。
関西地方のランドマーク｜六甲山
六甲山は、兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北にかけてそびえ立ち、関西地区在住の人々に地域のランドマークとして愛されています。六甲ケーブルの六甲山上駅近くにある展望台である「天覧台」からの夜景は、日本三大夜景の一つとされ、人々には「神戸1000万ドルの夜景」と呼ばれています。
そんな六甲山の初心者におすすめのルートは、芦屋ルートです。これは、芦屋のお屋敷街から登るルートです。登山口は阪急神戸線の芦屋川駅にあり、所要時間は約3時間です。魚屋道（ととみち）と呼ばれるルートで下れば、有馬温泉の金の湯にたどり着くことも出来ます。朝早めに出かけて、昼過ぎころに温泉に入るというスケジュールが、安全で楽しく登山ができるでしょう。
一年を通じて登山客で賑わう｜金剛山
大阪でもっとも馴染み深く、一年を通じて登山者で賑わうのが、この金剛山です。地元の方の中には、毎日のように登っている人もいます。
ちなみに、金剛山の山頂は、葛木神社の神域となっているため立ち入る事はできません。よって、現在山頂と言われている所は、実際の山頂より少しだけ低い位置にあります。山頂からは関西国際空港を望むことができます。 12〜3月にかけては、樹氷を見ることもできます。樹氷とは、温が氷点下5度以下の時にできる白色で不透明な氷で、白く美しいことで有名です。これを目当てに金剛山へ登る人も多くいます。
初めて金剛山に行くなら、登山本道（千早本道）がおすすめのコースです。こちらは一番利用者が多く、ほぼ階段と植林のため危険なところはまずありません。
金剛山へは、バスと電車で行くことができます。南海電車のリンカンサンライン（高野線）河内長野駅からは金剛山ロープウェイ行きの南海バスが、近鉄長野線の富田林駅からは千早ロープウェイ行きの金剛バスが出ています。
ススキが美しく、天然の植物園｜岩湧山
岩湧山（いわわきさん）は、頂上に広がる一面のカヤ（ススキ）が有名な山で、遠くまで見渡せるパノラマビューがすばらしいと評判です。また、登山道にもたくさんの草木が咲き、さながら天然の植物園のようなです。秋のカヤだけでなく、他の季節もいろんな草花が咲きます。冬は冬で、雪が積もった岩湧山も風情があり、密かな人気があります。
おすすめのルートは、南海鉄道が紹介している滝畑四十八滝コースです。コース名の通り、歩いている途中で出くわす滝は、深緑の滝の流れが美しい景観を織りなし、すがすがしい気分にさせてくれます。秋には、槇尾山施福寺での美しい紅葉を見ることもできます。
桜の季節はもちろん、それ以外でも楽しい｜吉野山
吉野山は古くから桜の名所として知られている有名な山です。標高は520mと比較的低く登りやすい山のため、桜のシーズンになると花見客が溢れます。現在では山全体が世界遺産として登録されています。
おすすめルートは、奈良県吉野山観光協会が散策モデルコースとして考案しているコースです。近鉄吉野駅→ロープウェイ吉野山駅→銅鳥居→仁王門→金峯山寺蔵王堂→東南院→大日寺→喜蔵院→桜本坊→竹林院というルートで、最終的に近鉄吉野駅に戻ってきます。神仏像や肖像、彫刻などが見られるので、春に限らずいつでも楽しめるでしょう。
眺めの良いロープウェイやシャトルバスもあるので、体力に自信のない人はまずはそれらを利用してみるのもありです。
日本のマチュピチュとも言われる｜竹田城跡
雲海に浮かぶ姿から、「天空の城」「日本のマチュピチュ」などと形容され、一躍人気となったのが竹田城跡です。実は全国でもまれな完全に当時のままの遺構であり、虎が伏せているように見えることから「虎臥城（とらふすじょう・こがじょう）」とも呼ばれています。
竹田城跡へのルートは、駅裏登山道、表米登山道、南登山道と山城の郷から徒歩20分のコースがあります。初心者におすすめなのは、駅裏登山道もしくは山城の郷から歩くコースです。ちなみに、12月1日から1月3日までの登城ルートは、降雪・低温時における危険回避のため、「山城の郷から」のルートのみとなりますので注意しましょう。
ちなみに、雲海は明け方〜午前8時ごろが一番発生しやすいようです。この時間を狙っていく場合は、まだ周囲が暗い可能性もありますので、懐中電灯やヘッドランプを用意しておきましょう。
情緒あふれる登山コースで安全に楽しんで
いかがでしたか？関西には、情緒あふれる魅力的な山がたくさんあります。初心者でも登りやすいルートを選べば、家族やカップルでも楽しめること間違いありません。もっとも、登山は散歩とは違うので、装備はしっかり整えておきましょう。安全で楽しい登山になれば良いですね。
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