登山の服装、ロングパンツとショートパンツのズボンの選び方

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2016.11.30

引用:flickr
登山のズボンは大きく分けると、ロングパンツとショートパンツの2種類があります。登山=ロングパンツ、という時代が長く続きましたが、衣料素材の進化により登山タイツの性能が著しく向上した結果、ショートパンツも十分利用できる時代となりました。

とはいえロングパンツも根強い人気を誇っています。こちらでは登山の服装のズボンについて、ロングパンツとショートパンツの特徴を踏まえた選び方を解説します。

登山の服装のズボン、ロングパンツが無難ではある

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登山の服装でズボンは、長ズボン=ロングパンツ、という方も依然多いのではないでしょうか?

ロングパンツはやはり足をしっかり保護してもらえるので、安心して登山に望むことができます。岩場は当然、藪の中でも何ら問題なく行動ができます。

ロングパンツがあまりに一般的なので、欠点らしい欠点はない、とも言えますが、素材によっては伸縮性がなく、歩きにくい、というケースもあります。また長ズボンという性質上、体温調整が苦手(熱気が下半身にこもる、特に夏場)という欠点があります。

また購入の店によっては、裾上げに時間がかかるお店もあります。登山の際は裾が地面にすれたり、木や草や岩に引っかかることがあるので、日常のズボンより心持ち短めがお勧めです。ロングパンツ購入の際は、いずれにしても裾上げはしっかり行うようにしたいものです。

ロングパンツは確かに夏場は熱気がこもる面はありますが、オールシーズン利用できるので、ショートパンツ派の方も、1本は持っておくべき登山用ズボンと言えます。

尚、登山に際し専用の登山用ズボン購入が必須かといえば、そういう訳でもありません。ジャージのズボン1本あれば登山は可能です。ジャージは通気性も伸縮性も速乾性もあるため、登山用ズボンとして非常に優れたロングパンツとも言えます。

技術革新で普及したショートパンツ

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以前は、登山でショートパンツは危ない、と言われたものです。しかしながら技術革新のおかげで、タイツの性能が著しく向上したため、タイツとの併用で登山でもショートパンツの利用ができるようになりました。
登山タイツの進化は、登山の服装に大きな影響を与えています。

ショートパンツは布が足に引っかからないので非常に歩きやすいですし、通気性も抜群で夏場に下半身に熱気がこもることもありません。
ただし肌が露出しており怪我や虫さされのリスクが高い、といわれてきました。また夏場は日焼けしやすい、という欠点もありました。

しかし、タイツと併用することでショートパンツの欠点を十分補うことが可能となり、ショートパンツの欠点はタイツとの併用でほぼつぶせるようになりました。タイツとの併用が可能になり、ファッション性が向上したことも、山ガール増加に大きく貢献した、と言われています。

問題があるとすれば、ショートパンツ代にタイツ代が必要とされる点です。ただし相応の金額を投資できる方であれば、特に夏場の登山は、ショートパンツの選択は非常に有効なものになります。
低山登山の場合は、ショートパンツのみでの登山も十分可能ですが、登山中に岩場で足を滑らせての怪我は低山及び高山問わず発生しますので、ご注意ください。

七分丈パンツやニッカボッカという選択肢も

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登山用のズボンは基本的にはロングパンツかショートパンツのどちらか、という選択肢が王道となりますが、七分丈パンツやニッカボッカという選択肢もあります。

両者ともに七分丈のズボンとなりますが、七部丈はロングソックスで足回りをカバーすることができ、更にショートパンツ並みの快適さと軽快さを得ることができます。

昭和登山の服装とも言うべきニッカボッカは、古めかしいデザインではありますが、七部丈であり登山用ズボンとしては非常に機能的にできています。デザイン性に飛んだ登山ズボンも増えていますが、あえてニッカボッカを着用する、というのも案外面白いかもしれませんよ。

ポケットが多いズボンは重宝する

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引用:いらすとや
登山用のズボンを選ぶ際に、知っておくと便利なのは、ポケットの多いズボンを選ぶと何かと重宝する、という点。

ポケットが多いと、様々なものをポケットに入れることができます。地図・コンパス、携帯用食料等、ポケットに入れておけると、歩きながらでも取り出すことができます。
ポケットがない場合、ウエストバックを別途用意して、とか、ザックをいったんおろして、という一手間が発生しますが、ズボンのポケットが多めについていれば、ポケットに簡単な小物を入れることで、非常に登山が楽になります。

快適さを求めるのであれば、ショートパンツ、という選択肢となりますが、必然的にポケットが少なくなる分、登山の行動中に若干不便を感じることになります。

登山用ズボンはロングパンツが王道

昭和の時代は、登山のズボン=ニッカボッカ、という時代が長く続きましたが、今や登山のズボンはロングパンツからショートパンツまで、より取り見取りです。登山の服装も華やかになったものです。

夏の暑い時期はショートパンツの快適さが何ともいえませんが、とはいっても登山を行うのであれば、一本はロングパンツを持っておきたいものです。

そして登山の時期とレベルに合わせて、ロングパンツとショートパンツを選べばOKです。2本も買えないのであれば、1本はジャージのズボンで十分登山はできますよ。ジャージは実は知る人ぞ知る、隠れた登山用便利アイテムなんです。

登山の服装にズボンは欠かせないものです。デザイン性にこだわる方もいるとは思いますが、基本的にはズボンは機能性で選ぶようにしてみてください(山用品はズボンに限らず、機能性で選びましょう)。そして特にこだわりがないようであれば、オールマイティーで利用できる王道的なロングパンツがお勧めです。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。