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冬のウィンタースポーツといえば、スキーとスノーボード。どちらも人気が高いウィンタースポーツですが、それぞれに全く違う魅力のあるスポーツです。そのため、初めて挑戦しようという人の中には、「どっちが私に合ってるの?」「より簡単なの?」という疑問を持っている人もいることでしょう。そこで今回は、スキーとスノーボードそれぞれの魅力を比較し、あなたに合っているのはどちらかを判断する手助けをしていきましょう。
まずは誕生の歴史を知っておこう!
それぞれのグッドポイントを見て行く前に、まずはどのようにスキーやスノボが誕生したのか、その歴史から知っておきましょう。
長〜い歴史を持つ元祖ウィンタースポーツ、スキー
スキーはなんと、紀元前2500年ごろにすでに誕生していたと言われています。きちんとスポーツとして人々に楽しまれるようになったのも、1825年まで遡ることができる、まさに元祖ウィンタースポーツです。日本に伝来したのは1890年代と言われており、ほかのどのウィンタースポーツよりも早く親しまれるようになった歴史があります。
そんなスキーは登場した頃から「二本の板で斜面を滑り降りる」というベースこそ変わっていませんが、1990年代後半にはカービングスキーという現在主流となっている新しいスキー板の形が誕生。加えて2010年ごろからは冬登山ファンたちを中心に「自然の雪山の中を滑走する」バックカントリーが人気を博すなど、さらなる進化を続けています。
そのスタイリッシュさで瞬く間に大人気に、スノーボード
スノーボードの起源は、1963年にサーフィンからアイディアを得たトム・シムス氏が12歳の時に生み出した「スノーボード」に由来していると言われています。先に紹介したスキーと比べるとかなり後になって誕生したスノーボードですが、そのスタイリッシュな見た目と、滑走時の独特の浮遊感が支持を受け、一気に人気に火がつきました。日本にやってきたのは1983年ごろですが、特に長野オリンピックでスノーボードが正式種目として採用されると、日本でも爆発的に広まるようになりました。今では若者を中心に、スキーとともに「2大ウィンタースポーツ」として絶大な人気を博しています。
スキーとスノボ、どっちが簡単?
もっともよく聞かれる質問でありながら、人によって回答が異なるのがこの質問。実は、スキーもスノボもその難易度は「何をポイントとしてみるか」によって変わってきます。そこで今回は、スキーとスノボそれぞれの難易度を多角的にみて比較して見ましょう。
より簡単にブレーキがかけられるのは【スノボ】!
スキーやスノーボードは、雪山の斜面を滑るスポーツです。コースには木や他の滑走者、リフトなどの施設が点在していますので、必ず学ばなければならないのが「ブレーキ技術」です。「あっ!」と思った時にきちんとブレーキができなければ、怖くてスキーやスノーボードを楽しむこともできないでしょう。
そこで、どちらの方が簡単にブレーキ技術を学ぶことができるのかを見てみると、これは圧倒的にスノーボードの方に軍配が上がります。スキーは板をハの字にしたり、両方の板を斜面に対して真横に向けることでエッジが立ちブレーキの役割を果たしますが、これがなかなか難しく何度も練習をする必要があります。また、初めての頃は怖さに腰が引けてしまいがちですが、スキーは腰が引けるとブレーキが掛かりにくくなるという特徴があります。
それに対してスノーボードは板一本。簡単に斜面に対して横向きに板を向けることができますし、板幅が広いのでブレーキもかかりやすくなっています。また、基本として最初に教わるテクニック「木の葉落とし」自体が、そもそもスピードが出にくいテクニックなので、急にスピードが出て怖くなる心配もありません。
バランスが取りやすいのは【スキー】!
一方で、どちらの方がバランスを取りやすいかという点で比較すると、圧倒的にスキーの方が簡単です。体が常に進行方向を向いており、両足それぞれが自由に動かせるからです。両手に持つストック(ポール)も体のバランスを取るのに役立ってくれ、初めてさんでもかなり簡単にバランスをキープすることができます。
スノーボードは両足が一本の板に固定されていますので、バランスの取りやすさでは少々劣ります。また、ターンをする際にもそのバランス感覚が重要なポイントとなりますので、初めてチャレンジする際にはバランスを取るのが難しいでしょう。
ターンが簡単にできるようになるのは【スキー】!
