安全にバックカントリーを楽しむための超重要点と必須装備まとめ

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「スキー場コース外滑走者が遭難した」という報道を、近年数多く耳にするようになりました。整備されたゲレンデではなく、自然の中をありのまま楽しむバックカントリーは、人気上昇中の注目スポーツです。

しかしその一方で、装備不足や知識不足でバックカントリーに挑戦し遭難する人が増えています。遭難は自分の命に関わる上に、大変な捜索費と周りへの迷惑をかけてしまいます。どんな装備が必要か、どんな注意点を心得ておくべきかをしっかり学んでおきましょう。

 

まずはバックカントリーについて知ろう!

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ただ適当に山の中を滑るのがバックカントリースキーではありません。まずはしっかりと、バックカントリーの定義から知っておきましょう。

 

バックカントリーはコース外を滑る事ではない!

「バックカントリーはスキー場のリフトで登り、コース外へ出て山の中を滑ること。」そんなとんでもない勘違いをしている人はいませんか?確かにバックカントリースキーは自然の山の中を滑りますが、滑るだけではバックカントリースキーにはなりません。バックカントリースキーは、「自分の足で山を登って、下山をスキーで下り降りる」ことが基本なのです。

スキーの延長ではなく、登山の延長

バックカントリーの真骨頂は「自然の中を自力で登って降りること」。どちらかというと、スキーを楽しむというよりも登山を楽しむことの方に力が置かれています。あくまでスキーは降る時のお楽しみと考えると良いでしょう。

そこで重要となるのが登山技術。ご存知のように、冬山登山は登山上級者でも難しいテクニックですよね。バックカントリースキーは、そんな冬山登山をマスターしている人こそが楽しむべきスポーツといえます。

 

バックカントリーをする時の注意ポイントは?

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それでは次に、バックカントリーをする際に注意しておいてほしいポイントをご紹介します。

 

必ず冬山登山経験者と行く!

先述したように、バックカントリースキーは登山の延長。冬山の経験がない人が下山ルートのわかりにくい場所にむやみに入るのは、大変危険です。必ず雪山経験がある人と一緒に行くか、もしくは雪山での経験をしっかり積んでからバックカントリーにチャレンジするようにしてください。

 

ある程度登山ルートと滑走ルートを決めておく

いくら自由に滑ると言っても、全くのノープランではいけません。バックカントリーをするときにはどんな登山ルートが良いか。どんな滑走ルートが良いのか情報を集め、当日歩むのがどのルートかだいたい見当をつけておくことが大切です。

特に迷いやすいポイントなどがあればしっかりと把握し、どの目印を頼りにするのかなど、あらかじめ頭に入れておきましょう。また、「この日の何時頃登山を開始して、このルートを滑って降りる予定。何時には下山して一報を入れます。」という予定を、ご家族やご友人に伝えておくことも忘れないようにしましょう。

 

スポットの天候を把握しておく

これからバックカントリーを楽しむスポットについて、その土地ならではの天候変化を把握しておくことも大切です。当日の天気予報はもちろんのこと、「この時期はガスが出やすい。」や「このルートは雪崩が起きやすい。」と言った経験からの天候変化予想についても情報収集しておきましょう。

また、当日になって予報が変わって雲行きが怪しくなることもあるでしょう。そんな時も「せっかく来たし、大丈夫だろう。」と楽観視をせず、潔く中止にする勇気を持っておくようにしてください。

 

バックカントリーに必要な装備とは?

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それでは、実際にバックカントリーを楽しむ際に必要な装備をみてみましょう。今回はウェアとスキー以外に必要なものをご紹介していきます。以下の装備は必ず揃えてから、山へ向かうようにしてください。

 

もしもの時の命綱、ビーコン

ビーコンは万が一雪崩に遭難した際に、あなたと仲間を守る大切な命綱です。必ず持って行くようにしましょう。また、初めてビーコンを使う方は雪山に行く前に練習を。とっさの判断が必要な緊迫した状況でも、パニックにならないようにしておきましょう。

オススメのビーコンは利用者の多い「MUMMUT ELEMENT Barryvox」です。ビーコンは機種が同じである方が、より仲間との連携が取りやすいアイテムです。MUMMUT ELEMENT Barryvoxは入門モデルとして多くの人に愛用されていますので、安心して使うことができますよ。

【MUMMUT ELEMENT Barryvox】
サイズ:113×75×27mm
重量:210g(単4電池×3含む)
バッテリー:単4アルカリ電池×3
バッテリー寿命:200時間以上(SENDモード使用時)
品質保証:5年
アンテナ数:3
操作数ボタン:1
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スキー板でも楽々斜面を登れる、シール

スキー板は、雪面で摩擦を少なくすることで雪上を滑るアイテム。しかし、バックカントリーでは雪面を「登る」シチュエーションも多々あります。そんな時に大活躍するのが、シールと呼ばれる装備です。

