パティシエキャンパーSakiさんに教わる!簡単・キャンプスイーツ『コーヒーゼリー』の作り方

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2021.11.17
コーヒーゼリー

コーヒーゼリー

こんにちは! パティシエキャンパーのSakiです。

アウトドアでは、BBQやカレーなどの定番料理はもちろんのこと、もっと凝ったお料理も作って楽しんでいる、キャンプ・グルメが大好きなみなさん!

キャンプ・スイーツは、充実していますか?

せっかくキャンプ場というアウトドアで料理を楽しむのなら、メイン料理やご飯系だけではなく、デザート&スイーツも作ってみましょう。

市販のスイーツよりも、野外で自分たちの手で作るスイーツは、より美味しく感じます。

アウトドアで作れるスイーツはいろいろありますが、今回は、【冷蔵庫がなくても常温で固まるゼリ−2種】というテーマの第一弾、「コーヒーゼリー」をご紹介しましょう!

「ゼリーなんて、アウトドアで作れるの?」と思った方! 実は、簡単に作れるのです。 ぜひ、本業パティシエのSakiがおすすめする方法で作ってくださいね!

暑い夏場はひんやりしたスイーツは嬉しいものですが、冬場でも煮込みやお鍋などアツアツ料理を食べて温まったあとに、焚き火を囲んで冷たいゼリーを食べるのも最高ですよ!

▼動画で見たい方はこちらです!▼

「アガー」でゼリーを作ろう

ゼリーは、「ゼラチン」で作るものでしょ?……と思っている方、多いと思います。もちろん、そうなのですが、実は「アガー」という食材(凝固剤)でも透明なゼリーが作れるんです。

【アガーとは?】

アガー

今回、使った「アガー」(分包タイプ)です!

「アガー」とは、ツノマタ・スギノリ・カラーギーナンなどの海藻や、地中海原産のローカストビーンガムという、マメ科の植物の抽出物から作られた無味無臭の食材(凝固剤)です。

主に「粉末」で売られていて、ゼリー・プリン・水ようかんなどを作る際に使います。

私が愛用している「アガー」は、1袋5g×5袋入りで200円くらいのもの。普通にスーパーで売っています。

【アガーの特徴は?】

  • 非常に透明感が高いので美しいゼリーが出来上がります。
  • 熱湯で溶かして使いますが、冷蔵庫で冷やし固める必要はなく常温で固まります。(ゼラチンは、冷蔵庫で冷やさないと固まりませんよね!アウトドアでは難しいです。)
  • 一度固まると、夏場でも溶け出すことはなく、型崩れもしにくいです。
  • ゼラチンよりも、ツルツルでさらっとした食感で、寒天のようにサクサクせずなめらかな仕上がりになります。

アガーはゼラチンよりも透明感があるので、最近人気の「水ゼリー」などにも使われているんですよ。簡単でアウトドアでも手軽にゼリーが作れるので、Sakiお気に入りの食材です!

コーヒーゼリー【材料】

今回使っている「アガー」は、「Home made CAKE アガー」

このアガーは、分包タイプで1袋は5gです。キャンプでいちいちグラムを計るのは大変なので、この1袋5gに合わせて、材料の分量を決めました。目安としては2人分くらいなので、お好みで増量してくださいね。

  • ドリップコーヒ―…… 230cc(無糖の缶コーヒーやインスタントコーヒーで代用しても大丈夫です)
  • 砂糖……大さじ2
  • アガー……5g(1袋)
  • 生クリーム……適量

コーヒーゼリー【作り方】

① コーヒーを淹れましょう!

コーヒーを淹れる

ドリップで美味しいコーヒーを淹れます!

まず、コーヒーを、ドリップで丁寧に淹れましょう。それを、230cc分、シェラカップで計ってメスティンに移します。

🔸コーヒーは、無糖のコーヒーやインスタントコーヒーでも代用できます。

でも、コーヒー好きの方は、せっかくのアウトドアなので、お湯を沸かしてドリップで美味しいコーヒーを淹れるのがおすすめです。ゼリーになったとき、コーヒーの香りや味がそのままいきるので美味しさが違います!