「ただ滑るだけではなく、早く曲がれるようになりたい!」。そんな希望があるならスキーの方をおすすめします。スキーは片方の足にグッと力をかけ体重移動をするだけで曲がることができ、ターン時にバランスを崩す心配はあまりありません。
一方で、スノーボードは体を前や後ろにグッと傾けることで体重移動をするスポーツです。自分の見えない後方に体を傾けるのは意外と怖く、恐怖心からしっかり体を倒せず曲がれなかったり、どの程度体を傾けるといいのか分からずバランスを崩してしまいがち。そのため、ターンがより簡単にできるようになるのはスキーと言えるのです。
スキーとスノボ、どっちが上級者への上達が早い?
上達の早さに着目して比較すると、圧倒的にスノボの方が素早く上級者になれると言えます。スキーにはレベルに合わせて3つの滑走テクニックがありますが、次のレベルの滑走テクニックを新たに学ぶのが中々難しく、最初のレベルの滑走テクニックのまま何年も経験を積んでやっと次のテクニックを習得できたという人も多いのです。そのため、上級者が使用する滑走テクニック「カービングターン」を綺麗に習得するまでには少し時間がかかります。
一方でスノーボードにはそのようなレベル別のテクニックはなく、ベースの滑走テクニックは常に変わりません。早い人では1日でベースの滑走テクニックを身につけることができますし、1シーズン通えばそれなりのレベルへとレベルアップすることも可能です。
スキーとスノボ、どっちがかっこいい?
かっこよさを気にする人も多いでしょうが、上級者になればどちらも比較できないほどにかっこいいスポーツです。しかし、スキーの方は上級レベルまでレベルアップするのに少し時間を要しますので、より素早くかっこよく滑れるようになるという意味では、スノーボードの方がおすすめでしょう。また、スノーボードに使用するアイテムも「かっこよさ」や「おしゃれさ」を意識したデザインのものが多くなっているので、滑っていなくてもかっこよく見えるという点もスノーボードの軍配が上がる理由の一つです。
怪我をしにくいのはどっち?
週末にスノースポーツを楽しみたい社会人さんが気になるのが、万が一怪我をした時のこと。遊んでいて仕事に支障が出るような怪我をしたと会社に言うのは、ちょっと勇気がいりますよね。そこで怪我をしにくいという観点から2つを比較してみると、これはスキーの方が優れています。
スキーは怪我防止のために、変な方向へひねりが加わると板が自動で外れるようにできています。また、両足それぞれが別に動くこと。転んだ際には体の横前面から転ぶことが多く衝撃が少ないことなどから、以外と怪我をしにくいスポーツです。
一方でスノーボードは転ぶ際に膝やお尻、手などから転ぶことが多く、手首の骨折や捻挫、お尻や膝の打撲などの怪我をしやすいと言われています。初心者の頃は特についつい手をついてしまいがちですので、特に怪我をしやすくなっています。
初期費用が安いのはどっち?
最近ではレンタル品も質の良いものがお安く借りられると人気ですが、もし購入するとなると初期費用が安く済むのはスノーボードの方です。第一にスキーはスノーボードよりも必須アイテム数が多いため費用がかさみます。また、新品の価格も、中古品の価格もどちらかと言えばスノーボードの方が低価格です。最初にかかる費用が少ない方が良いという方は、スノーボードの方が良いでしょう。
初心者さんにおすすめ!スキー・スノボの入門板
せっかく初期費用についてご紹介しましたので、ここでスキーやスノーボード初心者さんにおすすめの、入門モデルをご紹介しておきましょう。
【詳細】
サイズ 160cm
色 ブラック×レッド
解放値 2,5-9
【詳細】
サイズ 138
形状 Flat Top
シェイプ/フレックス Twin/Twin