キャンプ女子Kajoが行く!〜河津七滝トレッキング編〜

 

こんにちは、金木犀の豊かで可憐な香り、彼岸花の凛とした佇まいに圧倒されるKajoです。

みなさん、秋です。

比較的雨の多い日々が続いた9月某日、天気予報と日々睨めっこ。
雨の合間を縫って、『曇り』の予報の日を心待ちにここぞとばかりに!
ソロキャンプ用品をバタバタと車に積みまして、いざ行かん河津

 

雨の浄蓮の滝よりお送りしています

 

と、思ったら・・・雨・・・?
私の着てるウェアは、カナダのメーカー「TAIGA」のゴアテックス。

20年前の!!

良いものを長く大事に着ていらした方から譲っていただいたものです。
私も大事に着よう。って!防水スプレーはさらにしてはおりますけれども、天城の山の霧雨はしとしとと降り続けます。河津へ行く道すがらの、天城峠。絶対よりたい浄蓮の滝。

「あなたとぉ〜越えたぁい 天城越え〜」
「一人でぇ〜越えてる 天城越え〜」

いつも以上に拳を効かせながら、天気の回復を祈りぐんぐんと山道を越えていきます。

 

天城といえばわさび!ワサビ田の青々とした様子

そう、目指すは河津の七滝巡り。

今回の日程としては土曜午後(天気予報:曇り)に河津七滝オートキャンプ場へチェックイン。
日曜午前中(天気予報:晴れ)より河津七滝巡り決行!

 

時折雲の中に入ることもあるループ橋

伊豆の山越え、頭がクラクラするような錯覚に陥る「ループ橋」を降りまして。
※観光情報などを見ると、口コミで「ドライブ楽しい!」「不思議な感覚になる、ジェットコースターみたい!」などとポジティブな意見が多いですが、私は毎度、発狂しそうになるぐらい苦手です。

河津七滝オートキャンプ場へチェックイン。
撮影とかしたかったんです、でも雨が相当降っていましたので割愛させて・・・!
これは話が違う、午後を雨の中テント内で過ごすのも嫌だな〜と思い、車に乗り込み街へ。

 

峰温泉大噴場公園にて

筆者の気持ちとしましては、数時間河津観光して、
雨が止んだらキャンプ場へ戻ろう!ぐらいの・・・ね。

私には雨のキャンプ場へ帰りたくない理由がある・・・

 

足湯もあるし、ゆで卵も作って食べれちゃう!

温泉で作るゆで卵、美味しかったな〜卵は売店で販売していて、セルフで茹でるタイプ。
ぷるぷるとした絶妙な茹で加減のゆで卵が堪能できますよ!
2個でのセット売りですが、一人でぺろりです。

足湯の温かさも身に沁みましてね・・・なにせ雨なので

そう、全然止まない。
戻るか。

なぜ今回このように雨を厭うかと申しますと、私・・・


タープを忘れたんですよね。(小声)

タープを忘れたんです!!!!(叫)


天気予報を確認して、はい曇り〜はい晴れ〜!イェイイェイってバタバタ積み込みをした午前中の私よ・・・もう少し冷静に・・・なれなかったんです、仕方がないので出来る事を考えます。

 

①タープを借りよう!

いきなりそんな簡単に解決しちゃって良いの?>いいんです。
大人だもん、借りますよ。雨を避けれるもんなら避けたいよ!!!
バーベキューしたいもん(ソロキャン用の質素なご飯のため)。
意気揚々と財布を握りしめ管理棟へ・・・

 

スタッフのお姉さん『連日天気予報が外れていて、乾いた状態のものがありません・・・』

え!無情!
こうなったらもうあれしかありません。

 

②タープの代用品を作ろう(震)

まずは車の中を見回して・・・っとありましたブルーシートが。
グランドシートに敷くのとは別に、たまたま積んであったブルーシート。
幸いなことに河津七滝オートキャンプ場は、川と山がすぐ近くにあります。
ジャケットのフードを目深に被り、いそいそと山方面へ。

太い枝、確保。
すのこの上にテントを張るスタイルだったので、ちょうど管理棟で借りたワイヤーを使用して・・・

できた、できたよ・・・!

「みんなタープ張ってる、いいなあ・・・」

ソロキャンプにふさわしい、ソロスペースを確保しました。
あぁキッズよ・・・覗き込まないで・・・

 

傾斜を付けることで雨が溜まるのを阻止

サバイバルかな?・・・これでひとまず雨からは逃れられますね。
さてさて、予想以上にこの作業、濡れるわ疲れるわ。
椅子に座って一服して思い出したんです。

このキャンプ場は!温泉に!24時間入れるという事を・・・

 

24時間入浴可能な温泉付き「河津オートキャンプ場」

計3回入りました!雨で冷えた体もすぐにあったまります。

 

ソロなのでこじんまり

ご飯はツナとしめじの炊き込みご飯、あとは簡単なバーベキューセットです。

 

国産牛、焼いちゃいました。

ご飯も炊きたてが美味しい〜

今回はシングルのガスバーナーで炊きました!