② 砂糖とアガーを混ぜます

砂糖とアガー

砂糖とアガーをよく混ぜてください(右はメスティンに移した230ccのコーヒー)

シェラカップに、砂糖を大さじ2杯(お好みでもっと甘くしても、少なくして甘さ控えめにしてもOKです)入れ、アガー1袋(5g)も入れてよく混ぜます。

🔸アガーは、ゼラチンとは違って、液体(コーヒー)に直接そのまま加えると、急激に水分を吸ってダマになってしまいます。

🔸必ず、シェラカップなどに砂糖とアガーを一緒に入れて、粉末の状態のままスプーンでよく混ぜてから使いましょう。

③コーヒーに、よく混ぜた「砂糖+アガー」を投入

コーヒーに投入

砂糖+アガーをコーヒーに投入!

先ほどのメスティンに入っているコーヒーに、砂糖+アガーを投入!

🔸よ〜く、満遍なく混ぜてください!コーヒーが温かいのでよく溶けますよ。

④ 火にかけて沸騰させましょう!

火にかける

火にかけている間は、よくかき混ぜてくださいね。

コーヒー+砂糖+アガーの入っているメスティンを火にかけて、沸騰させてください。

🔸アガーは、沸騰させないと固まらないという特性があります。

🔸火にかけながら沸騰させますが、その間アガーが下に沈んで溜まらないようにゆっくりとスプーで絶えずかき混ぜるのがコツです。

⑤ 沸騰したら火からおろし氷水にあて冷やします。

氷水に当てる

メスティンの底を氷水に当てます。

氷水に当てる2

メスティンがすっぽり入るくらいのフライパンで!

沸騰したら火からおろしましょう!

🔸そのまま放置しておいても固まりますが、急いでいるときはメスティンごと氷水に当てると、あっという間に固まりますよ! ゼリーも冷たくなるので、常温で固めるよりも美味しくなります。

🔸メスティンがそのまま入るくらいのサイズのフライパンなどに氷水を入れ、そこにメスティンを浸すこと5分くらい!ゆすっても流れないくらいほとんど固まります。早い!

🔸アガーは、ゼラチンで固めるより早く、あっという間に固まるので超簡単です。「デザート欲しいな〜」「ひんやりゼリーが食べたいな〜」と思ったときにすぐ作って出来上がるなのが、本当にすごいです。

コーヒーゼリー【出来上がり!】

完成

きれいに固まりました!

さて、コーヒーゼリーが固まって出来上がりました!せっかくなので、おしゃれに盛り付けをします!

グラスに入れる

透明なプラスチックのグラスにスプーンですくって入れました!

生クリーム

生クリームを注いでください!

シェラカップに盛る

サイコロ型に切ってシェラカップに盛り牛乳を注いでも!

🔸メスティンに入れたまま作ったので長方形に固まっています。包丁で、縦横に切れ目を入れて一口サイズの四角に切っても、スプーンで一口ずつすくってもOK!
シェラカップに盛り付けてもいいのですが、おしゃれな透明グラスに盛り付けましょう。

🔸今回は、ベアボーンズのプラスティックの透明グラスに盛り付けてみました!

🔸コーヒーゼリーの上から、生クリームをお好みの量注いでください。

🔸牛乳の中にゼリーを砕いて入れて、飲むコーヒーゼリーみたいにしてもいいですね。

コーヒーゼリー【調理の注意点】

これ、「調理の大切なポイント」なので、もう一回いいますね!

アガーは、単体でそのままコーヒーに入れると急激に水分を吸ってダマになってしまうので、必ず砂糖とよく混ぜてから加えるようにしてください!

Sakiのひとこと😊

出来上がり

透明グラスだと見た目もきれいですね!

🔸ゼラチンで作ったゼリーはモチモチ感がありますよね。アガーで作るともっとツルツルっとした食感でのど越しが非常にいいです。

🔸アガーで作るゼリーは、とにかく簡単・手間いらず・早く固まる!ので、キャンプでゼリーを作る時にはぴったりなんです。

全国のキャンパーさんに、こんなに便利な食材があるんだよ〜と広めたいくらいです(笑)

透明感が高く見た目もきれいなので、果物を入れるゼリーにも向いています。

Sakiオススメの食材「アガー」ぜひ、試してみてくださいね!

▼動画で見たい方はこちらです!▼

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

ABOUT ME
ライターの写真
中嶋咲絵
パティシエ

「オンラインスイーツスクールSaki.+」を運営。
日本各地、海外の方へオンラインでお菓子作りを教えている。

趣味のキャンプを通してアウトドアでもおいしく簡単にできる本格スイーツレシピやキャンプ料理の提案も行なっている。 http://saki-plus.com/