キャンプの朝に花を添える最高の朝ごはん!過去に作った朝食を5つ紹介します

キャンプ場で迎える朝は爽やかで気持ちがいい。鳥が鳴き、木が揺れ、どこかから水の音がする。静かな自然の音と優しい光に包まれるキャンプの日の朝は、普段日常で迎える朝とは少し違う特別な時間だ。

ゆっくり寝ていたいからという理由で普段は「朝ごはんを食べない派」の私でも、キャンプではあの朝の特別な空気を味わいたくて朝ごはんを食べていることが多い。

そんなキャンプ朝ごはんの中から、作って良かったものを5つ紹介します。

定番&無限大「ホットサンド」

まずはキャンプ朝ごはんの定番と言っても過言ではないホットサンド。

ホットサンドメーカーというアイテムに市販の食パンと好きな具材を挟んでバーナーで焼く、いたってシンプルな手順だ。そして具材次第でいくらでもレパートリーが増やせるのが魅力だろう。

 

例えば、
ベーコン × チーズ × マヨネーズ。
卵 × ウインナー × ケチャップ。
私が一番好きなのは ネギ × マヨネーズ × チーズ。
前日の残りもののカレーを入れてしまうのも良い(ほぼカレーパン!とても美味しかった)
お惣菜のコロッケ × カットキャベツでとことん手抜きするというのもありだ。

無限大のレパートリーに魅力を感じ、なんて素晴らしいアイテムなんだ!と、私はキャンプをはじめたての頃すぐにホットサンドメーカーを購入した。グルキャンでホットサンドを振る舞うと、仲間がそれを見て購入した。そして次のグルキャンでは仲間の買ったものと合わせて2台体制でホットサンドを作る。それを見た別の仲間が、自分も…とホットサンドメーカーを購入した。そんなことを繰り返して、ホットサンドネットワークが徐々に拡大し、ある日のグルキャンで朝ごはんを作るキッチンが「ホットサンドメーカーだらけ」になったことがある。なにこのお祭り、状態。

広がるホットサンドメーカーネットワーク

みんな口を揃えて言うのは、やはり「楽だから」

みんなで作れば大量に焼ける。出来上がりもホットサンドメーカーによって様々。

ホットサンドメーカーといっても、個性がある。具沢山なサンドに向いているシングルタイプ・サクッと美味しくいただけるダブルタイプという大きな分類をはじめ、出来上がりが三角形のもの、焼印がつく可愛いもの、蓋を外してフライパンとしても使えるもの等が各社から出ている。
自分に合ったホットサンドメーカーを選ぶのもひとつの楽しみではないだろうか。

レトロな箱も可愛い、「バウルー」。ダブルタイプ

ちなみに私は数あるホットサンドメーカーの中から、バウルーのダブルを愛用している。
ダブルは小さいサイズのホットサンドが一気に2つ焼ける為、少食な私にはとてもありがたい(左右で味を変えて焼いたりもする)。

そして何よりこれで焼くとパンの耳が美味しい。正直なところパンの耳はかたくて食べづらいしそんなに好きではないのだが、初めてバウルーのダブルで焼いたホットサンドを食べた時の感想は「パンの耳ってこんなに美味しいんだ!」であった。衝撃を受け、パンの耳について改めて考えさせられたアイテムだといっても過言ではない。パンの耳…今までちょっとなめてたよ、ごめん。

残念な点は、蓋が分離できないタイプ故にフライパンとして使うことができないことだ。蓋が外れるタイプのホットサンドメーカーを使っている仲間が、ホットサンドのついでにサッと卵を焼いているのを見て羨ましく思う時もあるが、バウルーのダブルならではのカリッとした焼き上がりと具材とパンの味を両方楽しめるという大きな魅力に惚れ込み、「ホットサンド専用」として頑張ってもらっている。

こねる時間も至福!「手作りパン」

「朝から手作りパンって…かなり大変なのでは?」と、この写真をみて思われたかもしれない。確かに簡単だよとは言えない。しかし紐解いてみると混ぜる・寝かせる・焼くというたった3つのステップで出来てしまうのだ。そう思うとだいぶハードル下がるでしょ。

大自然の中、朝から無心でパンの生地を混ぜる。さあやるぞ!なんて気合いを入れなくてもいい。寝起きで回らない頭で、手だけ動かす。何も考えない。自然の中でゆったりと時間が流れるこの時間もまたひとつ至福の時なのではないかと思う。ほら、そうしているうちにだんだん目が覚めてくるし。

捏ね混ぜたあとは発酵させるため、生地が膨らむまで寝かせる時間が発生する。およそ30〜40分。この時間は生地でベタベタになった手を洗い、ついでに洗い物や片付けを済ますというのもありだろう。また、パン以外の付け合わせやサラダの準備も出来る。

写真は10インチのダッチオーブン

焼くのにはダッチオーブンを使う。

ダッチオーブンはただの鍋ではない。「オーブン」と名がつくだけあって、煮込む以外にも”焼き上げる”というオーブン的な使い方も可能な魔法のような鍋だ。

内側にクッキングシートを敷いて生地を並べる。そして閉めた蓋の上にもたくさん炭を置いて上下両側から焼く。コツは「たまに様子をみる」ことだ。

蓋上にも炭を乗せていたから、表面もこんがりと焼ける

焼きたてのパンはとても美味しい。
朝起きた時はまだ粉と水だったものが、ふわっとモチっとした状態でテーブルに並ぶ。熱々のパンを頬張りながら、少し早起きした分すっかり体が目覚め切っていることに気がつくなんてことが多い。

あまりに美味しく焼けた日には、「もしかしたらパン屋さんになれるのでは?」なんて調子に乗ったことを思う時もある(多分それは無理)。それくらい、達成感に溢れた朝ごはんは、自然のパワーも相まってめちゃくちゃ美味しい!

