目次
9月といえば、夏の暑さも少し和らぎ、秋の始まりを感じさせる気持ちの良い季節ですよね。紅葉にはまだ早いですが、自然と山に行きたくなって来ます。富士山の登山シーズンは、7月~9月始めですから、頂上付近の寒さも冬山ほど厳しくない山登りに適した季節です。
これから先は、どんどん涼しくなって登山の服装も重装備になって行きますので、まだ身軽な感じで登山ができるのが嬉しいですよね。といっても、油断は禁物!麓と頂上部の寒暖の差をきちんと頭に入れて準備をして行きましょう。
山デビューにもってこいな9月の秋登山。どのような服装をしたらいいのかご紹介します。
登山の服装:基本編 重ね着して着脱を用意にする
重ね着は山ガールのおしゃれのためなのではありません。登山客の服装をみると、タイツやパンツ、長袖シャツやウインドブレーカーなどを重ね着していますよね。あれは、計算された重ね着なのです。
登山は、身体を使う運動ですから動くにつれて体温が上昇し、汗をかきます。暑くなったときにスムーズに上着の着脱ができないと体力を消耗します。また、登山の下り、平坦な道などを進むときは急に身体が冷えるかもしれません。その場合は、またスムーズに上着を着用したいのです。このように、登山時は登り下りもありますし、急な天候の変化もあります。その時その時に応じて臨機応変に対応できる服装が重要なのです。
面倒に思うかもしれませんが、体感温度に従ってウェアを着たり脱いだりを繰り返すことは正しく、それが体力温存につながるのです。
登山の服装:基本編 綿の素材は選ばない
登山の基本中の基本ですが、登山時の服装では、綿(コットン)の素材は選びません。綿というのは、大変汗を吸いやすい素材なので、肌着などに良く使用されているのですが、一度水を吸うと乾きにくいという難点があります。登山中に汗をかき、綿のウェアでそれを吸収してしまうと乾きにくいので水分がどんどん冷えて、身体も冷やしてしまいます。濡れた服が身体に張り付いたままですと体力を消耗しますよね。
ジーンズは大抵が綿の素材でできているう上に硬い生地なので、濡れると足が上がらなくなります。登山には不向きな服装ですね。
スポーツウェア全般に共通して言えることですが、汗をすばやく吸収し、それを放出して早く乾く。このような素材のウェアが適しています。
化繊のものが、素材の混合比など計算されていますので、非常に使いやすいですが、自然素材であればシルクが良いです。
秋登山の服装の基本は長袖レイアード
9月と言うとまだ暑さが残っている印象もありますが、ときたま涼しい風が吹いて秋を感じさせますね。
山は基本的に市街地よりも気温が低いので、9月登山の服装では、ベースのウェアを長袖にしておきましょう。風が強かったり、天候が崩れたりする場合がありますので、ソフトシェルと呼ばれるウィンドブレーカーのようなアウターを羽織ると良いでしょう。雨が降ったらもちろんレインウェアを着用しますが、普段から防寒用に着用するのは動きにくいので不向きです。