アウトドアを楽しむ方であれば、キャンプ中にバーナーを使って食事を作ることも多いと思います。最近は、ホワイトガソリンやガスを使用したバーナーが主流になっていますが、老舗メーカーである武井バーナー製造株式会社は、灯油を燃料としたバーナーを製造しています。武井バーナーの製品は「パープルストーブ」と呼ばれ、キャンパーの憧れの的にもなっています。今回は、そんな「パープルストーブ」をご紹介します。
武井バーナーの魅力とは?
「パープルストーブ」の一番の特徴は、圧倒的な火力の強さで水1Lが夏場であれば約2分、冬場でも約4分で沸騰する程の性能を誇ります。燃料に灯油を使用しており、冬場に使う家庭用ストーブを小さくキャンプ用にしたと考えれば、イメージし易いのではないでしょうか。灯油の場合、他のホワイトガソリンやガスと比較しても燃料費が安く、単体では火が付き難く安全で、強い火力を得られるといった多くのメリットがあります。
またレトロなデザインが非常にお洒落なことと、燃料タンクなどが真鍮(しんちゅう)で作られており、錆びないため、長く愛用してもバーナー自体の美しさが保たれます。
パープルストーブには、101、301、501の3モデルがリリースされており、ソロキャンプから大人数でのファミリーキャンプまで幅広く対応出来る汎用性の高さも魅力の一つです。
パープルストーブ 101Cセット
武井バーナーからリリースされている「パープルストーブ」の中で、最も小さなモデルとなり、登山やソロキャンプなどに最適です。
1:軽量コンパクト
バーナー単体としての本体寸法は全幅125mm×高さ180mm、重量は0.8kgとなり、付属のヒーター部分を含めて、暖房器具として使用した場合でも高さが245mm、重量が0.95kgと軽量コンパクトに作られています。軽量なため、登山時にもザックへ入れて気軽に持ち運ぶことが可能です。
2:長い燃焼時間
燃料タンクの容量は0.5Lと小さいですが、連続燃焼時間は約2時間と長く燃費が良いため、ソロでの1泊登山程度であれば追加燃料を用意しなくても十分に対応が可能です。
3:圧倒的な火力
燃料に灯油を使うことで圧倒的な火力を誇り、水1Lを沸騰させるのに夏場であれば約2分、寒い冬場でも約4分と短時間で行うことが出来ます。スープやインスタントラーメンなど、簡単な食事を作るのであれば、登山で疲れていても短時間で済ませることが可能で、非常に使い勝手の良いバーナーです。
パープルストーブ 301Aセット
「パープルストーブ」のミドルモデルで、燃料タンクの容量も大きくなり、連続燃焼時間も約5時間と長くなっています。
1:約5時間の連続燃焼が可能
先にご紹介した101Cと比較して、燃料タンクの容量が0.5Lから1.2Lに増量されていることで、連続燃焼時間も約5時間と長くなっています。これにより時間の掛かる煮込み料理や、ファミリーキャンプなど大人数分の料理も時間を気にせず作ることが可能です。また風の強い時でも火が消えない完全燃焼タイプなので、安定した火加減で料理を作ることが出来ます。
2:予熱器を装備
バーナーを温める予熱器が標準装備されているので、着火時間の短縮が可能になっています。最初に予熱器に火を入れ、バーナー本体が温まるのを待ちますが、着火までの所要時間は約3分と短く、直ぐに使いたい場合でも待ち時間が少なく便利に作られています。
3:ススの除去も簡単
長く使用するとバーナーの火口に、ススが付着してしまい空気の流れを妨げるため、燃焼効率が落ちてしまいます。通常のバーナーであれば、定期的に分解して内部の清掃が必要となりますが「パープルストーブ」には、バーナー内部にスス落とし用の針が設置されていて、簡単に清掃することが出来るようになっています。