健康的な一日の始まりに「和食」

せっかく自然の中にいるのだから、心とともに体も健康になれないだろうか…と考えた時「健康的な朝ごはん」が思い浮かんだ。牛丼チェーン店でよくあるような、いかにも日本の朝という感じの朝ごはん。味噌汁とご飯、そして塩気のある鮭と卵焼きを朝から摂取できたらとても健康的なのでは?と、普段朝ごはんを食べない私でも憧れをいだいた。

お米を炊き上げ、蒸らしている間に卵や鮭を焼く。卵焼き用のフライパンを持ち合わせていない為、ラージメスティンの蓋で代用した。四角い形は卵焼き用のフライパンのようで焼きやすい。

こういった時、持っていてよかったなと思うのが「リフター(グリッパー)」というクッカーを掴むアイテムだ。素手では掴めないメスティンの蓋のフチの部分ををこれ掴む。おかげでただの蓋だった部分をフライパンとして活用できるのだ。

愛用中の軽量リフター・MSRのライトリフター。
「卵を焼く(巻く)」という、動かすことの多い作業であってもリフターをしっかりと握っていれば安定する。

品数が多くて作る前に少し気合いを入れて挑んだが、自然の中に身を置いて食べる日本の朝ごはんはやはり格別。「うおー!これぞ日本人や!」という気持ちと「塩気が沁みる〜!たまらん!」という気持ちで満たされ、健康で良い1日のスタートが切れる朝ごはんだった。

ラクしたい朝は「うどん」

キャンプが楽しくてお酒を飲みすぎてしまい、翌日朝からぐったりしている時もある。ついお肉を食べすぎて胃もたれしてしまうなんてことも、キャンプあるあるの一つではないだろうか(反省&後悔)

そんな状態で「朝ごはん」なんて言われても……うっ…(ツライ)
なんて時は、朝うどん なんてどうだろう。

お湯を沸かして、うどん出汁を入れ、うどんの麺を入れるだけだ。サッと食べられる、そしてカラダに優しい。沁みる。出汁は粉状のものが売っているので、保存もきくしキャンプにはよく使う。

夏の朝は冷やしうどんもおすすめ。夏バテ気味で朝から食欲がない時にも、さらっと食べられる。準備・調理もラクだから夏のキャンプでは、うどんにして良かったと思うことが多い。本当に朝うどん様様だ。ありがとう、うどん!

元気があれば、前日の残り物をアレンジすることも出来るだろう。過去に好評だったのは、前日に残った牛乳とベーコンと卵、それにコンソメスープの素を使った「カルボナーラ風うどん」。チゲ鍋のスープが残っていればチゲうどんも出来る。

おしゃれに「エッグベネディクト」

エッグベネディクトとは、イングリッシュマフィンに、ハムやベーコン、ポーチドエッグ、オランデーズソースを乗せた料理だ。カフェなどで見かけることもあるだろう。

 

そんなカタカナばかりの洒落た朝ごはんは、なんだか小難しそうに感じるが意外と簡単に出来た。
ナニコレ?と言われることが多いので簡単にレシピを。

 

<材料>
卵 1個
イングリッシュマフィン(スーパーのパン売り場で食パンの隣に置いてあった)
厚切りハム 1枚
水 700ml
酢 大さじ1

■オランデーズソース
卵黄 1個分
バター 50g
レモン汁 大さじ1

<作り方>

  1. お湯を沸かす。沸騰したら酢を入れる。
  2. お湯を箸でぐるぐるかき混ぜて渦を作り、その中に卵をそーっと割り入れる。(お酢のおかげで卵の白身が先に固まる為ポーチドエッグが出来る)白身がある程度固まって崩れにくい状態になったらお玉ですくって取り出しておく。
  3. イングリッシュマフィンと厚切りハムをほんのり焼き目がつくくらいに焼く
  4. シェラカップにオランデーズソースの材料を入れ、別のシェラカップを使って湯煎しながらかき混ぜ、とろみが出るまで温める。
  5. イングリッシュマフィン→厚切りハム→ポーチドエッグの順番に乗せて、オランデーズソースをかけたら完成。

 

ポイントはオランデーズソースを食べる直前でに作ることだ。オランデーズソースは固まりやすい為、直前に作る方が滑らかで良い。
そうなるとやることが多く慌ただしくも感じるが、2〜3人で分担すると円滑に感じに進められると思う。ポーチドエッグを作る人、パン&ハムを焼く人、オランデーズソースを作る人、と言った具合に。

厚切りハムの塩気とポーチドエッグのとろとろ感がよく合う。とても優雅な朝ごはんであった。味だけでなく、見た目にも楽しめるという点が魅力だろう。思いのほか手順もかからず、少人数でキャンプに行った時には盛り上がりそうな朝ごはんだ。そしてなんだかモテそうな感じもあるし、いいんじゃないの。

そんなわけで、朝ごはん5種をご紹介しました。

ぜひキャンプ朝ごはんで悩んだ時のアイディアにどうぞ!

 

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