①米一合に水200cc(割と適当でも大丈夫)をしばらく浸して
②コンビニとかでも買えるしめじを1パック、ツナを1缶投入。
③酒・醤油・みりんを大さじ1ずつ(私は醤油のみで作りました)
④蓋を開けたまま沸騰するまで放置、沸騰したら箸でぐるぐると混ぜて
⑤超弱火にして15分〜20分蓋をして放置。
⑥火を止めて15分ほど蒸します。絶対に蓋は開けちゃダメ!

このやり方で美味しく炊けます。
残った分はラップでおにぎりにして、翌朝いただきます。

この日は21時半には就寝、マジかよ!?っていうぐらい爆睡。
お風呂って大事なんだな〜と思いました。普段は野営に近いキャンプばかりなので、お風呂入れるとかなにこれすごい!
伊豆の醍醐味、堪能できます。

 

翌朝、霧の「水垂バス停下無料駐車場」より

翌朝、霧雨のキャンプ場を後にし、河津七滝へ向かいます(すぐ近く!)。
河津七滝へ車でアクセスした場合、

①水垂バス停した無料駐車場(10台駐車可)
②七滝観光センター無料駐車場(60台駐車可)

のどちらかに車を停めることができます。
私は①へ向かいましたが、車、皆無!
②は私のコースのゴールエリアにありますが、日曜日午前11時の段階で満車となり車が列を作り並んでいました。

雨は止み、霧の立ち込める河津七滝。
水垂バス停から、トレッキング開始!上から下へと降っていくルートとなります。

傾斜のキツい入り口からの階段

少し森へ入り、うっとりとしながら足元の濡れた落ち葉を踏みしめ進むと、すぐに分かりやすい通路が現れます。

雨で木が濡れて滑りやすいので注意

木製の階段を下へ下へ・・・体感的に結構降ります。
ちなみに階段の両端の方は、苔のようなものが生えており、滑り止めのついた靴でもぽやっとしながら歩いていると滑りますのでぜひ真ん中らへんを、足元に集中してお進みください。

 

一つ目の滝:釜滝

階段を降りて約10分で一つ目の釜滝に到着です。
連日の雨で水量が増え、水しぶきをあげて流れ落ちる様は圧巻!
7つある滝のうち、私の最も好きな滝です。


①釜滝ー②エビ滝ー③蛇滝ー④初景滝ー⑤カニ滝ー⑥出合滝ー⑦大滝

約850メートルの遊歩道を1時間掛けて回ります。
途中の②エビ滝から③蛇滝の間に、46メートルに掛けての吊り橋が。


「片塔式ウェーブ橋」という全国でも珍しい吊り橋

「伊豆の踊子」の像が立つ④初景橋で記念撮影・・・のお手伝いをして

 

「大岩成就」願いを込め石を縄の中に目掛けて投げる!

この辺りからTシャツ短パン勢が増え、上下バッチリのトレッキングスタイルで決めた私が浮き始めます。
というのも、七滝観光センターからアクセスした場合気軽に⑤カニ滝辺りまでは来れちゃうんです。

「何か出会いがあるかも?」がうたい文句の⑥出合滝

二つの滝が合流して一つの流れとなる⑥出合滝、ここが2番目に好きです。
一周してわかったのですが、一つ一つの滝の表情が違って、岩の削られ方であるとか滝壺の水の動きであるとか、見てるだけでも面白い!

最後に、河津七滝最大級の⑦「大滝」へ。
迫力はありましたが私有地が大幅な面積を占めており、あまり近づけず残念。

大滝歩道の解放時間は、6月〜9月:8:00〜18:00/10月〜5月:8:00〜17:00となっておりますので、お間違いなきよう。

〆は「猪汁」!

この日はありがたいことに時折晴れ間が見えたものの、やはり少し肌寒い・・・
大滝近くは栄えていて、食事処が随所にありますので、ここでご飯にします。

〆は天城といったらワサビ!「ワサビ丼」と、「猪汁」のセットをいただきました。
沁みました〜その土地の美味しいものを食べる、これ醍醐味、いとうまし。

秋が始まり、これからは紅葉美しく山が燃える季節を迎え、冬の天城は雪道にご注意。
2月頃には河津桜が咲き乱れ、山に川に温泉に。様々な魅力がぎゅっと詰め込まれた街、河津。

「滝の一つ一つの表情が異なる」

この違い、ぜひその目で確かめて。
美しい四季折々の景観や、滝(たき)を「たる」と読む、平安時代から続く河津の民族語も、ずっとずっと守っていきましょうね。

 

 

 

文・写真 Kajo

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