脱初心者!登山におけるロープの必要性とロープの種類について

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登山、楽しんでいますか?慣れてくると難易度の高い山にも登りたくなりますね。そうなると、避けて通れないのがロープです。
まずは鎖場で自身の安全確保をすることから始めませんか?正しいロープの使い方を覚えれば、滑落が不安で通れなかった登山ルートも、より安全に通ることが可能です。ここではロープの違いやロープの選び方などの基礎的なことや、おすすめのロープをご紹介します。

ロープの種類はどんなものがあるの?

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ロープは「ザイル」と呼ばれることもあります。ロープは英語で、ザイルはドイツ語なので、ものとしての違いはありません。ここでは「ロープ」と表記を統一しています。
ロープには大きく分けて2つの種類があります。

・ダイナミックロープ
伸び率が大きく設定されています。墜落時に人体にかかる衝撃を少なくするためです。
・スタティックロープ
主に救助に使うロープです。ロープの伸び率が少ないため、登山の際の装備には向いていません。

今回はダイナミックロープについて説明します。ダイナミックロープには、シングル、ダブル、ツインという3パターンがあり、大きな違いはロープの径です。
シングルロープは、主に室内で使われるスポーツクライミング用のロープです。また、登山歩行時の補助ロープとして1本のみで使用します。
ダブルロープは、登山の際に最もよく使われるロープで、2本で使います。負荷を分散できるため、万が一どちらかが切れても安心です。
ツインロープは、2本のロープを1本のように使います。ただし、ツインロープが使えるルートはあまり日本にはないため、日本の登山の装備としてはダブルロープが主流となっています。

危険回避と滑落防止にはロープが必要!

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登山にはなぜロープが必要なのでしょうか?一番の理由としては、自身の命を守るためです。次に仲間の命を守るためです。順に見ていきましょう。

登山道には、登山者が登りやすいように「鎖場」と呼ばれる鎖を打ち込んでいる箇所があります。鎖は上に登るためについているものと、歩く際に手すりのような役目を果たすため横についているものがあります。登山者はその鎖を持ち、安全確保をしながら進むのですが、もしうっかり手が外れてしまったら?
もし体重を鎖にかけていればひとたまりもありません。そのような時のために、ロープで自分の体と鎖を結んでおくのです。鎖場でなくても、万が一滑落してしまった際、ロープがあれば登山道でなくても安全確保しながらもう一度登ることもできますし、また下に降りることも可能です。

また、同伴者を救助する際にも使用できます。同伴者が滑落した場合、ロープを降ろして登れるようにしたり、同伴者の元へ降りる際に使用できます。いずれも主に万が一に備えるためのものなので、本当に必要なのか悩んでしまうところですが、山では万が一のことを常に考慮しなければなりません。

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ボビン数:32
衝撃荷重:5.3kN(ベアール保証値:55kg/落下係数:1.77)
重 量:49g/m
耐墜落回数:15回(ベアール保証値:55kg/落下係数1.77)
カラー:フューシャ、ブルー、フューシャ、ブルー、イエロー、バイオレット
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ロープと同時に必要な装備はこれだ!

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ロープだけを登山に持って行っても、それが最大限に生かされることはありません。安全確保にはスリングとカラビナが必要です。

スリングとは「抱っこ紐」という意味です。小さいお子さんがいらっしゃる方は聞き覚えがあるかもしれません。太めの平らな輪っか状の紐で、主にチェストハーネスを作るために使用します。ハーネスとは、広い意味で「体全体を固定するもの」を指します。一番身近なものは、盲導犬の胴体に取り付けてある紐ですね。また、子供が迷子にならないようお腹周りにつけるものもハーネスです。チェストは胸を指します。つまり、チェストハーネスとは、胸のあたりのハーネスという意味なのです。

カラビナとは、金属のリングのことを指します。ロープを通しやすいよう、開閉式になっています。100均でも売っているのですが、強度が足りないため、登山には登山専用のカラビナを使用しましょう。
スリングでチェストハーネスを作り、ロープとハーネスをカラビナでつなげると、登山の安全性を高めることができます。また、要救助者をスリングで背負ったり、要救助者にハーネスを作って引っ張り上げることもできます。

ロープとスリングとカラビナはセットで持参しましょう。スリングとカラビナは2セットずつあればよいと言われています。

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おすすめのダイナミックロープはこれだ!

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登山の際に持っていくロープは、ダイナミックロープのダブルのタイプを選びましょう。
毎回使うことは少ないため、なるべく軽いものを選びます。そして、落下時の衝撃を抑えるため、ロープの伸び率が大きい方がよいです。また、撥水加工がされている方がグリップ性能も増し、耐久性に優れていると言われています。おすすめは「PETZL(ペツル)R21A サルサ 50m×8.2mm」です。こちらは汎用性の高いダブルロープで、素材はナイロン。伸縮性もあり、ロープ初心者には扱いやすいロープです。

ただし、ロープは消耗品です。使用頻度が高い場合や、大きな衝撃がかかった場合は、数年に一度買い替える必要があります。いずれにしても、装備のメンテナンスは自己責任です。不安な装備で登山を行わないようにしましょう。

ロープで広がる登山の世界。新しい山に挑戦しよう!

いかがでしたか?ハーネスの作り方、カラビナのつけ方、ロープの使い方などは山に登る前に練習しましょう。冷静な時に何度も練習して体で覚えておくと、いざという時に頭が働かなくても手が動いてくれます。
緊急時に慌てないために、事前準備をしっかり行いましょう。今まで行くことができなかった憧れの山の山頂に立てるかもしれませんね。

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