スキーの滑走面にアンゴラ山羊の毛やナイロンでできた布を装着すると、摩擦が増えてテールは滑りにくく。トップ側は滑りやすくなるという特徴が生まれます。この特徴が斜面をスキー板で登る際に役立つのです。
今回おすすめするのは、スキー板用シールの中でも特にかわいい見た目が印象的なG3 Scala LT Climbing Skinsです。カラフルでポップなデザインは、雪上でも一際目を引きおしゃれなバックカントリースタイルを生み出します。

【G3 Scala LT Climbing Skins】
ブランド:G3(ジースリー)
モデル:Scala LT Climbing Skins 130mm(スカラ LT クライミング スキン 130mm)
スキン幅:130mm
スキンセーバー、トリムツール、ケース付
対応スキーサイズ:Short(153~169cm)、Medium(168~184cm)、Long(183~199cm)
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雪崩対策のために必ず携帯!プローブ

もしも雪崩発生で仲間が埋まってしまった時、ビーコンで目安をつけた後に利用するのがこのプローブです。プローブというのは、折り畳み式の細いアルミの棒。これを組み立てると200センチ以上の長さへとなり、誰か埋まっていないのか雪の中へさしこみながら確認ができるようになっています。

そんなプローブで特におすすめなのが、K2 AVALANCHE PROBE ALU 230です。いいお値段がするアイテムが多いのですが、こちらは5000円台とお財布に優しく、一流スキーメーカーK2の商品とあって品質も良好。まさにコスパのいいアルミ棒となっています。

【K2 AVALANCHE PROBE ALU 230】
ブランド:K2(ケーツー)
モデル:AVALANCHE PROBE ALU 230 (アバランチ プローブ アルミニウム 230)
バックサイド オートロック:グローブしたままでの簡単に扱えるトリガープルハンドルと滑らないざらめのシャフト
ルーラー:正確に積雪層を記録できる1cm刻みのマーキング
全長:230cm (収納時 42cm)、重量:約280g、収納ケース付
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ビーコン、プローブと並ぶ雪山三種の神器、シャベル

次にご紹介するのは、ビーコンやプローブと合わせて「雪山三種の神器」と言われるシャベルです。シャベルがあれば、雪崩発生時の救助に使用することができます。

スノーシャベルは柄の部分を切り離して、使いやすい長さに調節したり、リュックに取り付けて持ち運びがしやすくなるようにしたりと、非常に使い勝手が良いアイテム。必ず1つ持っていくようにしましょう。

どのシャベルにするか迷った時におすすめなのが、BCA SHAXE SPEED SHOVELです。シャフトをブレードから外すとピッケルにもなる、便利シャベルです。

【K2 AVALANCHE PROBE ALU 230】
シャベルモードでの重量:1.4 lbs / 654 g
ピッケルモードでの重量:0.6 lbs / 290 g
総パック重量(全部品):1.7 lbs / 756 g
材料:075 T6アルミニウム
ブレード寸法:9.4 x 11.2インチ/ 24 x 28.5 cm
ブレード/シャフト材質:6061 T6アルミニウム
シャベルモードの長さ:27.5インチ/ 70cm
ピッケルモード長さ:20インチ/ 51cm
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より本格的な深雪ゾーンを登るなら必須!スノーシュー

最後にご紹介するのが、スノーシューです。スキー板にシールをつけてツボ足登山をするのは、短時間。長時間すると非常に体力を使ってしまいます。そこで深雪ゾーンで活躍するのが、スノーシュー。

どんなにもさもさな深雪ゾーンでも、スノーシューなら足が埋まることなく前に進んでいくことができますよ。今回はスノーシューの中でもコスパ抜群の、DODスノーシューSW-10Bをご紹介します。重量も1.89kgと持ち歩きしやすく、バックカントリーへ持参するのに最適です。

【DODスノーシューSW-10B】
TYPE 635
商品名 SW-10
カラー レッド、ブラック
商品サイズ 635×210mm
デッキサイズ 600mm
商品重量 1.89kg【ペア】※キャリングバッグは除く
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しっかり知識と装備、予備経験を積んで挑戦しよう!

バックカントリーは、正しい知識と経験値がある人にとっては大変楽しい自然遊び。体いっぱいに雪山を感じ取ることができる、素晴らしいスポーツです。しかしながら、近年その知識も経験もない人がむやみにスキー場コース外へと入って遭難する事件が多く発生。

報道も頻繁に行われ、様々な関係機関に迷惑をかけています。このままでは、「バックカントリーははた迷惑なスポーツ。」というイメージがついてしまうでしょう。そして何より、安易なバックカントリーへの挑戦は命の危険を伴います。バックカントリーが素晴らしいスポーツだという認識を広めるためにも、自分の命を守るためにもしっかりと知識と予備経験を積み、適切な装備を持参して挑戦するようにしましょう。

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